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[文化] 延辺州内の文化芸術分野の人材、ひどく不足

延辺朝鮮族自治州の文化芸術産業の実態をよく知る専門家や行政関係者たちは、当面の文化人材の流失について 切なさを禁じ得ない。それほど文化分野の人材は貴重な存在になっているのが実情だ。

人材は文化産業の価値と正比例の関係にある。発達した国家と地域の文化芸術の産業生産額はその地域の GDPの 10%を 上回っているが、延辺の文化芸術産業と該当の産業生産額はまだ 1%にも満たない実情だ。

経済大国だけでなく、文化強国と呼ばれるドイツの文化芸術の政策の一つは、地域差によって文化の貧しい地域になるようなことが ないように、全国どこでも多くの文化芸術行事を開催し、市民にとって安価あるいは無料で文化行事を楽しむことが出来るようにしている。

延辺でも、文化に対する重要性を深く考えており、州第9回党大会で "文化強州"の発展戦略を定めた。 先日召集された "民族文化会議"でも、 延辺が "歌舞の故郷"、"文化の故郷"として全国的に広く知られ、良好な発展の基礎と競争力を持っているにもかかわらず、文化の 発展においては人材流失が深刻で施設が不備で産業規模が小さく、農村区域間の均衡が図られていないという問題が存在すると指摘した。

延辺朝鮮族自治州文聯主席で州政協委員である全順子は、文芸界の人材流失についての調査で、最近、延辺の少なからぬ最高級 民族舞踊の専門芸術人材が北京、上海などの待遇が良い都市へ流れ出しており、甚だしくは一部、韓国、日本、アメリカなどの文化 先進国へと出ており、彼らのうち高級人材だけでも 10人余りになると明らかにした。

文芸界の新しい力を鼓舞激励するシステムと条件、そして成長のための条件が不足している、と全順子委員は指摘する。文化芸術 を専攻した人材の低い待遇と公演費不足、そして不十分な施設と技術のために、大型公演もその華麗で雄大な壮厳さが充分に発揮 出来ず、公演効果が限られてしまうこともまた解決しなければならない課題であると分析している。

それ以外にも芸術分野を専攻したがいまだに延辺で市場を求めることが出来ず、経済メリットを新た生み出すことが出来ない。 私たちの伝統であるパンソリについて見れば、 先覚的な4人のパンソリ専門家のうち現在一人だけが生存しているが、市場がなく、 パンソリを学ぼうとする学生たちがおらず、幼い時にパンソリを学んだ芸術人材たちもパンソリから手を放したまま他の分野に 携わっているのが実情だ。 かくして我が民族の精神溢れるパンソリが、現在、延辺でほとんど名残を失って行っているという状態 をもたらしている。 また先覚的な演劇作家たちの後を継ぐ人材が力不足であり、 10年余り前には私たちに無限の感動と笑いを 与えてくれた演劇も、徐々に私たちから遠くなりつつある。

全国政協常務委員である李承淑も、我が民族の振付人材を養成することは優秀な朝鮮民族舞踊を受け継いで発展させて行く上 で最も重要なことであると指摘。現在の人材不足を解決するため、先輩振付師たちが後継者を意識的に養成しているが、 人材養成の環境と経済的原因などで優秀な人材はいずれも外に流れ出してしまうので胸が痛む、としながら、物心量面で 民族文芸界の人材を励まし、支援して生活面の困難を解決し、人材の流失を阻止することが急務だと強調した。

全順子委員は、延辺大学に委託して文芸創作訓練チームを設け、振付学部を設立して一チームの創作幹部たちを養成すると 同時に、さらに州全体のアマチュア文芸報告公演大会を開いて、一般市民たちの中から人材を見つけ、素材を見つけなければ ならず、消え行く我が文化を生かさなければならないと明らかにした。 彼女は現在、 2回まで開かれた縦笛芸術祭を顧みると、 1回目に比べて 2回目の参加人数や参加者達の実力で多くの向上を見せており、彼らの中には専門人材に劣らず縦笛の実力 を持っている民間縦笛愛好家たちも少なくなかったと打ち明けた。さらにこうした効果的なシステムが早急にスタートして、様々 な文化芸術人材の発掘と養成に基礎を提供することを希望している。

(黒龍江新聞 チャン・ソルファ記者 2008年6月23日)
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