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[社会] 北京五輪、望京朝鮮族民宿への影響は?

望京地域、朝鮮族経営の民宿、最低 300余りと推定
どれだけ上がるか判らない宿料... 7月に入ってから注文を受けることに
オリンピック特需勘案、公安局批准の民宿に経営許可


北京オリンピックが多くの人や業種に限りないチャンスを与えてくれる。 オリンピックと直接係わる産業や業種は 言うまでもなく、民宿業もオリンピック開催を控えている今の時点から準備を急ぎ、オリンピック特需に対する期待が これまでになく高くなっている。

もちろん北京や全国的視覚では、それが大きな経済的話題として注目を集めるに値することにはならないが、 在北京朝鮮族の立場では、数百軒が民宿を経営しており、既に 10年余り前に一つの新生産業として位置づけられているため、 簡単に捨て置けるような問題ではない。


▲アパート管理部門の認可を受けて、アパート指定の位置に掲げた民宿広告

北京朝鮮族民宿の現状

今、北京の我が民族の民宿の絶対多数は、朝鮮族が運営するものだ。 一部、韓国人が運営するものもあるが、 韓国人の運営は不法とされており、バレたら最後、追放されるので、秘密裡に運営したり、朝鮮族を隠れ蓑にして運営 する民宿がある。 韓国人が運営するものの多くは、主に小学校、中学校、高校の韓国留学生を相手に宿泊を提供し、管理してくれるものだ。

民宿は 10年余り前に初めて現われた時(主に北京へ来て出国ビザを申請する人々に提供された)から違法だった。 政府 はずっと違法であることを示唆しながらも、取り締まりはせずに見逃しつつ、安全を強調した。 莫大な市場の需要があり、 旅館やホテルに比べて安くて気楽だというメリットがあるため、制止することも出来ず、 '譲歩'したものと見られる。 去年から オリンピック特需が付けた火に煽られて民宿が続出し、コリアタウンと呼ばれる望京 4区だけでも 100軒余りになった。

オリンピックが近付くと、北京の安全が最大の問題に浮上し、北京市公安局は遂に 2006年末、望京地域の民宿に申告、 登録、審査、認可を実施し、民宿を管理権の中に入れて宿泊客登録(外客は現地の交番へ行って登録)制度を実施した。 結果として非公式的ながらも民宿の産業化を承認したことになる。

登録はインターネットを通じて北京市旅館ネットワークに登録するものとし、コンピューターの技術講習を受けさせ、それでも 出来ない人は経営を諦めるように仕向けた。 そのようにして整理した結果、望京 4区と 3区を中心とした望京地域の認可 獲得民宿は 150軒ほどになった。

オリンピック特需と民宿

北京オリンピック委員会は、委員会と契約を締結した 113軒のホテルの宿泊料は、アテネオリンピック当時の宿泊料より安く なると宣言した。 しかしこれらのホテルの宿泊料は既に一日 4000〜6000元に上がっている。これはオリンピックの半月間に 全ての競技を見ようとすれば、宿料だけで 5〜6万元を払わなければならないということになる。 一般市民たちにとって見れば、 これは全く天文学的な数字だ。 それに加えて、多くのホテルはオリンピック期間中の部屋の予約が既に終わり、お金があっても 部屋を確保することが出来ない状態になっている。

北京市が国際オリンピック委員会に保証したところによれば、 2008年、北京の省級ホテルは 800棟にもなり、部屋数は 13万室、 ベッド数は 45万床になる。 しかし現在の状況ではベッド数が 15万床も足らない。

誰がこの空白を埋めるのか?その役目は自ずから民宿に回って来る。そのため北京オリンピックが民宿にもたらしてくれるチャンス は非常に大きなものだ。

もちろんその機会が全て朝鮮族にもたらされるわけではない。今、公安局の認可を受けた望京地域の民宿と異なる地域の民宿 及び望京の未許可民宿を合わせれば、最低でも 300軒余りになるものと推定される。

それだけでも、既に一つの産業群を形成しているともいえるが、数字的には 5000軒余り(北京関連機構の 2006年統計) の中に 占める割合を計算すれば、漢族民宿の 6%にしかならない。 漢族の民宿たちが概して市内中心地域に位置しており、大部分の 恩恵は彼らにもたらされるしかない。 しかし韓国人と朝鮮族を対象とすれば、やはり少なからぬお客を吸引することができるという計算にはなる。

価格で見ると、ホテルはもちろん、都心の民宿水準にも及ばないのは明らかだ。今、オリンピック競技期間の旅館と民宿を取り持って 代理予約を受ける専門サイトが奨める部屋代は、 2人室 1泊で 50〜80 ドルだ。 中間を取って 65ドルとして計算すると、 450元ほどになる。 この価格も既に普段の正常価格の 3倍にもなっているものだ。 また望京のある民宿の主は、競技期間中 1人当りの宿料は 500〜1000元 になると思うと言い、他の民宿の主は 1日の収入を 10000元ほどと見込んでいる。

競技期間中の宿料が一体どんな水準になるのかは、まだ全くの未知数だ。 まさにそうした未知数と変数のため、今、多くのホテルと 民宿は急いで予約を受け付けずに、7月に入ってから予約を受けることを計画している。

変数は、その時になって民宿に泊まるお客がどの程度になるのかということだ。もし宿泊客が多くなって、公安局が未許可の民宿に 対する調査処罰が厳しくなれば、認可を受けた民宿の価格は跳ね上がるしかない。

これらの変数を除いても、水位が高くなれば船も高くなるという話があるように、北京のすべての宿料が高くなる状況の中、民宿の宿料 も高くなるのは明らかな事と誰もが考えている。

公安局は、管理強化のために去年からインターネット申告登録システムを整備して専門人材を出し、巡回して随時の入室訪問で違法 経営と未申告、未登録のお客を調査しており、違法な民宿は身動き出来ないと見られる。 また民宿を運営するためには必要な施設投資 があり、オリンピック後の経営を予測することが出来ないため、新しい民宿が大量に出来る事態は考えにくいと見られる。

(黒龍江新聞 2008年6月10日)
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