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[経済] 延吉、一部の商店で《誹謗》合戦

文明的な競争意識の向上が急務

最近、記者は顧客の身分で延吉市のいくつかの大型商店の電気製品売場を回り、売人たちのサービス状況を調べた。 サービスの質は大体問題なかったが、製品販売のための欲から出る、売人たちの他社製品の質や性能を誹謗中傷しながら 自分の製品を広報する非道徳的な販売方式が目に付き、顧客の気持ちを陰鬱にする。 特に製品の性能がよく分からないという 顧客には、製品の信用度に混乱を招きかねない。

延吉都心にある Y商店の電気製品売り場は、生産会社が異なる各種の電気温水器を販売していたが、こちらの売場とあちらの 売場の温水器は性能や見掛けが似ており、製品マニュアルを見ても二つの製品の優劣を判断しにくかった。こちらの売人は 《あちらの製品は偽物だから品質を保障出来ない。 自分の製品は国際級、国家級の品質認可を受けた良質製品だ》と紹介し、 あちらの売場の売人は 《自分の製品は外国独資企業で生産した製品で、中国の関連機構の特許を取得した。 他の売場の製品は 安全性を保障出来ない》と力説した。

その後、記者がサイトを検索して見たところ、一方の会社は広東地域の某郷鎮にある小規模企業だったし、もう一方の会社の製品 は初めから正式な商標登録もしていない状態だった。

G大型商店の電気製品売場には壁掛け型の液晶テレビ、プラズマテレビなどさまざまな製品を売っていた。 ところが、 プラズマテレビを主として経営している売場の売人は、プラズマテレビの性能を大げさに賞賛しながら、液晶テレビの短所 を強調しており、液晶テレビの売人は反対にプラズマテレビの短所を強調しながら自分の製品の優れた点を強調した (後に記者が調べたところ、二つの製品はいずれも長所と短所があった)。 そして相手の売場の製品に対する誹謗の内容は、 Y商店の売人とほとんど変わらないものだった。

農村から来たと見られるある顧客は、売人の説明を聞きながら、しばらくどの製品を選択しようかとためらっていた。 その顧客が Y商店のテレビがこの G商店のテレビより値段が安くて品質も良いのではないかと聞くと、売人はこのテレビの 延辺地域の総代理販売店は自分の商店であり Y商店は自社のものを売っているとして、 《Y商店の製品は自店の製品より 品質や性能が劣る。それなのに価格も高い》と語った。

製品を一つでも多く売るために自分の製品の優越性を強調するのは理解出来るが、製品の品質や性能を過大評価しながら 同じ会社の中で商業道徳にもとる低質な競争をしたり、他社の製品を誹謗する意識は、会社のイメージを落とすだけでなく、 延辺全般の商業イメージにも悪い印象を与えるものになっている。

従業員たちには、文明的なサービス意識の強化が必要だ。 特に中国北方観光交易会が、間近に迫っている今の時点ではなおさらだ。

(吉林新聞 2008年6月3日)
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