xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[教育] 在日朝鮮人の歴史及び現況研究



中国社会科学院民族学人類学研究所・鄭信哲(朝鮮族) 教授の著作 '在日朝鮮人の歴史及び現況研究'(中文版)が 国家級の出版社である中国方正出版社で 2007年 12月に出版された。 本著作は著者の博士論文を増補して完成したもので、 同時に中国社会科学院民族学人類学研究所の重点研究課題でもある。

在日朝鮮人は特殊な歴史条件の下に形成された日本国内の ‘少数民族’集団の一つだ。 20世紀初以来、日本帝国主義 の朝鮮に対する植民統治は、多くの朝鮮農民たちを日本へ渡らせ、彼らが日本に定着することによって ‘在日朝鮮人’という 少数民族集団が形成された。

本著作は在日朝鮮人を研究対象として、他人の研究成果を参考にしながら、比較的全面的かつ体系的に在日朝鮮人の歴史 と現況を叙述しており、在日朝鮮人の存在の不可避な面を論証し、在日朝鮮人は移民によって形成されたが現在は何らの 移民の痕跡も残らず、大部分の在日朝鮮人たちは ‘外国人’の身分で日本に居住しているが、事実上彼らは日本で一つの 民族集団として存在しているのであり、在日朝鮮人の問題を簡単に‘外国人’の問題としてではなく民族問題の一つの類型 として処理しなければならないと指摘している。

したがって在日朝鮮人問題の解決は、日本が国内のその他の民族の存在を承認する前提の下に、在日朝鮮人の国籍問題 を正しく処理し、民族差別と偏見を解消しなければならないと提起し、多民族共生共存の時代の必然性を強調している。

そして現在、在日朝鮮人社会で ‘外国人’の身分で地方参政権の要求も重要だが、より重要なことは、日本国籍に加入して 日本国民として政府に民族平等の政策と民族の権利を与えるように訴えると、より効果的だと指摘。このため在日朝鮮人 問題解決において、まず日本国籍加入に対する反感を排除し、出来るだけ日本国籍に加入し、日本社会の中に深く入り、 民族の同質性を強化することが重要だと強調している。

国際化と世界化の過程がますます加速化している今日、在日朝鮮人問題は日本国内の民族平等の問題と北東アジアの 国際関係に影響を与える共同要素の一つであり、在日朝鮮人の歴史と現況を研究して日本が実施する民族同化と差別 政策の歴史的原因を解明し、国家、国民、民族の間の関係を明確に整理し、各民族の平等と和睦及び共生共存の道を 正確に探求することは、日本国内の民族問題を正しく解決し、各民族の平等と団結を守る上で有益なだけでなく、 民族関係に不利な要素を解消し、世界の平和と安定を守る上で一定の現実的意義と価値がある。

在日朝鮮人問題の研究は、中国国内ではまだ未開発の処女地であり、本著作の出版はこの分野の研究を 推進する上で多くの役に立つものと信じる。

(黒龍江新聞 2008年4月9日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット