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[経済] 延辺、30%の明太業者が不渡りの危機に



去る 3月 20日、延辺国際ホテルで召集された延辺水産物加工協会準備会によれば、 1990年代の初めから徐々に 盛んになり、 10年余りの間、延辺の外貨創出において一翼を担って来た延辺の明太産業に、再び 《赤信号》がともっている。 龍井市対外経済交流協会・李マンス(延辺水産物加工協会会長候補)秘書長らとこの日の集まりに参加した水産物加工輸出業者 の社長たちは、延辺や北朝鮮に進出した中国企業が北朝鮮産の乾燥明太など搬入の際に実施している韓国の クオーター(輸出入限度量)制を利用して、延辺産の乾燥明太を北朝鮮産の乾燥明太にすり替え、韓国へ短い時間帯に大量に 輸出していることから、乾燥明太の価格が暴落、延辺のおよそ 30%の明太業者が不渡りの危機に直面していると口をそろえて 不満をぶちまけた。

現在、延辺産の乾燥明太の 90%が韓国へ輸出されており、年間の輸出量は 4000トンほどになる。 これは韓国の明太流通量 の 70%ほどになるという。

2003年から、韓国政府は毎年 4月初から 7月中旬の間にクォータ制で北朝鮮産の乾燥明太を搬入しており、搬入量が 2000トンほどになる。 これは韓国に輸出される延辺産乾燥明太のおよそ半分を占めるわけだ。

この何年かのうちに、北朝鮮で乾燥明太をほとんど生産しないため、北朝鮮側では韓国へ出す乾燥明太をほとんど延辺 産乾燥明太にて代用している。 延辺の乾燥明太生産企業たちが乾燥明太を直接韓国へ輸出する場合、韓国税関に 20% の関税を納めなければならないたる、多くの明太加工業者は延辺産乾燥明太を北朝鮮産乾燥明太にすり替え、北朝鮮を 通して輸出している。 最初は韓国側の免税優遇策などにより利潤が大きかったが、加工業者と輸出業者が急増し、 さまざまな不正とともに価格引下競争が続き、徐々に利潤が減り始めた。 特に韓国側の北朝鮮産乾燥明太クォータ制の適用期間が 一年に 3〜4ヶ月しかなく、この期間の需要量は 200〜300トンにしかならないのに輸出量が短い期間内に集中しているため、 供給が需要を超過する局面が生じた。そのため乾燥明太の価格暴落は火を見るよりも明らかな事だった。

和龍市のある明太加工会社の社長は、去年、乾燥明太を1トン当り約 1万元も損しながら輸出したという。

龍井市のある明太加工会社の社長は、 《明太を持ち込んで、乾燥明太に加工して輸出するまで、およそ 10ヶ月という長い 期間が必要となる。既に持ち込んだ明太は、損しながらも加工して輸出せざるを得ない》と苦情を打ち明けた。 そして、もし 私たち皆が市場の需要に従って乾燥明太の生産量を調整して輸出量を統制すれば、利潤は少ないとしても損するほどの 局面は脱することができると語った。

某明太会社の関係者は、延辺の明太加工企業が延辺産の乾燥明太を北朝鮮産として偽装して韓国へ輸出する場合、 北朝鮮側から北朝鮮の原産地証明書を取得するのにある程度の費用を支払わなければならず、また韓国のブローカー に1トン当り 350ドルほどのクオーター手数料を支払わなければならないと語る。 業界の皆が正常な輸出の道を選べば、現在 コンテナ当り (40フィート) 2万元の利潤は抜くことができるという。

延辺水産物加工協会準備チームの関係者は、 《韓国内の乾燥明太の価格を、以前の値段に戻すためには、目の前の利益だけ 考えて北朝鮮産乾燥明太として偽装して輸出する行為を根絶しなければならない。 業界全体の利益をはかり、盲目的で無秩序な 生産の現況を改め、計画的で規範的な生産環境を構築しなければならず、正常な経路を通じて輸出しなければならない。 そのためには全ての企業の協力が必要だ。私たちが水産物加工協会を設立するのも、こうした実情を考慮したからだ》と力説した。

去年、韓国の延辺産乾燥明太の価格が1kg当り 1万 2000ウォンにまで下落、最近、多くの乾燥明太加工輸出業者が正常な 輸出の道を選び、乾燥明太の価格が小幅ながら上向き傾向を見せている。

琿春市のある加工輸出会社関係者は 《明太産業は延辺の外貨創出に大きな貢献をしている。 現在の危機を私たちだけ 解決するのは難しい。政府次元の支援が切実に必要だ》と、辛い心情を吐露した.

この日の会合によれば、延辺には水産物の輸出権を持つ会社が 25社ほどあり、明太加工企業は 40社余りあり、 90% 以上の水産物加工輸出業者が延辺水産物加工協会の会員加入を申し込んだ。 この日の会合の参加者たちは、協会設立 の後、当面の基幹企業がなく無秩序な業界の現状を直し、一定の規模があり実力のある企業が小規模な零細企業を側面 から支援し、協力するなどの措置で、明太加工業を長期的に育成するように念をおした。

延辺の乾燥明太の外貨総収入は 1年に 4000万ドルほどになり、明太加工業に携わる労動者は 1万名余りに及ぶ。 これに運輸業、貿易業者などの人員まで合せれば、その数は大変なものだというのが業界関係者たちの解釈だ。 現在、明太加工業は和龍、龍井、琿春などの地域の農民たちの主要収入源になっている。

(吉林新聞 2008年3月24日)
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