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[文化] 朝鮮族監督の映画、世界の映画祭招請が続く

▲ 1月ロッテルダム映画祭、ヨーロッパの観客たち 《本当に珍しい良い映画だ》
▲ 4月 6月バルセロナ、エディンバラ映画祭などヨーロッパ招請続く



▲ロッテルダム映画祭のポスターの前での金光浩監督

延辺テレビ放送局の金光浩監督が初の映画作品 《軌道》で去年、釜山国際映画祭新人監督賞を受賞したの に続き、 1月末には第37回ロッテルダム国際映画祭に招請され、ヨーロッパの観客との出会いが実現した。

《本当に面白くて印象深かった》という最初の一言でヨーロッパ行きの所感を披露する金監督。 深い感懐の中に熱っぽい口調だった。

60万の人口を持つヨーロッパの最大の港湾都市であるオランダ・ロッテルダムの珍しい風車の風景を一瞥しながら、 都心に入った。体格の大きな市民が小さな車輌を運転しながら走り、多くの人々が自転車を活用していたり、大衆交通を 利用しており、実質的な生活雰囲気をそのまま感じることができたという。それに信号機さえ手動で管理し、歩道の 通行便利を優先する人間的な文明秩序にじかに触れて来た。

特に映画祭のイベント会場前の広場に拡がった広々とした空間に、多くの人々がお互いに向かい合って座り、ビールも タバコも屈託無く共に分かち合い真剣に議論を交わす、自由で平和な雰囲気は、芸能人たちの興味を誘うものだったという。

映画祭の行事で彼の映画 《軌道》は 4回の上映で観客と対面し、彼は 3回にわたり観客と対話を持った。 《釜山映画祭は 情熱的で熱かったが、ロッテルダム映画祭は落ち着いていて真剣だった》と、彼はアジアとヨーロッパの映画祭における比較をして見る。

1月 28日、映画祭の行事の一環として初めて観客たちとの対話が始まると、どこか緊張感が先走ったが、 《社会制度や 政治環境に対する監督の見解》より 《作品と人間性に対する監督の主張》について物静かに対談を取り交わすと 《心が楽になって考えが整理され、充分に心を開いて作品の真実そのままを話し合うことができた》という。

《作品で、なぜ障害者を扱うことになったのか?》

《少なくとも私が住んでいる地域の障害者たちは、遠くから見ても近くから見ても、いつもその場に立っていた》というのが 監督の視線だったと答えた。

《作品を製作する時、ヨーロッパを相手として意識して作ったのか?》 

《映画を初めて作った監督なので、アジア映画とヨーロッパ映画の特性の違いについてはよく分からない。 ただ私は私 の考えを尊重したまでのことだ》 と率直な返事をした時、観客たちは彼に拍手喝采を送った。

独立した映画ながらも実験的な、試験的作品の風格に魅力と疑惑のどちらをも感じるヨーロッパの観客たちの質問に答えている間、 私も密かに自分の潜在意識の中の種子が芽吹いて来た。 そんな対談の中、たまには碌でもない作品のため 〈詭弁〉のような返事も するしかなかったが、結局、自分と作品に対する省察の機会としての意味が大きかった》と彼は告白する。

観客との対話の会場で、観客たちはいつも 《珍しい良い映画を見た》と彼の手をしっかり握り締めて大きく握手した。 そんな真摯な激励の中、新しい創作意欲がさらにこみ上げた。 ロッテルダム行きを終える頃、彼は父性愛を強調して表現 する作品を、もう一つの風格として完成するアイデアも練っていた。

それらの出会いにより、他の人々の考えと関心事も読みながら、自分を充実させ、他人を評する見解も持つことが出来、 出会いと対話の大切さを肌で感じたという金監督だ。 彼は、既にこうした出会いを通じて、もう一つの世界への挑戦を試みていた。

彼の作品 《軌道》はまた 4月頃に開かれるエスパーニャ第10回バルセルナ・アジア映画競争部門招請作として、6月頃の 第62回エディンバラ(英国)国際映画祭競争部門招請作に選定され、ヨーロッパを歩き回ることになる。

延辺の監督の 《それなりの考えで作った作品 〈軌道〉は、次々と自らの独特の風格で世界の多くの国の映画祭からの 招請を受けている。》

(吉林新聞 2008年3月13日)
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