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[教育] 中国内韓国語学科の大学生、創業観に対する実態調査

最近になって中国内の大学に新しく設置した韓国語学科が、堰を切ったように増加している。 具体的な統計 はわからないが、現在、全国的に 60余りの大学で韓国語を教えているという。その分布を見れば、長江以北に大部分、 なかでも我が省と黒龍江、遼寧、北京、山東などの地域に集中している状況だ。

ますます難しくなっている就業情勢に備え、少なからぬ大学生たちが創業を試みている。 それなら韓国語学科の大学生たちが 創業に対する考え方や態度などは、具体的にどのようになっているのだろうか?

大部分は就業優先、創業も考えたことあり

アンケート調査で韓国語学科の大学生たちの性別構造は、女子 88%、男子 12%を占めていることが判明した。 《卒業の後、 創業を試みたいと思ったことがあるか?》という質問に、おおよそ 86.1%に及ぶ学生たちが考えたことがあると回答して来た。 これから就職と結婚、生育そして時間の経過などの要素を勘案すると、この数値はかなり相殺されるものと予想されるが、 それでも高い比率であることは間違いない。 ある学生は既に創業に従事しているという。

《卒業の後、直接創業を試みるつもりか?》 という質問に 96.2%の大学生が就業をまずは選択、 3.8%だけが直接創業を 考えると返事して来た。 まず就業を前提とするこのような創業態度は、次に掲げる経験不足と資金不足などに その原因を求めることが出来そうだ。

創業の発想に多くの経路、最も不足しているのは経験

韓国語学科の大学生たちの創業の発想は、主にどんなチャンネルを通じてのもので、発生地は集中しているのか? 結果はそうではなく、バラバラとなった。家庭の影響が 27.5%、友達の影響が 22.9%、メディアの影響が 23.5%、 そしてその他の影響が 26.1%を占めており、ある一つの経路を通じてのものではなく、多くの面の影響をそれぞれに受けて来たことがわかる。

経験不足と資金不足は彼らの創業に立ちはだかる最大の要素として作用していた。 具体的に 《経験が不足で社会 関係が足らない》からだと回答した学生が 63.4%、 《資金が不足し、創業方向が不明確》だからだと答えた学生が 31.1%を占めた。 そしてこれから学業にて引き続き造詣を深くしようと思うなどが 5.5%で、若干の数値を占めた。 山葡萄のような形でめいめいに考える創業の発想と強い創業意欲に比べて、彼らにのしかかる重力は、経験と資金 の面に高度に集中しているものと判断することができる。

協業−大学生たちが好む創業モデルで

《もし創業をするとすれば、どんな領域を選択したいか?》という質問に 22.1%の学生たちだけが科学技術レベルの 高い分野を選択する意向を示した。 現在学んでいる専攻が文科に属する韓国語で、電子通信や生物関連など理工系 ではない点を十分に考慮したようだ。

創業形式については、45.9%の学生たちは協業を通じる合作を選択した。 志向と意気投合がしやすい友達や学友たち 同士が団結して、創業創始期に起こりがちなさまざまな弱点や問題点を乗り越え、力と能力を育てようという目的が 大きいものと見られる。そして独自の創業を願う大学生たちも多く、やはり 44.6%という高い調査結果が出た。

一方、大部分の韓国語学科の大学生たちは家族経営をかなり避けており、わずか 9.5%の被調査対象者だけが これを受け入れると答えた。

Uターン創業は遠い夢の中で描く

卒業以後、故郷に帰って創業する意向はどのくらいあるのか調べた。 結果は予期したとおり、わずか 28.8%の大学生 だけがUターン創業を考えると回答しただけで、残りの学生たちはいずれも経済が比較的発達した沿海地区(57.1%)や、 その他の地域(14.1%)を選択した。 これに、故郷が元々沿海地区なのでUターンを選択したというケースを勘案すれば、 実際の故郷選択比率はさらに低くなるものと予想される。

財富の流れにおいて 《富益富、貧益貧》現象が深刻になっているように、人材も 《帰京》現象が深刻で、経済が発達した 地域であればあるほど優秀な人材がさらに多く集中し、また市場経済の下ではそのようになるしかないという事実を、 改めてよく照明してくれている。

創業分野の選定は、専攻とはほとんど無関係

《創業を進める時、学んでいる韓国語専攻はどのくらい考慮しているか》 という質問を提起して見た。 その結果、 これから自分の専攻に基づいて創業を設計して見るという応答者はわずか 8.2%にも及ばなかった。専攻とは 無関係な市場の需要(54.1%)と本人の興趣(28.9%)に大部分が集中した。以前の研究結果でも国内の多くの 大学卒業生たちが、自分が学んだ専攻とは関係があまりない他の職種に従事していることが明らかになったことがある。

大学生という創業メリットは、ほとんど感じることができない

《他の群体の人々と比べ、大学生たちは創業で有利なのか?》という質問に対し、75.5%の応答者たちは「そうは思わない」と いう明確な立場を表明した。 今まで社会的に高等教育を体系的に受けた大学生たちが、優れた知識水準 によって創業 でもそのメリットを示すはずだという主張は、説得力を持たないと思われる。 彼らは創業において、自分を社会のその他の 部類の人々とほとんど対等な位置においていた。 《知っていることが多ければ悩みも多くなり、悩みが多くなれば分け前が小くなる》と いう言葉がただの笑い話として見ることが出来ないようだ。 実際に体系的な高等教育を受けない創業者が、周囲に数え切れないほど多い。

調査では、 12%の大学生だけが、創業者としてまず専門知識を背景にした資質を揃えなければならないと考えている程度だった。 一方、 50.8%の応答者が良好な心理的資質と適応能力を最優先に挙げ、24.6%が円滑な意思疎通能力を挙げ、 創業活動で IQ(知能指数)よりは EQ(感性指数)がはるかに重要であると見られている。

創業優遇政策についての理解、大学生たちと 《大きな距離》

国家と地方では大学生の創業を支援するため、税金の取り立てから各種の行政集金、資金支援など多くの面で 支援政策を実施している。 大学生たちはこれらをどの程度知っているのか? 驚くべきことに、この調査に参加した 96.2%以上 に及ぶ学生たちが、大学生創業に対する優遇政策を知らないと回答、今度のアンケート調査の内容の中で最大の数値を記録した。

それでも大学生たちが創業に対する指導を望んでいないわけではなかった。 反対に 81%に及ぶ大学生が、大学内 に創業指導課程を設置する必要があると明らかにした。 現在、国内の大学で創業に対する指導課程はほとんど空白 といってもよく、この方面の教授・人材も不足している状態であり、これに対する重視が非常に必要だと見られる。

大学生たちが認識している親たちの態度

大学生たちの創業は、必要な社会的で制度的な環境だけでなく、親の支援とも密接な関係がある。 アンケートを 通じて親たちの態度に対する彼らの認識水準を調べたが、 27.8%に及ぶ学生たちが、親が支援してくれていると信じており、 53.8%が決定権を本人たちに任せていると回答した。

上海で大学生の親たちを相手に実施した調査でも、これを裏付ける結果が出ている。 61.4%の親たちが大学生の創業を精神的 に激励し、支援し、 24.1%の親が実際の行動で彼らの創業を支援すると明らかにした。 時代の変化と発展により、子供に対する 職業設計で、親たちの姿勢も徐々に多様な様相に変化しているようだ。

他の外国語学科の大学生たちとの比較

韓国語学科の大学生たちの創業に対する態度が、異なる外国語学科の大学生たちとどんな形態を見せるのかを調べるために、 日本語学科の大学生たちを相手に調査を実施してみた。

調査の結果、 81%の応答者が創業を考えたことがあると答え、 95.2%が卒業以後、まず就業をすると明らかにした。 創業の発想では家庭の影響が 19.1%、友達の影響が 23.8%、メディアの影響が 47.6%で、その他の影響が 9.5%となった。 大学生の創業に対する障害の要素としては、 52.4%の 応答者たちが 《経験不足と社会関係》を、42.9%が 《資金不足と方向不明確》を挙げ、 4.7%の大学生たちが引き続き勉強する意向を見せた。 創業形態では 61.9%が合作を、 38.1%は独自の創業を選択し、分野の選定では 24%が学んだ専攻を基礎として考えてみると回答した。 そして創業の強みを 認識するかどうかについては、 66.7%が反対と答え、 76.2%が創業では EQがより重要だと明らかにした。 大学生の 創業優遇政策に対する理解では 100%の応答者が知らないと答えた。

数字的に詳しく見ると、韓国語学科の大学生たちと日本語学科の大学生たちの間に、ある程度の差があることがわかる。 しかし、この程度の差が統計学的に意味のあるものなのかどうか、そしてさまざまな変数が今後の彼らの具体的な創業経路 にどのように、またどの程度作用するものなのか、追加的な調査研究が必要だろう。

(吉林新聞 2008年3月1日)
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