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[社会] 南方の朝鮮族、暴雪被害で帰郷に四苦八苦


▲広州駅広場で待ちくたびれて気を失ったある旅客が、多くの人々に抱えられて外に運ばれている。

毎年の今頃には、故郷の両親や知り合いたちと正月を過ごすために帰省の道が慌ただしい。 しかし最近、 南方の暴雪と異常気象で交通に大きな支障が生じ、南方に住む朝鮮族たちの帰省の道が、いつもに比べて苦労や悩みが多い。

広州から汽車に乗り、ぶっ通しで 68時間

1月 28日、広州−長春行列車に乗って長春に来た宋さん (女、40代) 夫婦は、精根尽きた様子だ。故郷が延辺開山屯、 広州のある韓国企業で食堂の仕事をしている宋さんとご主人は、帰省のコースを広州−長春、長春−延吉で予約した。 1月 25日、二人は前もって予約した切符で長春行の汽車に乗った。駅の外は風雨のため、汽車の発車時間が延び延び になり、待つ人々に混んでいたのに雨がじめじめ降ってとても寒かったという。

ところがようやく発車した汽車が、指定時間の 36時間ではなく 68時間もかかることになるとは思ってもみなかった。 汽車から眺めた風景は、木々や電線が凍っていちめんに氷柱が立ち、汽車は行っては止まり行っては止まりを繰り 返しつつ、鈍行列車になってしまった。 そうするうちに鄭州付近へ着いてからは、ある荒れて寂しい場所に立ち往生してしまい、 その場所でぶっ通しで およそ21時間も 《凍りついた》。

それでも弁当代はいつもより値段が 5元上がっただけの 15元だったのでまだよかったが、汽車に水の供給がされなくなり、 非常に苦労したという。 ミネラルウォーターで歯磨きだけをし、水を飲む量を減らすことでトイレ行く回数も減らす方法をとった。 最も辛かったのは、監獄のように汽車の中に閉じ込められ、全く身動き出来ずにいることだった。

長春に故郷の友達がいたので会っていったが、一日の休みのうちに二人は足がむくみ、靴も履くことができなくなり、 薬を買って飲んだり塗ったりして大騒ぎになった。 《それでもまだマシだった。 私たちより一日遅れて出発した友達は、 電話して見たら 85時間かかったと言ってました》と、むしろホッとした表情だ。

汽車チケット不足、飛行機便 《時間差》 利用も

帰省の汽車チケットは夢のまた夢。 一部は直行汽車チケットを買うことができないので、北京を通って遠回りして行こう とするが、北京の汽車チケットも旧正月シーズンには超非常状態だ。 北京で旧正月の汽車チケットはもう一ヶ月前から 売り始めていて、やっと手に入れたと北京の成さん(男、40代)はいう。

外地で単純職に携わる朝鮮族は、それでも安価な汽車の便を待つが、出勤族や事業家、若者たちは飛行機の便を利用 している。 上海にいる韓さん(女 30代)は 《漢族の友達はそれでも汽車の便を好むが、朝鮮族は忙しければお金を使う》 とし 《一年に一度だけの正月なのに... 周りの朝鮮族の友達はみんな飛行機の便を利用している》 という。

ところが幼い赤ん坊のいる家庭は悩ましい。 三歳になったばかりの赤ちゃんを持つ南京の林さん(女、30代)は仕方なく 飛行機に乗ろうとしても、三歳からは飛行機代金がかかるため、負担になり、心配だ。

ところが飛行機の便も最近は列車が大混乱を来たしているため、出勤族が休暇が始まる 2月 4日と 5日のチケットは夢 のまた夢になっている。一部の朝鮮族は初めから時間差を狙う。 普通、漢族は大晦日に旅に出ないし、正月には ほとんど旅に出ることはない。そこで初めから時間差を利用する朝鮮族もいる。飛行機の場合、前後日のものは 10〜20%ほど割引している。 上海に住む李さん(男、40代)は、家族と相談して長春行の旧正月飛行機チケットを 60% 割引で購入したが、 《汽車の値段と変わらない》と、ニコニコ顔だ。

帰郷初めから諦め、現地で旧正月を過ごそう

政府では今度の豪雪凍結被害による交通圧力の解消の一環として、人々に故郷へ帰らずに当地で旧正月を過ごすこと を提唱している。 初めから今度の旧正月に故郷行きを諦めて、現地で旧正月を過ごす朝鮮族も少なくない。

北京の某国営部署に出勤する朴さん(男、40代)は、汽車の便が旧正月前には帰省便が混雑し、旧正月後には北京行が 混雑する点を勘案し、 《初めから母を北京に連れて行って今度の旧正月を過ごすつもりだ》という。

既に少なからぬ朝鮮族は旧正月の文化を変えた。 毎年、交通の混雑を避け、旧正月は現地で過ごし、普段から良い季節 と休暇時期を選んで故郷へ戻り、親や知り合いたちに会うという。

しかし南京に住む朴さん(男、50代)は 《旧正月にはみんな休息するので、外国にいる親戚たちも集まることができる。 また宴や還暦などの家族の大きな行事は親戚がすべて集まる旧正月の間に決められるため、帰らざるを得ない》という。

(吉林新聞 2008年2月2日)
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