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[経済] 米の販売難で農民の苦労ひとしお



冬になり、農民たちは米の脱穀を終えたが、往年の米販売ブームは見えない。 農民たちの豊年の喜びは少しの間だけで、 毎日、米の買付け者を待ちこがれているものの、米の買付けに来る人々の影さえ見られない。稲が売れず、ローンを返済 できない農民たちは、豊年を迎えても米を売ることができず、心配は募るばかりだ。特に稲作を主としてしている朝鮮族の農民たちは頭が痛い。

専門家が見る今年の米販売難の 4大原因

原因 1: 稲作の連続豊年
原因 2: 南方粳米の栽培面積拡大と増産
原因 3: 食糧倉庫に在庫が多い
原因 4: 小面積の伝統耕作方法の競争力低下

米販売難の原因と展望及び対策

−政府で作物価格を安定させているため、価格の大幅上昇は期待出来ない
−国家で穀物収穫増加など多くの経路を通じて農民たちの収益を向上させる必要
−陽暦の正月と旧暦正月をきっかけに米消費の増加で販売難はやや緩和されそう
−機械化・大規模化生産など、米生産の現代化と費用節減だけが根本的な解決法

《輸出寵児》も見向きされず

梅河口地域で栽培される上質米 《あきたこまち》は、ご飯の味が良く、米粒が透明であるところから、 何年か前まででも遼寧省の作物輸出会社の争奪の焦点だった。 毎年春には遼寧省の作物輸出会社から梅河口 地域に来て注文を残して行き、秋には人々を派遣して長期駐在しながら激しい争奪戦を展開、価格は普通の米より およそ斤当り最低 0.15元の高い価格にて購入して行った。 それゆえ梅河口地域の農民たちは稲作で大きな恩恵を受けた。

去年から日本へ輸出する 《あきたこまち》の輸出量が少なくなり、農民たちは販売難を経験している。 そんな中でも 大面積の栽培農家たちはおよそ斤当り 1.22元の価格で販売を確保しており、小面積農家も春には遅ればせながらも まともな価格で販売することができた。 スーパー米は畝当り 1100斤の収穫高をあげることができるが 《あきたこまち》 は畝当り 850〜900斤ほどの収穫高だから、スーパー米より価格がおよそ斤当り 15% 高いことは普通に認識されている。

今年には 《あきたこまち》の輸出経路が完全に塞がり、今だに購入しようとする業者が現われない。 今、梅河口市の 一部の食品加工工場で購入する 《あきたこまち》 は一斤当り 1.05元ほど、それも春に食品加工工場と契約を結んだ 大面積の農家の場合だけの話である。小面積農家の稲は一斤当り 1元も払おうとしない。普通の米は一斤当り 0.83元 だが、それすら買う人が現われない。

単身乗り込んで北京市場を開拓

梅河口市河東朝鮮族村の権ヨンチョは、今年 60haの田にて 《あきたこまち》を栽培したが、米が売れなければ待って ばかりいないで米の売り先を開拓しようと、米をトラック一台に積んで北京にいる友達を尋ねて行った。 北京に到着 した彼は、大型の食堂や販売商たちを捜し回りながら、直接飯を炊いて味を見せて販売戦略を展開した結果、皆が良い米 だと言いながらkg当り 4元で、 一年に 500トンずつ毎月定期的に供給してくれることを要求した。

大面積の稲作をする権ヨンチョとしては、自分の米を一度に売らなくてはならず、米を一年の間蓄えておきながら少し ずつ毎月販売するということはできなかった。 特に一人で一つの村、一つの社の田を賃貸して農業をする大面積の米 農家たちは、村あるいは社全体の土地賃貸費、修理費及びその他の費用を一人で一度に期限内に納めなければならず、 信用社の農業ローンも 12月 25日までに全額納めなければならないため、一年間蓄えてゆっくり販売することはできなかった。

米の販売難は韓国訪問就業者たちの出国の足を止めている。朝鮮族村の一部の農民たちは今年、農業をしながら 訪問就業制試験を受けて合格し、ビザまで受けたが、一年間汗して耕作した米が売れず、すぐに韓国へ発つことができず、 米が売れることだけを待っている。

米価格は下落、農業費用は増加

今年の稲作全般の過程で費用が往年に比べてそれぞれに上昇した。稲の種子、化学肥料、土地譲渡費が上昇しただけでなく、 労動力費用もめっきり上昇した。

今春の田植時、稲一畝を植える費用は 100元、一畝の苗を運ぶのに 25元、秋は一畝につき 100元、脱穀は 70元… すべての 農業費用が上がったが、米価は下落傾向を見せている。 他人の田を賃貸して人力を購入して耕作した人々は、もし今の米価 で販売したら損をする。そのため価格が上がることだけを待っている。

今、化学肥料の価格は春に比べて 6.8% 上昇、1トン当り 600〜700元ほど上がったが、来年の稲作がさらに心配だ。

今、とうもろこしの価格(水分含量 30%)は一斤につき 0.54元ずつ飛ぶように売れており、とうもろこしの収穫高 は畝当り(660平米) 1300斤を保障し、水利費がなくて販売しやすいため、農民たちはとうもろこし栽培が稲作よりも収益が高いと言っている。

(吉林新聞 2007年12月27日)
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