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[文化] 満語の救援を至急に!

満語満族言語文化研究所、北華大学に設立

吉林北華大学東亜歴史と文化研究センターと東北師範大学東北民族辺境地域研究センターは、共同で 満族(満州族)の言語文化の発掘、研究、継承と 《絶滅の危機》に瀕した満語(満州語)を救援すること に趣旨を置き、先日、東北初の非物質文化遺産である満族言語の文化研究所を設立した。

調査によれば、世界で唯一、満語の口頭語を保存して来た黒龍江省富裕県の西南に位置した三家子村には、 満族語を流暢に話す村民が僅か 3人しかいない。 聞き分けられ、大部分の満族語ができる村民も 15人、 彼らのうちの多くが 50〜70歳、 最高齢は 80歳だ。 大多数の中年たちは満族語を聞き分けることは出来るが、 対話は困難だ。 青少年たちは誰も満族語が出来ず、ごく僅かな人々がごく簡単な生活用語を知っている程度だ。

現在、世界全体で保存されている満文文件史料は約 500万件余り。我が国に保存されているものは 200万件余り。 そのうち吉林省書類館に保存されている満文書類だけでも 10万件余りだ。 専門家の推算によれば、もし我が国に 保存されている満文史料を全て翻訳するとなれば、100人の翻訳者たちが一世紀の間翻訳し続けなければならない。 しかし現在、全国的に満族語ができる人は 100人もおらず、満語を漢語に書面翻訳できる人は 50人にもならず、 書面語に精通した人も 20人にもならない。

専門家たちの予測によれば、もし満語を整理、保護しなければ、民間の満語口語の交流は 10年以内に消えてしまう。 満語が消えれば東北地区の近代史及び清史研究が永遠に腰砕けになる危機に直面し、そのために少なからぬ 歴史事実が解明されるままミステリーとして残ってしまうことになる。

満学研究は既に全世界的な注目を集めている。今、 23ヶ国の学者たちが満語を研究しており、多くの研究機構 では満語研究のテンポを高めており、 《満独辞典》、《満露辞典》、《満英辞典》、《満日辞典》と関連の 研究成果が次々に出版されている。 1960年代に中央民族学院満文科を卒業した我が国の著名な満学専門家・ 劉厚生教授は、80年代から東北師範大学に満語文課程を設置し、継続的に満学研究に携わりながら 《満語文教程》、《簡明満漢辞典》、《漢満辞典》 などの学術著書を出した。

今回、北華大学に設立された非物質文化遺産(満族言語文化)研究所では、国内に満語の人材が極めて不足した 状況で満族言語文字を普及させるために、公益性の第1回満語文研修(初級)クラスを設け、社会的に無料で 生徒を募集する。 北華大学非物質文化遺産(満族言語文化)研究所所長で北華大学東亜歴史と文化研究 センター主任である鄭毅は、 《一つの言語が消えることは、一つの生物が完全にいなくなることに匹敵 する。もし緊急措置を取らなかったら、 10年後には満語口語も歴史の舞台から消えてしまうだろう!》と強調した。

(吉林新聞 2007年11月17日)
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