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[社会] 延辺新しい農村建設の現状と今後


▲ 《新しい生活の家工程》のモデル村である図們市広開屯の草家の全てが瓦の家に変わった。

2007年中央 1号文件で党と国家では 《現代農業を積極的に発展させ、社会主義新しい農村 建設を着実に推進することに関する中共中央と国務院の若干の意見》を制定した。

2006年は我が国で社会主義新しい農村建設を開始した初年度だ。 政府が舞台を設置し、社会が 積極的に参加し、農村、農民たちが主役を引き受けた延辺朝鮮族自治州の社会主義新しい農村 建設は、今どこまで来たのか?そしてどこに向かうのか?

延辺社会主義新しい農村建設事務室副主任・金在浩の紹介によれば、去年、吉林省では合計 34の 省級モデル郷鎮と 136の省級モデル村を指定、そのうち延辺では敦化市官地鎮、龍井市朝陽川鎮、 和龍県頭道鎮、図們市石硯鎮など 4つの郷鎮と 19の村が省級モデル郷鎮・モデル村に選定された。

省級モデル村のうち、朝鮮族村が約 3分の 1ほどを占めている。 現在、延辺には省、州、県(市)級 のモデル郷鎮が合計 9ヶ所、モデル村が 108ヶ所に達する。 この一年間、延辺では社会主義新しい 農村建設事業を延辺朝鮮族自治州 6大重点事業の一つにして来た。 専門機構、専門関係者、専門資金を解決 し、州級リーダーが直接、郷鎮を担当して州該当の部門で村を管理し、また専門責任者を指定して直接事業を 指導し、監督管理するようにした。 基礎施設と社会事業、プロジェクト建設に投入した資金は 4億 4300万元に達する。

こうして、この一年の間、農業生産の発展と農民収入の増加を核心とした延辺州の社会主義新しい農村建設事 業は良好な滑り出し見せ、段階的な成果も実現した。 基礎施設と用水、住宅改造、緑化など多くの面でモデル 村鎮は比較的大きな変化をもたらし、農民たちの収入もある程度増大した。

また農民たちの積極性を誘発し、モデル作用と模範の役目を発揮しただけでなく、村と村民は実質的な恩恵を 多分に受けた。 この一年間、社会主義新しい農村建設を通じ、琿春市英安鎮英安村、図們市涼水鎮南大村そ して龍井市朝陽川鎮などのモデル村鎮は多くの変化を見せてきた。

新しい農村建設事業を推進する過程で、少なからず有益な経験も積んだ。 しかし問題も少なくない。

第一は延辺の農村基礎施設の建設がまだ非常に不足している。

現在、州全体で郷村道路の建設ではまだ 51.7%の行政村道路が 《コンクリート舗装》されていない。そして 農村の水道水の普及はわずか 40%にしかならず、草家や危ない住宅が 20%もある。

二番目は農民たちの収入増加テンポが遅い。 ビジネスプロジェクトが多くなく、農副産物加工をするこれと いった比較的大きな規模の企業がなく、得意分野を活かすことが出来ない。

その次に、農民たちの資質と認識が付いて行けないという問題だ。 農民たちは新しい農村建設事業における主体 であるが、まだ認識上の問題が存在し、積極性があまり高いとはいえず、観望しながら待ち、外部に依存して与え られるものだけを望む考え方が少なからず存在しており、これは当面、政府の積極的な指導と社会の情熱的な参加 水準に比べれば隔たりがある。

延辺の農村には人材と人力資源が著しく不足している。敦化市を除き、今、延辺の他の朝鮮族村で働く人は青壮年が 極めて珍しく、ほとんどが老人たちであり、新しい農村建設の重責を担うのは難しい状況だ。

四番目に、農業に対する投資がまだ不足している。 国家では 《二つを減免して三つを補助》するなど、農民に 対する優遇政策が出されたが、国家と地方で農村を支援する資金は工業都市に比べればまだ及ばない。現在、農民 と都市住民の国民待遇は同じではなく、例えば道路、植樹、学校の建設などの面で農民たちは少なからぬ不利を強 いられており、こうした問題は必ず解決しなければならない。

村の集団経済力が非常に弱いので、産業化基地などの建設は自力では手に負えない。伝統農業に従って農業をし、 天気に従って耕作する状況がまだ根本的に変化することが出来ず、現代農業との距離はまだ遠い。

このような問題に対して、延辺社会主義新しい農村建設事務室・金在浩副主任は、先日開かれた吉林省 9期 5次政 協会議で次のように提案している。

まず新しい農村建設に対する投資を大幅に増やさなければならず、農村を支援する比率を拡大しなければならない。

次に農村の社会保障体系を漸次、作り上げなければならない。 都市の社会保障体系建設などを参照して、養老、 医療保険と最低生活保障など、農村の社会保障制度を作らなければならない。

三番目に、農業科学技術の普及体系を作り、健全にしなければならない。 今後、農業生産は必ず農業科学技術に 基づいて生産量を向上させ、労動の生産能率とマーケットシェアを向上させなければならない。

現在、州全体の各県市と郷鎮の農業科学技術普及所の整備と技術力は非常に遅れており、今後、新しい農村建設事業 によりこの問題を必ず解決しなければならない。

現代農業を発展させることは社会主義新しい農村建設の最優先の目的である。

金在浩副主任は社会主義新しい農村建設事業は一つの参考になるに値する国内の既成の経験がないため、進行過程に おいて現われる問題は必然的かつ定常的であり、今後の実践の過程で一つ一つ解決して行かなければならない課題 であると指摘した。

(吉林新聞 キム・ジョンハム、リ・チョルス記者 2007年2月3日)
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