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![]() [経済] 延辺のミネラルウォーター、このまま消えるのか? 延辺は昔から山美しく水清き里として世の中に噂が立った地方だ。 青い渓谷に沿って湧き出る清い水 は汚染されていない質のよいミネラルウォーターで、長い間、健康を志向する人々の脚光を浴びて来た。 しかしいつからか 私たちの質のよいミネラルウォーターが徐々にその光と人気を失って行っている。 水の味が落ちたわけでもなく、法外に 価格が高くなってもいない。熾烈な飲料水競争時代が到来し、私たちのミネラルウォーターが熾烈な市場競争の混乱と衝撃 になすすべなく淘汰されているのだ。延辺のある飲料水企業の責任者は、このままでは延辺のミネラルウォーターは遠からず 自然に消えてしまうだろうと残念がる。では、延辺のミネラルウォーターはなぜ次第にシェアを失って行っているのだろうか? 延辺、多様な飲料水企業がおよそ 70社、飲料水市場が飽和状態 ミネラルウォーターが市場においてシェアを奪われている主な原因は、延辺の水市場が既に飽和状態にあるからだ。不完全な 統計によっても、今、延辺には既におよそ 70社の多様な飲料水生産販売企業がある。 それにもかかわらず日 一日と新しい飲料水生産販売企業が雨後の竹の子のように出来ており、今後もずっと増える傾向にある。 統計 によると 1998年度まで州全体で 23社のミネラルウォーター企業しかなかったが、今は各種の類型の飲料水企業が 69社と大幅 に増えた。 では、飲料水生産企業が増え続けている原因はどこにあるのか? 延辺石泉洞民族飲料有限公司の責任者である朴相允さんは、飲料水企業の高い利潤を狙った蒸留水企業の大幅な 増加がその主要因だと指摘する。 それほど蒸留水企業は、ミネラルウォーター企業に比べて投資資金も少なくて済み、設立も易 しい反面、付加価置はミネラルウォーター企業と対して変わらず、投入は少ないが効果の早い部分が 《対象》であるからだ。 ミネラルウォーター企業と蒸留水企業の不平等な競争 ミネラルウォーター企業は企業設立に先立ち、該当部門から水質検査を受けなければならず、その上で 3年に一度ずつ数万元に達 する水源池譲渡費を国家に払わなければならない。 そこにまた非炭鉱企業の安全生産ライセンスを受けなければ ならず、衛生ライセンスと営業許可証を受けなければならないなど、手続全般が複雑で投資にかかる費用も数万元 から数十万元にまでなる。 しかし蒸留水企業は市級衛生防疫所で同意する衛生ライセンスがあり、工商行政管理局の営業許可証そして技術 監督局の食品安全生産ライセンスなどいくつにもならない書類と手続さえ済ませば、すぐに営業を始めることが 出来、ミネラルウォーター企業とは比較も出来ないほど手続やコスト面で簡単であり、投資金額も少ない。 現在、延辺の水市場でミネラルウォーターの価格と蒸留水の価格は等しいのに、投資資金がはるかに多いミネラルウォーター企業は泣く泣く ミネラルウォーターの価格を引き下げ調節するしかない。 多くの投資をしても蒸留水企業に右へならえせざるを得ないミネラルウォーター企業 の状況はどこも似たようなものだ。 ミネラルウォーター企業は水もまた国家の資源であり、ミネラルウォーターと蒸留水がこのように差別化された待遇を受けている現実は、深く 考えなければならない問題点だと指摘する。 特にミネラルウォーター企業は 2004年度から 3年に一度ずつ資源譲渡費を払わなけ ればならず、朴相允さんは既に 6万 8000元にもなる譲渡費を払ったのに、蒸留水企業はまったく同じ水資源を利用 しながらも 1元の譲渡費もかからないと言いながら、このような不平等な企業競争条件の下で延辺の数多くの ミネラルウォーター企業が苦しんでいるのが現実だと指摘した。 大きくなることが出来ないミネラルウォーター企業、ブランド効果が難しい 現在、延辺にはまだこれといった規模・知名度が形成されたミネラルウォーター企業やブランドがない。 それは既に飽和状態に至 った延辺の飲料水市場が、さらに大きな飲料水企業の規模形成とブランド創出を阻害しているからだ。 有名ブラン ドを誇っている 娃哈哈などの企業もミネラルウォーター生産では遅れをとっているのが事実だ。 投資額が百万元以上である星龍泉ミネラルウォーター企業の水市場でのシェアも楽観的ではないのが実情だ。 一時は延辺のミネラルウォーター市場 で好況を享受していた石泉洞、薬水洞、長南、石国など、数多くのミネラルウォーター企業は現在は生産停止、半停止状態に陥って いる状態で、当地の市場で辛うじてやり繰りするのが精一杯であり、さらに大きくなってブランド化することが出来 ない。 延辺は既に水の質競争ではなく価格競争だけに固執する企業経営の惰性の循環になっている。 蒸留水の長期服用禁物 多くの住民家庭で蒸留水を普段の飲料水としてだけでなく飯を炊き、お吸物を沸かすことにまで使うことについて、 該当専門家たちは蒸留水を大量に長期的に飲用することは良くなく、特に乳児や少年児童たちは必ず気を付けなければ ならないと指摘した。 専門家たちは水質が良い都市の人々は、特に心配がないのであれば水道水を飲み、条件が良い 都市の人々は必要な鉱物質や微量元素が入っているミネラルウォーターが一番良い選択だと述べた。 上海のような大都市ではずいぶん前から既に学校の学生たちは蒸留水を飲むことが出来ず、必ずミネラルウォーターを飲ま なければならないと規定したという。 延辺でも大いに参考にすべきことと考えられる。 政府次元のミネラルウォーター企業支援が必要 現在、延辺政府は延辺のミネラルウォーター資源開発も主導産業の一つとして議事日程に乗せているが、政府次元の市場調節と統制 が成り立たなければ、延辺のミネラルウォーター資源はいくら良いと言っても、かまどに入れない塩と同じで、実質的効果と価値を 創造することが出来なくなる。 当地の市場が先に企業を育て、企業ブランドを形成させなければならないが、その ようになっていない。 結局私たちは、私たちの良い資源があるにもかかわらずその資源を浪費し、自分で自分の首 を絞める惰性循環の道を繰り返しているという分析だ。 今や政府次元で延辺水市場業種管理に着手し、展望の見える水企業に対する全面的な支援、そして市場秩序を乱す 企業を排除する時期に既に来ている。 人は水なしには生きられない。 水だけは、お金のみを望む文章を作ってはいけないと考えられる。 (吉林新聞 アン・サングン記者 2007年1月9日)
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