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[社会] 国籍業務の現場−国籍難民課を訪ねて−韓国

国籍難民課は今 ‘電話中’ … “早く出来ないのか”とイライラ

累積した国籍業務処理案件 27,000件余り、 5人の公務員が担当

国籍業務処理を早く・・・担当公務員たち ‘慎重性’に負担


国籍申請をしてから 1年以上も国籍取得の結果を得られなかった請願者たちの電話が集中し、現在、国籍難民課は ‘電話中’の状態が多い。 記者が国籍難民課を訪問した時も、課長室は決栽を控えた請願書類が溢れていた。

法務部は、国籍関連業務を法務課で実施して来たのを、 2006年 2月 3日付で法務部出入国管理局に国籍難民課を新設、 移管して実施して来ている。 当時、業務を移管しながら法務課でまだ処理できずに累積した国籍関連書類 27,000件余り が国籍難民課へ移され、現在、国籍難民課は夜 10時半まで夜勤をしなければならない状況だ。


▲ 国籍難民課書類保管室にある国籍申請請願書類

そんな中、一日でも早く国籍取得をと願う中国同胞たちは、こんな事情を知らずに “国籍申請をしてから 1年が過ぎたのに、 どうしてまだ何の知らせもないのか”と不機嫌な声で急き立てる電話をかけて来る。そのため、国籍難民課の担当者たちは、 二重三重で業務処理に困難を来していると訴える。

こうした実態を正確に伝えるため、本紙は国籍業務課に正式に取材要請をし、去る 12月 7日に協力を得て、その現場を取材することになった。

記者が国籍業務課に到着した時も、国籍難民課の車ギュグン課長を含む職員たちは、山のように積もっている国籍申請書類を 検討するために慌ただしく動いていた。 一番先に目立ったのは、仕切りによって仕分けされた課長室内の机の上に積まれている 国籍申請者たちの書類について会議をする姿だった。

“近頃どんな仕事で忙しいですか?” 記者の質問に車ギュグン課長は “さあ、ご覧ください。 国籍申請者たちが最近急増して、 休む暇もありません”というのが最初の挨拶の言葉だった。 そして国籍申請書類がまだ整理もされないまま積まれている書類保管室を見せてくれた。

国籍難民課には車ギュグン国籍難民課長を含め、国籍担当公務員 5人、難民担当公務員 2人が勤めており、 急増する国籍難民課の 業務を支援するために地方事務所から何人かの職員が派遣され勤めており、産業共益公務要員が手助けている実情だ。

“いくら難しくても、年齢 80、90歳になった同胞たちの国籍申請業務は、少しでも早くして上げることが必要だと思います。 どうすれば可能でしょうか?” 記者は質問をした。

“そんな必要性があるということは、私どもも感じています。 しかし年齢帯別に書類が仕分けされていないので、困難があります。 しかしその必要性を感じ、高齢者には優先順位を変えてでも先に国籍を取得出来るようにする方案を模索して見ようと、論議中です。”

この業務を実務的に担当するユ・ジェホ事務官は “年を取った方々が国籍を早く取得したいと思うのは、そのお子さんたちのためだと 思います。 しかし、彼らが早く国籍を取得することが必要なのは、国籍が取れれば生活費の支援を受けることができるということも あるわけで、そんな側面から業務処理を早くして上げることが実質的なお手伝いになると思い、方法を検討しているところだ”と付け 加えて返事をくれた。 それだけでも、国籍を一日も早く取得することを願う高齢の同胞たちには、慰めになる嬉しい言葉だろう。

法務部と国籍難民課を新設した背景には、こんな理由も充分にあった。 業務の統一性及び連関性を極大化するためだ。 しかし現在の 状況で見ると、国籍業務の処理に長い期間がかかるしかないのは、仕方のない現実のようだ。

何よりも、担当公務員たちは国籍業務は一国の国籍を付与するという、実に重要な事だから、非常に慎重に処理しなければならないという 負担を抱いている。オランダのような先進国の場合は、法務部内に国政移民庁が別に用意されており、業務処理をするという具合に、専門性 と規模を備えているが、現在の我が法務部国籍難民課の事情はそうではないのだ。

したがって何よりも国籍業務処理の手続きを理解することが必要だ。 国籍業務は Aさんが国籍取得申請を住所地の管轄出入国管理事務所に すると、管轄事務所の職員が実際の住所地へ実態調査組を派遣し、現場検証を経て、この検証が終われば法務部国籍難民課へすべての書類を送る。 この期間だけも地域ごとに違うのが当然である。そして国籍難民課では警察庁と国家情報院などに国籍申請者の現況を送り、もう一度実態調査を行うことになる。

こんな面倒な調査をすべて終えてから、国籍難民課は調査した内容を基にして帰化適格審査を実施し、これに合格した人々を分類して同胞2世や 婚姻帰化者の子女に対しては帰化筆記試験と面接試験を実施し、最終的に国籍付与を決めることになる。 こんな複雑な手続きを経て見ると、 現在の状況では最低でも 1年半から 2年近くかかるのは仕方ないというのが担当者たちの話だ。

もう一つ、国籍業務に担当者たちが難しさを感じるのは、国籍申請者たちに許可通知書を送っても、返送されて来る書類も少なくないというのだ。 その理由は国籍申請者が滞在地変更申告を適時にせず、また携帯電話など連絡先も変わった後、訂正申告をしなかったからだ。

ユ・ジェホ事務官は “国籍申請の後、滞在地が変更されれば該当の区役所に住所変更申告を必ず行い、電話番号が変わればすぐに最新の電話番号で 知らせてくれなければなりません”と、国籍申請者たちに協力を求めることも忘れなかった。

ミニインタビュー −車ギュグン国籍難民課長



"急増する国籍申請に対し、業務処理人員が絶対的に不足"

“客観的に国籍取得要件に当たる方々の申請は、最大限迅速に処理する方針です。 電話を数多くすれば早く処理してくれるものと誤解して 繰り返し電話をくださる方々のため、我々の業務が支障を受ける場合が多いのです。 ファックスやインターネットを通じるお問い合わせをして くださる方が、我々の業務が迅速に処理される上で役に立ちます。 この点を広く理解していただければありがたいです。”

車ギュグン課長の話だ。 続けて、 “私たちの国籍難民課は国籍法に決めた条件に該当し本当に大韓民国の国籍を得ようとする外国人たちには、 なるべく速かに国籍を付与する一方、虚偽文書や偽装結婚と疑われる申請に対しては少し時間がかかっても徹底的に検討して判断し、国籍付与の 可否を決めている”と語った。

去る 7月 10日、某日刊紙は “中国同胞 1万 4000人余り、去年 ‘大韓民国国民’に変身、国籍管理粗末…脱法幅を利かせる”という題の報道を して、一時は国籍難民課が集中攻撃を受けたりした。 そこで国籍難民課は “国家情報院、検察、警察と緊密に連携し、書類偽造、偽装結婚など の不法行為を通じる国籍取得行為を遮断している”とし “国籍管理が杜撰だという報道は事実と異なる”と強い反論をした。

こうした状況で国籍取得申請者たちは、一日も早く国籍取得がほしい。 国籍業務処理が長くかかるのは、手続上の理由もあるが、 車ギュグン課長は “急増する国籍業務に比べて国籍業務処理の人員が相変らず絶対的に不足しており、迅速で適正な国籍業務処理に多く の困難がある” とし、請願者たちの要求を聞き入れようとするには、行政自治部や企画予算部に人員の補強と予算拡充を要求することが必要だという。

(中国同胞タウン新聞 キム・ヨンピル記者 2006年12月15日)
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