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［社会］　北核実験後、丹東地域“経済にまだ影響なし” 11日は北朝鮮が核実験を進行してから 3日目、中朝国境付近の吉林琿春、遼寧丹東地域に北朝鮮の 核実験がどんな影響を及ぼしているのか、調べてみた。 琿春 吉林省琿春市は延辺朝鮮族自治州の図們江下流地域にあり、中・朝・露 3国の国境が接する所だ。琿春市 は東北アジアの ‘黄金三角地帯’と呼ばれ、特殊な地理的条件でロシア、北朝鮮などとの貿易が非常に活発だ。 11日夜明け、記者は琿春市から 42km離れた圏河出入国事務所に到着した。 この出入国事務所の向こう側は 北朝鮮羅津・先鋒経済貿易地帯だ。 午前 7時から各種の貨物を積んだ大型トラックが出入国事務所を出入りした。 税関勤務の人員及び国境守備隊 の兵士らが往き来する車の関連証明を詳らかに検査していた。 往き来する車のうち、旅客車は非常に少なく、大部分は吉林省のナンバープレートをつけた大型車だった。 運転手や荷主たちのかなり多くの数が朝鮮族であり、中朝両方の言語を使っていた。 彼らは両国をよく出入り し、一度国境を越えれば 2〜3日ほど泊まる。 圏河出入国事務所のある国境守備隊員は “朝から夕方まで人員と車が出入りする”とし、“大部分は琿春から 北朝鮮に行って商売する人々だ”と語った。 北朝鮮が核実験をした後にも、出入国管理は正常に行われていたが、人数はやや減った。 琿春市は中国内の北朝鮮産イカ最大の輸入地域で、北朝鮮で収穫される 70％以上のイカが琿春近隣地域に輸出される。 このため、琿春は中朝を行き交う海産物商人でいつも混んでいる。 北朝鮮人を見るのは難しいが、少なからぬ琿春人た ちが北朝鮮を行き交っている。 李リン(仮名)は 6、7年間北朝鮮を行き交い、海産物を売買している。 最近は大型貨物車を購入して毎週 2、3回、北朝 鮮に出入りして積載する。彼は “北朝鮮の核実験が急に行われても、商売にはほとんど何らの影響もない”と述べた。 彼は “北朝鮮を出入りする度に北側の会社で発給した招請状がなければならず、出入国手続を踏まなければならない が、核実験以後に手続が強化されることはなかった”という。 丹東 丹東市は遼寧省東南部にあり、北朝鮮の第2の都市である新義州と鴨緑江を間に挟んで向き合っている。 新義州とは 中朝友誼大橋でつながっている。 中国大陸と北朝鮮をつなぐ重要な陸路交通線で、丹東から平壌までは 220km、 ソウルまでは 420kmの鉄道で繋がれており、東北アジアの鉄道大動脈の主軸と呼ばれる。 中朝友誼大橋は車道と鉄道を両方使う大橋で、中国丹東市と北朝鮮新義州をつなぐ。 両国は大橋の入口にそれぞれ 国境検査所を設置して出入りする車を検査している。 11日にも貨物車の往来は絶えず、時々汽車も通り過ぎた。 11日午後、丹東コンテナターミナルから北朝鮮に貨物を下ろしてちょうど帰って来た千運転手に会った。 千運転手 は既に中朝国境の貨物運送に 10年間携わっている。 彼は “今朝、橋を渡って午後に戻って来た”として “北朝鮮側 が大橋に兵力を増派したり、手続に変化が生じたりなどということはなかった”と述べた。 北朝鮮は核実験直後、中朝友誼大橋の貿易通行をしばらく止め、11日に通行を回復させたという。北朝鮮へ行って来た 貨物車の運転手たちは皆、これに係わる通知を受けたと言ったが、核実験のためではないと明らかにした。 10日は 北朝鮮の朝鮮労動党創立記念日で、国境検査所の人員が休日なので橋を閉鎖したというのだ。 千運転手が北朝鮮に積んで運んだ貨物は綿であり、持って来た貨物は亜鉛だった。 彼は “最近 2年間、中朝の貿易 が非常に活発だった”とし “中国から持って行くものは服、食品、果物などで、北朝鮮から持って来るものは鉱物だ”と語った。 彼は貨物を持って北朝鮮に入って行けば大きな建物に貨物を下ろすといい、現地の北朝鮮人はほとんど会うことができな いと明らかにした。 彼は “私たちのような中国人の運転手たちは、どこへも行くことができないようにする”として “建物はすべて軍人たちが守っている”と述べた。 千運転手は、ここ何日間かで往き来する貨物量に変化が生じたとし、“元々、中朝友誼大橋を往き来する車は非常に多 いのに、今日はやや減ったようだ”と述べた。 彼は “今日北朝鮮に渡った車は 60〜70台だったし、中国に渡って 来た車もその程度あった”とし、これは以前より減った状態だと明らかにした。 （ネイル新聞　２００６年１０月１６日） Copyright(C) 朝鮮族ネット