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[教育] 二重言語が可能な同胞 IT 専門家の養成が目標

電算院開院を推進中の延辺科学技術大・金ハンス教授



[編集者] 延辺科学技術大学は中国最初の中外合作大学であり、これまで力量ある人材培養をして来た。 韓国企業がある所 ならどこでも延辺科学技術大学の出身者たちがそれなりの位置でその役目を果たしているのを見られることは周知の事実。 科学技術大学では需要に追いつけない中国 IT 人力養成の必要性によって現在、大学内に電算院設立を進めている。

<オン・ベイジン>は来年 3月に電算院開院準備のため北京に立ち寄った延辺科学技術大学経営情報管理学科・金ハンス教授と CICで会い、電算院推進の背景と科学技術大学について聞いて見た。金ハンス教授は漢陽大を出て KAIST、三星 SDS 専任研究員、 ジョージア工科大産業システム工学博士を経て、現在、延辺科学技術大学経営情報管理学科の副教授、E-Biz 研究所所長、延辺自治 州 IT産業発展専門家諮問委員会専門委員として在職している。

‘韓中間の IT 人力需要急増に加えて言語文化差の克服が喫緊の課題で、電算院開院を通じてこの二重言語が可能な IT専門家の養成を通じて代案を作りたい’

オン・ベイジン : 科学技術大で電算院を開院する予定と聞くが。

金ハンス教授 : 今、中国と韓国いずれにおいても二重言語駆使が可能な朝鮮族 IT 人力に対する需要が急増しています。 その理由は、 中国に対する韓国の BPO(Business Process Outsourcing)と S/W 開発の外注が急増しているからです。 過去、アメリカ及び欧米先進国で 成功したインドとの外注合作が、時差と言語文化的差によって失敗したことによって、 中国が新しいパートナーとして登場するようになり ました。 もちろん中国の IT 技術及び産業が発展するによって、このような協力は加速化されました。 しかしこの場合にも、 中国と韓国の 間に言語文化的な差が相変らず存在します。 ところが、この部分を二重言語が可能な朝鮮族 IT 専門家たちが担当してくれば、 中国と韓国 の IT 発展に大きく役立つことになると考えます。 短期的には IT 開発人件費の節減という次元で始まるが、 中長期的には韓中日統合の北 東アジア IT産業発展の人的資源及び戦略的足場を用意するという面に、その重要性を求めることができます。 しかしこのような朝鮮族 IT人 力に対する需要の急増にもかかわらず、現在電算科を卒業して現業に投入可能な人力の供給はひどく不足しています。 こんな次元から、科学 技術大は IT人力養成の時代的必要性を悟り、 専門 IT教育院を来年 3月に開院する予定で、これを通じて多くの二重言語駆使が可能な良質の IT開発人力が養成されるものと期待しています。 この教育院のビジョンは “韓中二重言語駆使可能なオーダーメード型 IT人材養成を通じて、 韓中 IT産業発展に寄与する卓越した専門 IT 教育機関”であり、 これを可能にする青写真として次のような 6種の教育特性に基づいています。

教育経験と実務経験がある検証された専門講師達、産学協力による企業オーダーメード型教育、プロジェクト中心の 6ヶ月間の基本教育及び専門 実務課程、実務中心のチームワークを強調した集中合宿教育、24時間利用可能な最新の IT 教育インフラ、段階別評価システムによる教育水準管理です。

このような教育水準の IT教育院を実現するためには多くの人的、物的資源を要します。 科学技術大はこんな部分、特に人的資源をネットワーキン グする部分において多くの経験とノウハウがあります。 現在、 朝鮮族 IT 開発者養成のための目的を持ったこのプロジェクトのため、韓国から 150人余りの IT 講師と専門家により構成された仮称 ‘IT ドリームチーム(代表チョン・ウォンヒョク、 (株)feel@net 専務)と多くの韓国内の IT 教育機関と協力しています。

記者 : 教育課程はどうか?

金 : 教育プログラムは次のように 3種の部分に分けられます。 6ヶ月基本教育及び専門実務過程: コンピューター一般とアルゴリズム、資料構造などの一般科目を C言語を中心に教育して、 ウェブアプリケーション を含め、深化技術で Net課程と Java課程に分けて教育し、 特に技術教育以外にも、 IT 実務英語及び韓国語教育、意思疎通法、 IT 開発者倫理、 技術 文書作成法などの教育科目を強化し、全人的特性を備えた IT技術者を養成することを目標にします。

‘離職による企業投資の憂慮、延辺科学技術大の全人教育を通じて克服’

記者 : 投資費用が多くかかるのでは?

金 : そうです。 IT 教育院において初期の設備投資費用を調達することが難しい問題として提起されています。 初めに IT教育院建立を考えた時、 最大の長所は低廉な教育費支援で、雇用の負担もなく、 検証された朝鮮族 IT人力を安定的に供給してもらうという経済的な長所で多くの投資企業を 誘致することができるだろうと思いました。 しかし、中国では企業が教育に投資することを憚るという事実を知りました。 その理由は教育を多く させて職員の価値を高めても、彼らが他の会社に行ったら投資費用を回収することが出来ないと考えるからです。

記者 : そうですね。誰でも持つ悩みです。

金 : しかし実際ではこの点こそが、この 15年間、中国内で成功した大学の経験を持っている科学技術大の全人格的教育の実効性を極大化するのでは ないか思います。 学校で新入生に接してみると、 彼らが明らかな主観もないまま、他の中国学生たちがする行動を真似る場合がたくさんあります。 特に職業の選択と進路についての部分を話してみるとそうです。 しかし、私どもが学校で継続的に強調するのは、実力のある専門家になるためには 少なくとも 3〜5年間、一つの会社で仕事を学ばなければならないという話をします。 単純に月給をいくら多く出すからと言って職場を移るように なる場合、 本当に職場の実務経験から学ぶことができる良い機会を逃してしまうからです。 少数民族として朝鮮族が中国社会に影響力ある人材と して生きるためには、真の実力が重要なことで、 そうするためには良き初めての職場をしっかり選択して、 倦まず弛まず通わなければならないこと を強調します。 私どもは学生たちにビジョンを見せ、正しい職業選択の基準と倫理を教えて来たし、実際にこうした教育が実効性があることを経験しています。

記者 : 科学技術大の他の特徴があれば?

金 : 科学技術大のもう一つの長所は、学生たちが韓国の人々と一緒に働くことに慣れるということです。 よく知られているように、韓国人は リズムとビジョンによって働く人々です。 すべきことのある時は夜を明かしてもその仕事の熱意を持って働くことを美徳と考えます。うちの学生 たちは韓国から来た教授たちとともに勉強しながら生活して来たため、 こんな面において他の学校の出身学生たちに比べて早い適応力を持って いると思います。

‘近付かなければ到底分からない、価値のあるその何かがある’

記者 : 科学技術大で働くようになったきっかけは?

金 : アメリカ留学中だった 2000年 7月、韓国留学生の集まりである KOSTAに参加した時、 科学技術大・金鎮慶総長の講演を聞く機会があり、 以後、朝鮮族の青年たちを正しく教えなければならないという使命感を継続的に感じるようになり、その気持ちから 2005年博士の学位を終えて、 アメリカや韓国からの仕事のオファーを断って、両親と子供を含む 3代が延辺へ来るきっかけになりました。 一度も来たことがなかった中国、延辺。 今考えて見れば、私にとってはあまりにも重要な所です。 私が知っている価値のある事柄の 90% 以上は、まさにここで学んだことだからです。 私は個人的に ‘接近の力(Power of Access)’を信じます。 それは ‘近付かなければ到底分からない価値のある、その何かがある’と言うことです。 実際に科学技術大に来て朝鮮族と漢族の学生たち、そして高麗人留学生たちを教えて見ると、 ここへ来なかったら到底分からなかったビジョンと望みを持つようになりました。 これが、韓国とアメリカに比べれば良くない環境にもかかわらず、いつも楽しく学生たちを教えながら研究する理由です。

* 延辺科学技術大学は世界化・現代化・未来化に進む 21世紀の中国教育の改革開放精神によって 1992年に誕生した中国最初の中外合作大学だ。 全世界 13ヶ国から集まって来た 200人余りの教職員が、正直な人格と最高の知識を備えた専門家リーダーを輩出するため、学生たちを我が子のように愛して誠心で教えている。 創意−協力−奉仕の実践綱領によって国際社会の競争力を持った創意型・特技型・人格型の人材を養成している。 延辺科学技術大学は専攻知識と応用力を兼備して健全な人格と社会性、次の世代を見通す眼力と世界的なビジョンを備えて、近付く時代を変化させ導いて進む各分野のリーダーを養成している。 韓国、アメリカ、ヨーロッパなどの色々な国で本大学を後援する後援会が結成され、多くの団体や個人が私たちの大学のために献身しながら助けることの手助けを広げている.

(オンベイジン キム・ドンソク記者 2006年9月15日)
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