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[社会] ‘本物でも偽物にされる!’ 新造語の誕生

在中韓国領事館ビザ発給に関連、 同胞社会で議論が紛糾!

最近、中国同胞社会には‘本物でも偽物にされる!’という新造語ができた。 在中韓国領事館の査証発給を当てこすって言うことだが、 本物が韓国に行く事が出来ず、偽者が行けるようになるというので、当事者たちは猫も杓子も嘆いている。“招請状が私のは本物なのに、 本当に本物なのに、どうしてだめなのか? 書類が完璧なのに今度はどうして却下されたのか?…”

ビザを申請するだけで理由も分からぬまま拒否される同胞たちは、非常に慌て、心が痛み、誰でもつかまえて訴えたがる。

在中韓国領事館に電話すると、まともに答えてくれないという。偶然に電話が通じても、該当部処の公務員を捜して問うことが出来ず、たま に捜し当てても返事は簡単だ。 「分かりません!」 でなければ、「言えない」というのだ。 どうすれば本物を本物と証明することができるのか? もどかしくイライラして恨めしいばかりだ! 領事館のお嬢さんが事務室に座って電話一本であれこれ聞きただし、言葉尻一つ取ったり、相手が返事を 一度間違えたり、躊躇ったりすれば、即、偽物だからダメだといってビザを与えない。

だから同胞は何としても韓国領事館との手づるを捜そうと考える。それで自然にブローカーたちが介入するようになる。 国家で承認する旅行社に任 せてもビザが出ないから、当然ブローカーたちを捜す外にない! 本物の招請状なのか、偽物の招請状なのか、 が重要ではなくなった。

最近、瀋陽の民宿に行ってブローカーたちを訪ねると‘保筌’するのかしないのかと問う。 ‘保筌’というのは、中国語で査証が出るように保証し ろというなら手数料をもらうという意味だ。‘保筌’をすれば 2.5〜3.5万元を払わなければならない。 ところが ‘保筌’をすれば不思議にもビザ がちゃんと出ると言う。 (いや、それでもビザの出ない場合がたまにあったりする。)

それで同胞の間で ‘保筌’が蔓延している。 調べによれば、本当の親戚が招請をしたのにビザが下りないのではないかと心配で、恐ろしくて、 3.5万元を払って ‘保筌’をした同胞たちが少なくない。 民間で噂が広がり、今では、本当に親戚が招請をした場合でも、領事館に招請状を直接 出そうか出すまいかと、同胞たちはためらっている。

こうして在中韓国領事館に対する不信感が同胞社会でますます拡散している。 同胞たちはその本音をこのように語る。領事館の公務員たちとブロー カーたちが闇取引をしているのだと! 直接会って見た同胞たちは、この話を誰でも皆知っている公然の秘密だと言う。 お金さえ払えば、ブローカ ーたちは被招請者たちに、領事館のお嬢さんがかくかくしかじかの電話が来るはずだから、このように準備しなさいと詳しく知らせてくれると言う。 だから当事者たちの返事は滑らかになるしかない。 滑らかでなくても良い。 ‘保筌’をしたのだから! ビザ発給と関連し、領事館の一部の部署が 不正に連関しているという間接的証拠だ。 同胞社会はそのように認め、信じている雰囲気だ。 それでも盗賊を捕まえるように確かな証拠を突き付ける こともできない状況なので、切ない。

もちろん在中韓国領事館でもそれなりに苦労はあるだろう。 いちいち真偽を選り分けてビザを発給しようとすると、人員が不足で時間がかかり過ぎる。 そのため、書類と電話の問い合わせで真偽判断をしている。 上がって来る書類はほとんどが完璧だから、お嬢さんたちの電話による問い合わせと経験が、 真偽判断の鍵になっている。 少なからぬ同胞たちが、準備不足のため、急にかかって来る電話の問い合わせに慌てて、返事をすぐにすることができない。 これは領事館を咎めることができない。 事前準備をしっかりとしておけば、本物なら本物という証拠と信頼を見せなければならない。 そのような 面で 1次的な責任は、同胞たち自身にあると言わざるを得ない。 しかし同胞たちのこんな弱点がまさにブローカーたちと領事館の一部部処の不正に利 用されているのと判断される。 この点を絶対に見逃してはならない。

そして在中領事館の該当部処も慣習的な考え方で真偽を判断してはならないだろう。 書類不足、または質問・返事が不如意だったからといって、一度却 下すればその後何回新たに申請しても、自動的にビザ交付を拒否するというのは過ちだ。

調べによれば、招請状は主に韓国にいる朝鮮族が親戚を捜して作って送るようになっている。 気立ての良い親戚は、それでも同じ血筋だといって快く 招請状を書いてくれるが、少なからぬ親戚らは負担になるのではないかと心配で、招請状を書くことを憚っている。 親戚らに多くのお金を払って招請状 を出してもらう同胞たちも少なくない。 仕事をしないで何日も何日も捜し回って、招請状を書いてもらい、お金を使い、機嫌を伺い、 招請状一つ書いて もらうだけのためにどれだけ神経を使わなければならないか分からない。 何回も招請状を出してもらうと、お金は使い果たし、続く苦労も甚だしい。 親戚が入って来る事ができなくなれば、招請をしに通った人がお金を無駄に使ったことになる。 こんなに苦労の末にやっと送ってもらった招請状が、 却下されてしまうのだ!

最近、招請状さえ一度出せば 5ヶ月後にはビザの発給を受けることができるから、招請状を準備し始めてからビザ発給を受けるまで半年以上がかかる。 無駄な日々を、 それも一、二回ではなくて何回も経験するようになれば、当事者たちの心情はどうだろうか? それでもまた何かこれといった妙案でも あるのか? それゆえ同胞たちはブローカーと手を握るしかなく、領事館の業務処理能力に不満をぶつけるしかなく、 領事館の該当部処が不正に係わっ ていると考えるしかなく、それゆえ憤慨するしかないのだ。

今からでも在中韓国領事館では、必ず招請状の真偽を判別する新しいシステムを取り入れるのが望ましいだろう。 同時にブローカーたちと係わる不正の 根絶に力を注ぎ、同胞社会の信頼を回復し、開かれた社会を具現しようとする政府の明るいイメージに泥を塗らないようにしなくてはならない。そして、 ビザを与えないのなら、与えることができなくなる理由をはっきり知らせてあげなければならないだろう。

(北東アジア新聞 イ・ドンリョル記者 2006年9月11日)
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