xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[特集] 柳河県姜家店朝鮮族郷で見た農村朝鮮族患者の現況


▲ 農民患者たちの病気を見ている朴雲峰教授


▲ 南征教授が姜家店朝鮮族郷衛生院の医務関係者たちとともに

先日、吉林省朝鮮族経済科学技術振興総会で実施した 《専門家医療下向》の機会を通じて、 記者は柳河県姜家店朝鮮族郷で、農村朝鮮族患者たちの現況を調べた。

都市病院は夢物語、 《名医》たちに騙され...

若者達は出稼ぎや他郷へお金儲けに出て、学生たちは外地へ行って勉強をしており、老人たちだけ が寂しく暮しているのが今日の我が朝鮮族農村の現実だ。寂しく暮らす老人たちは、病気になっても都 市病院へ行きたくても簡単には行くことができない困難を受けていた。また中国語が出来ないため、そこ までしようという意欲も出ない。それで大部分の場合、農村患者たちは自分で 《診断》を出して適当に薬 を買って飲むのが習慣だそうだ。

8月13日、長春から名医たちが来たという知らせを聞いた患者たちは早朝から姜家店朝鮮族郷衛生所を 埋め尽くした。 患者の大部分は 60歳から 80歳の間の老人たちだったが、あちこちでいろいろな議論がされていた。

《分かるもんかね、 また私たちに薬や売り込むつもりなんだろ...》、《そうだね、前にもその高い薬買って飲 んでみたけど、効果がなかった。ただお金を使っただけだった...》

この村の 70歳のある老人は何ヶ月か前に外地から来た 《名医》から心臓病治療薬 400元分を買って一ヶ 月間飲んだが、あまり効果がなかったというのだ。彼らはこういう 《名医》が既に二回も来たという。

しかし無料診断だからというので半信半疑で一度診断を受けてみよう思って来た人々が大部分だった。

患者たち一人一人に喜び

吉林大学第一附属病院消化科主任であり博士生指導者である朴雲峰教授と長春中医薬大学附属病院主 任医師で博士生指導者であり長春中医薬大学中医研究所所長である南征教授は、親切な朝鮮語で病気 の症状を聞きながら聴診器を当てたり診脈しながら患者たちを診断して行った。 また一方では姜家店郷衛 生所の医務関係者に患者たちの病気の状態を一つ一つ開設しながら教えることを怠らなかった。 患者た ちはほとんどが朝鮮族だったが、朝鮮語で痛い症状やいくつかの疑問点をはっきり伝えることが出来て喜 んでおり、また名医たちの熱心で親切な態度にいつまでも感動していた。それに名医たちの処方薬はほと んど衛生所にあるものばかりで、ないものは町内薬局へ行って買えば良かったから、薬代も大してかからず 、それも嬉しいことだった。

長春ではこの二人の名医に病気を見てもらおうと思えば、専門家問診登録費だけも 50元で、並んで待っても 順番がいつ回って来るかも判らない状況だ。 しかし今は彼らから無料で診断を受け、お金もほとんどかけず に病気の治療が出来るから、これほど嬉しい事がどこにあろうか? ある患者たちはこの絶好の機会を逃す ものかとばかりに、漢方、西洋医学の二人を両方とも尋ねて病気を見せたりした。

結局、二人の医師はその日、延べ人数で 110人余りにもなる患者の病気を見てくれた。 患者たちの大部分 は高血圧病、胃病、胆嚢病、心臓病、 脳血栓病などの症状があった。

患者たちはまた若者達や孫・孫娘たちのことが忘れられなかった。 次の回には産婦人科や小児科の名医 たちも来てくれたらと希望した。薬の包みを持って衛生所を出る患者たちの心配は、いつの間にか着て去り、 ほほ笑みが拡がった。 患者たちごとに 《本当に有難うございます。 本当に良い人々に会えました》としきり に腰を曲げて挨拶しながら、いつまたこんな機会があるのだろうかと残念がった。

医務関係者と経費不足に悩む朝鮮族農村

調べによれば 《農村合作医療》に参加すれば 1年間に国から 20元、地方政府から 10元の補助をしてくれ 、農民個人は 10元を払う。 病気の程度によって入院して病気治療を受ける場合、治療費 300元以上なら 20%、301元〜3000元以内は 40%、3001元〜5000元以内は 50%を補助してくれ、病気がなかった場合に は、資金を積み立てるものと決められている。柳河県姜家店朝鮮族郷・朴洙満郷長の紹介によれば 《合 作医療に参加するように動員をかけたが、農民たちの認識が付いて行くことが出来ず、また外国や外地に 行っている人々には知らせることが出来なくて切なかった。 それで郷のリーダーたちが村ごとに責任をもって 何回もの動員大会と繰り返し宣伝を行い、やっと 8000人余りが参加したが、これで郷全体の 93.5%を占める 》といい、 《<農村医療>政策は優れたものだが、郷全体に衛生院が一つしかないうえ、医務関係者と財源不 足で困難を受けている》と言う。

郷衛生院の朱国光院長は 《今いる医務関係者がしめて 22人だ。 そのうち朝鮮族の医務関係者が 5 人で、西洋・漢方はそれぞれ 1人だ。 医務関係者が足りないからお互いに交換して病気を見ることが難しく、 また差額調達単位なので、経済環境のため医療施設が不十分だ》と言う。

今度の 《農村医療下向》の形式は該当地域の患者たちの苦痛を幾分減らしてくれることが出来るが、根本的 な問題を解決することはできない。 吉林省の該当部門では 2006年から 5年間、農村医療衛生専門技術人材 を養成することを計画し、今年の初期には 100人を、 翌年からは毎年 300人ほど募集し、個人は食費だけ払え ば良いと言う。 柳河県にも 15人の目標がある。 柳河県衛生局該当責任者の紹介によれば、農村家庭で要求 条件にかなう人々は自発的に誰でも試験に参加することができると言う。 しかし今まで登録した申請者 30人余 りのうちに朝鮮族は一人もいないと言う。

(吉林新聞 シン・チョンジャ記者 2006年8月26日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット