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[社会] 二番目の子供を産む朝鮮族中産層が増えている

都市中心に 3545世帯が主流
海外滞留者の現地出産増加



▲うちの子、可愛いでしょ?延辺敦化市の朴ヨンスクさんは、弟が欲しいという最初の子のソンファに二人目の子をプレゼントしたという。

朝鮮族の人口減少による各種の副作用が続出する中、都市を中心として中産層あるいはそれ以上の朝鮮族家庭の中で、最近、 二番目の子供を産んだり計画している課程の比率が増えており、今後の朝鮮族社会の発展基盤に新鮮な風を吹き入れている。

改革開放以後、朝鮮族の人口大移動で結婚適齢期の男女が大挙して海外あるいは沿海大都市に移住し、子供の養育、教育費用の大幅 な上昇による出産適齢期の女性たちの出産忌避など、複合的な要素の作用で、 80年代末から朝鮮族の出産はずっと低調期にあった。 朝鮮 族が比較的集中した延辺朝鮮族自治州でも 1996年から朝鮮族人口のマイナス成長を記録しており、朝鮮族農村が疲弊し、朝鮮族学校が続々 と廃校になるなど、各種の弊害を生んでいる。

そこで延辺朝鮮族自治州を含む東北3省の多くの地方で、補助金を支払って学費を免除するなどさまざまな優遇政策を制定し、二番目の子供 の出産を積極勧奨し、朝鮮族メディアでもこれを大々的に広報して紙上討論も展開して見たが ‘平壤監司も本人が嫌なら出来ない’ように、 子供を産まなければならない人々がこれにそっぽを向く状態で、その効果は限られたものだった。 しかし 2000年代に入って、朝鮮族の産業化時代 の進展で一定の富を蓄積した都市朝鮮族中産層の出現、海外出稼ぎ帰郷者たちの観念の変化など好材料が作用し、青島、威海、天津、広州、深を 含む沿海都市と瀋陽、ハルピン、大連、延吉など朝鮮族の伝統居住地域である東北3省の都市を中心に二番目の子供を出産する家庭が徐々に増えている。

調べによれば、都市で二番目の子供を出産する朝鮮族家庭の大部分が事業的に一定の基盤を固めて出産能力を備えた 3545世帯、すなわち 35歳から 45歳にかけての中青年階層だ。 また友達、職場仲間、各種同好会などで一人が先鞭をつければ、多くの人が互応する現象も出現している。 威海市だ けでも、朴ジョンフン、李ムンハク、 チョウ・スビンなどを始めとして、 20人余りの若い朝鮮族企業家たちが二番目の子供を持った。 ハルピン市万邦 中学校1ヶ所だけでも金ウォンジュン校長を含めて二番目の子供を持った朝鮮族教員が 4人に達する。

本紙の調査によれば、最近何年間かで延辺で 30世帯余り、大連で 30世帯余り、深で 30世帯余り、ハルピンで 20世帯余り、瀋陽で 30世帯余り、 北京 で 50世帯余り、 天津で 30世帯余り、 山東地域で 100世帯余りが二番目の子供を出産したという。 二番目の子供の出産理由は様々だが、主に一人っ子の 教育が問題視されている状況で子供が二人ならお互いに分けることや愛が分かるようになり、子供達の成長と教育に有利で、最初の子は二番目の子供の年齢 差(少なくとも 5歳多い場合は 18歳) が比較的大きく、親たちの代わりをして弟(妹)の面倒を見ることが出来るというものだ。

それ以外にも、最初の子供は忙しい日常事に追い回されつつもどうにかこうにかして育てたが、最近は ‘ゆっくりと’ 育てる楽しさで天倫至楽を楽しむと いう部類も増えている。 そして韓国、アメリカ、日本等に進出した海外進出の朝鮮族の中にも現地で二番目の子供を出産する朝鮮族家庭が増えている傾向に ある。彼らは生活圧力や子供の養育、教育費用が高くつく韓国、日本等でも二番目の子供を持つ人々が多く、彼らも育てているのに私たちが育てる事ができ ない理由などないという考えで、現地で二番目の子供を出産したり帰国して出産している。

青島だけでも、海外労務帰郷者の中で黒龍江省湯原県出身のジン・ソンギさんのように、二番目の子供を持った朝鮮族家庭が 20世帯余りに達すると言う。 瀋陽市の金さんと一緒にソウルの朝鮮族タウンである大林洞、新吉洞、加里峰洞などで二番目の子供を持った朝鮮族をいくらでも見ることが出来る。 アメリ カの場合は延吉市の李さんのように現地滞留権のために二番目の子供を出産、子供が 18歳になるまではすべてが保障されるアメリカの現行法律を利用する朝 鮮族だと判明した。

最近、ハルピン、青島、大連、瀋陽、延吉等の 100世帯の 30〜40代の朝鮮族家庭を相手にした本紙のアンケート調査によれば、40%が、状況さえ許せぱ二 番目の子供を持つ意向があると答えた。

これについて、ある朝鮮族問題の専門家は、二番目の子供を持つ家庭の比率がまだ 2%未満で、それも大部分が中産層以上に集中しており、その影響が 小さくはあるが、一つの民族の発展において一番重要な人口資源の確保に朝鮮族中産層が先頭に立ったという点は特筆すべき事として、肯定的に見なけ ればならないと強調した。

そして朝鮮族社会の一角で ‘産まれる子供は自分の食べ物を持って産まれて来る’という宿命の下、経済基盤が薄弱な状況で盲目的に二番目の子供を持つ 現象もおこっているとして、これは深思熟考して見なければならないことだと付け加えた。

現在、朝鮮族社会で二番目の子供の出産について、民族の壮大な発展の見地で見れば是非を論ずるまでもなく不可欠で積極的な作用をもたらすという意見が 圧倒的な優勢を占めている。 ただ二番目の子供の出産が民族全体の共同の認識による長期現象ではなく ‘一時的な現象’にとどまるのではないかという 恐れもあるのが実情だ。

(黒龍江新聞 ジン・ジョンホ記者 2006年8月18日)
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