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[社会] 金時代の文化財、長白山で発見


▲ 双魚碗


▲ 金代釣甕五虎托福祭盤

先日、文物専門家から国家孤品級珍品である 《金代釣甕五虎托福祭盤》と同時期に 祭祀に専門的に使われた 《双魚碗》が鑑定され、世に知られることとなった。この 二つの宝物は民間伝説の中の長白山 《鎮山之宝》で女真族たちが天池で祭祀を執り 行なう時に使った祭祀道具と関係があり、その謎が解けるものと見込んでいる。

7月 15日、長い間長白山文化の研究をして来た袁義と彼の友人・馬躍東は、吉林省撫 松県撫松鎮馬鹿溝村の老人・張文の家で長白山で山人参を掘った話と狩りの話を取材 してから、偶然の機会に長白山に埋もれていた一つの史実を見つけたが、これは充分 に歴史学界を驚かせるものだった。

今年 76歳の張文氏の経歴は曲折的で、いろいろな所で生活しており、長白山の人参 を掘って狩りをする時、数回ほど危ない目に遭った。 彼は一生の間、漢方薬材を 採って暮して来たが、長白山の 2千種余りの植物と何百種もの薬用植物について、ま るで手相を見るかのように理解していた。 彼は 1957年に長白山森林調査に参加した 時、松江河地域で実地林地の蓄積量調査と検測図表を描きながら、一つ重要な事を経 験したが、長白山 《鎮山之宝》にかかわる真実の秘密を知ることになった。 下の内 容は張文氏の口述をまとめた内容だ。

張文氏が若かった時、偶然の機会に孫氏という狩人の親分を知ることになったが、彼 から、長白山に牛でもなく馬でもない化け物が現われ、天池を掻き乱し四方で 騒ぎを起こし、山を荒らしたという長白山の伝説を聞いた。 その後、馬鞍山一体で 森林調査をする時にも、孫氏に会い、露水河が氾濫した時に三 番目に孫氏に会ったと言う。 その時、孫氏は病んで横になっていたが、張文氏は弓 半月の間、彼を治療してあげ、山を下りる時に10元余りのお金を残してあげた。

張文氏が去ろうとすると、孫氏が彼をつかまえて二つの品物を渡し、 これは長白山の鎮山之宝といって、この宝物のために人々に追いかけられながら深山 に入っ て来たのだという事実を話したと言う。 元々土匪だった孫氏は、この宝物のため少 なくと も 60〜70人が死んだと言いながら、絶対に誰にも言わないように頼み、今後、機会 があれ ば売って幸せに生きて行きなさいと言ったというのだ。

張文氏が詳しく見ると、皿のような品物には大きな 《福》の字が書かれており、 その下に5匹の虎が描かれており、その下には敷石があったと言う。 他の一つは大きな白いどんぶりだったが、中間に2匹の魚が描かれていた。孫氏はこ れ は空に祭祀を捧げる時に使ったものと言ってくれた。張文氏は、それを持って山を下 りたが、 後に生活が貧しくなると売り飛ばしたと語った。 張文氏の話を聞いて、袁義と馬躍東は 《金史世紀》の記載を捜してみた。 記載によ れ ば、昭祖耀武の頃から長白山祭祀があったが、金大定12年に (紀元1172年) 長白山の 神を 《興国霊応王》に封じ、寺を立てたと言う。 金明昌4年(紀 元1193年)に再び 《開天宏聖帝》に冊封された。 紀元1175 年に長白山祭祀に対して冊封してその規模を制定した。今まで長白山天池 には相変らず女真の祭台があり、岩石を積み上げたもので、高さが約 2mになる。

長白山には祭祀を行った場所とみられる遺跡が多い。 渤海王も長白山を聖山として 毎年年末には壇を設置して祭を勤め、 《蝋祭》と呼んだ。 清朝の頃、康熙帝 も 《長白山の神に捧げる礼は、五岳のようにさせる》、 《五岳より高いが、五岳 と同等に祭を勤めよ》と述べた。 紀元1682年に吉林・松花江畔から遠く長白山に参拝した。 雍正帝は 1733年に吉林小白山に望祭殿を作り、長白山に祭祀を行ったし、乾隆帝 は 1754年に吉林小白山へ来て長白山に祭祀を上げ、法令を出して 長白山への出入を禁止させた。 1999年 8月 19日 《長白山神》と刻まれた女真文字の石碑 が長白山天池の北約 40m離れた場所で発見された。

以上の史料と張文氏の陳述に基づき、袁義と彼の友人・馬躍東は探し回った挙げ句、 ついに宝物の所持人を捜し出し、その人を説得するために会うことになった。

最初の品物は 《五虎托福祭盤》だったが、張文氏が言っていたものと基本的に 一致した。 宝物の所持人が長春に行って文物鑑定をしたことがあり、敷石と皿 の高さが 19cm、皿の直径は 24cmという。 専門家の鑑定は 《金 代釣甕五虎托福祭盤》で、年代は金代だった。 級別は国家孤品級珍品で、中間部分に赤 で福の字が書かれており、下積みに5匹の虎が描かれている。

二つ目の品物は 《双魚碗》で、どんぶりの直径は 25cm、底の高さが 8cm、碗口の高さが 3.5cm だったが、やはり金代に作られた磁器製品であり、祭祀に祭祀に使用されたものだった。

今これが本当に 900年前に女真人が天池で祭祀を執り行なう時に使った祭祀 道具と断定することができるのか? もし本当にこの事実が証明されれば、どれほど大きな 歴史意義を持つことになるか!

千年に達する歴史を記録するこの二つの貴重な文物が世の中に現われたこ とは、中国政府が長白山を世界文化遺産として申請する上で、どんな作用をするのかは、見守るほかにないだろう。

(吉林新聞 2006年8月3日)
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