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[社会] なぜ彼らは '自発的に帰国'しようとしないのか?−韓国

これからが最後のチャンス、政府も細密な対策が必要

‘同胞自発的帰国'プログラムの実行期限もいよいよ最後の一ヶ月を残すのみとなった。 少なからぬ同胞たちが荷物を まとめて、せっせと帰国の途についている。 8月は出国ブームになるだろう。それなのにまだ決断出来ず、ああでもないこう でもないと悩む同胞たちがいる。 '不法滞留' の同胞たちに対する再照明が必要な時期だと思う。 それではなぜ、彼らは今度の 政府の政策に積極的に同調していないのか? よく見ると、一人一人に都合があり、それなりの理由がある。

まず 50〜60代の少なからぬ同胞が帰国すまいと考えている。 この部類は、お金を儲けるのに健康的な問題はない。 安定した職業 を持っており、警察の調査が簡単には入らない所で働いている。 もうあと何年も経てば力が出なくなり、仕事することができなくな るので、良い働き口があるうちに一日二日でも多く儲けて行こうと言いながら、韓国には再び来なくても良いと考える。 四十代にもそ んな考えをしている同胞たちがいる。

それゆえ、法と一人一人の間に利害衝突が生ずる時、なぜ法を優先視しなければならず、またそれが自分たちにどんなメリットをもたら してくれるのか、ということを充分に理解させるように手伝ってあげなければならない。 決してたやすいことではないが、言論や市民 団体を通じる持続的なシステム運用が必要だと思う。 でなければ、彼らは簡単に陰地へと追い込まれてしまうだろう。

次は雇用許可制の規制を受けて 3年経っていないのに雇い主を捜すことができず、不法滞留になった人々が帰国すまいと考える。 ブロー カーにお金を払って来たため、借金も返すことができなかったと泣き面だ。 切ない事だが、利害得失を計算して見れば、それでも帰国する方が賢明だ。

三番目は“来年にはもっと良い政策が出るだろう! 韓国の政策は常にそうだった。 これで終わりと言いながら、毎年ごとにまた終わりが あるから!”と漠然とした期待を抱いて帰国すまいと考える。 いくら今度が最後の機会だと言っても信じない。 この部類は、ほとんど新 聞も見ず、放送も聞かず、 市民団体と交流もしないで ‘孤立的な生活’をしている。 それとも、一貫性のない韓国の政策を軽く考えている のだ!彼らに対しては円滑な交流の場と、人的ネットワークを作って、情勢や情報が分かるようにしてあげることが必要だ。

四番目は偽装結婚やパスポート偽造をして来た同胞たちのうち、警察署へ行くことを怖がったり、手続きが難しくて時間がかかり、大変だから と初めから諦めてしまう現象がある。 今もかなり多くの数が偽装結婚により入国し、婚姻が破綻したり破綻状態に至ったが、ひとりの力で解決 しようとするとこれといった方法もなく、 それでもどこに頼ってどのように処理すれば良いのかも判らず、迷っている同胞女性たちが少なくない。

暴行にあった場合、被害者は医者の診断や取調べをした警察立件書類などを揃えておけば、婚姻破綻の帰責事由が夫に向けられ、国籍を取得するな ど合理的な手続きを踏んで離婚が易しくなるが、そんなことに全く神経を使って来なかったり、常識さえなくて騙される羽目になっている。

それゆえ、政府と警察署は市民団体と協調して粘り強い紐帯関係により、この問題を解決して行かなければならない。 九老警察署のようなところで は、ソウル朝鮮族教会や加里峰外国人勤労者センターのような市民団体と協力して、そのようにしている。 同胞たちも積極的に市民団体の力を 借りることが、問題解決の上で大いに役に立つはずだ。

五番目は滞払賃金金額が多く、 または個人のあらゆる事情の言い訳をして帰るまいとしている。 家に行けば借金も不十分に返しておらず、何 年か働いても残ったものはなく、 また親兄弟や知り合い、姻戚にまで挨拶することを思うち、怖い。 その上に家はもう賃貸してあるし、農土 も貸してしまったので、やるべきこともなさそうで、それでも新しい家を手に入れて一年じっと考えるだけの、ただ流れて過ごすだけの時間が 惜しくて、到底帰ることができないと言う。

これからは我が同胞たちも、苦労して稼いだお金をあらゆる付き合いや、無意味なことにむやみに使い果たす習慣を捨てなければならない。 そうでなければ。いくらたくさん儲けても無駄だ。

そして、帰国して 1年とどまる時間をよく活用しなければならない。 年若いほど再入国に備えてアイデアを練り、専門知識を学んでおかなけ ればならない。 コンピューターくらいは扱うことができて、インターネットに入って行って情報も捜してみることができなければならない。 家に行けばすべきことがないなどという話は、怠け者の甘い言い訳に過ぎない。

今見れば 20〜40代の‘不法滞留’同胞たちは誰もが帰国している。 借金を十分に返せていないとか、個人の諸々の難しさも顧みず航空券か ら買う。 政府の政策を固く信じているからだ。 不法滞留者のくびきから脱し、堂々と滞留しながら金儲けすることを期待している。

これからは我が同胞たちも陰地から脱する時が来た。 本当に今度の機会を大切にしなければならない。 取り締まりに遭って強制退去になった ら、それ以上に大きな不幸はないだろう。 1年後、再入国して、金儲けする機会がある限り心配することなど何があろうか?小さな一人一人 の都合を犠牲にして、大義に付くようになれば、もっと良い政策や未来が待っていることが明らかなのだ!

政府も、取り締まりという最後のカードだけが残ったなどと思わず、同胞たちをもっと細密な対策を立てて辛抱強く導いてあげなければならないだろう。

イ・ドンヨル編集局長

法務部外国籍同胞課・朴サンスン事務官とのインタビュー


▲ソウル出入国管理局外国籍同胞課・朴サンスン事務官、同胞たちを尋ねて説明会開く

問: 現在行っている '同胞自発的帰国プログラム' の進行状況はどうなのか?

答:‘同胞自発的帰国’は比較的正常に進んでいる。 今まで帰国した同胞たちが予想より少ないのは事実だが、最後の 8月に集中すると思う。

問: 今度の政策について、別にもっと説明することはないか?

答: 他のことはない。 既に言論メディアや色々な市民団体を通じて十分に説明されたと思う。 もちろん持続的な宣伝と教育も必要だ。 ‘北東アジア新聞’でも政府の政策をよく宣伝して、申請期間内に出国するように指導してほしい。 政府の政策を信じて、皆が良い結果を得て欲しい。

問:去年に自発的に帰国し、今年に入国した同胞たちはどれだけいるのか?

答:去年に不法滞留してから帰国した同胞たちは 1年、合法滞留してから帰った同胞たちは 6ヶ月ぶりに入国をしている。 入国者数は既に 2万7千人を超える。 これは政府が約束を厳格に守っていることを示している。

問:ずっと不法滞留している同胞たちに対し、最後に言うことはないか?

答: もし不法滞留身分でずっと残っているようになれば、働くにも困るようになるだけでなく、毎日心細い生活をしなければならないだろう。 電車に乗っている途中、検問にあうとか,、あるいは路上で争いにでも巻き込まれれば、警察に身分証を提示しなければならないし、それでは罰金 まで払って強制退去させられることになる。 そんな方々には 5年の間入国が認められない。今度の機会に楽な気持ちで出国し、正当な身分で入国 して堂々と働けばどんなに良いか?

法務部は 8月からは持続的に取り締まりを強化して行く。 '不法滞留'の同胞たちは、法務部が実施する予定の訪問就業制の恩恵を受けることがで きないことを知らなければならない。 私は同胞皆が、正しい選択をすると信じている。

もう一つ頼みたいことは、 8月の航空券がほとんど売り切れたので、なるべくなら船を利用して帰国したら良いと思う。 仁川、平沢、束草等から 中国の大連、丹東、青島、煙台、威海、上海等へ行く船がある。 積極的に利用して欲しい。

北東アジア新聞

(黒龍江新聞 2006年8月1日)
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