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[特集] 行こう、絶景の七宝山へ...

白頭山、金剛山、妙香山、七宝山、智異山、漢拏山は朝鮮半島の 6大名山として世界に広く知られている。 そのうち白頭山、金剛山、妙香山、七宝山は北朝鮮に位置しており、智異山、漢拏山は韓国に位置している。


▲あの山腹を涼しげに流れる徳谷滝を見て下さい。

“延辺海蘭江旅行社が中国で唯一、七宝山観光コースを開発しました”と吉林省龍井市観光局・金基浩局長は 誇らしげに話し、 “百聞は一見に如かず、七宝山へ行って見なければ一生後悔するでしょう”と説明した。

では一体、七宝山観光コースはどうしてそんな魅力を持っているのか? この疑問を晴らそうと取材チームは去 る 7月7日から 10日まで 3泊4日の日程でこのコースに出てみた。

取材チームが選んだ日程には、ちようど北朝鮮人民の偉大な首領である金日成主席が逝去してから 12周期に なる 7月8日が重なった。 この日、清津市の各界人民は悲痛な心で金日成主席の銅像を訪ね追慕をし、美しい 花束と花篭を持った追慕の行列は雲海の如く続いた。

北朝鮮の北東部に位置する咸鏡北道は図們江を境界として中国、ロシアと接している。

悠久な歴史と伝統文化をそっくりそのまま残している咸鏡北道は、 3市、12郡で構成されているが、 咸鏡北道は地理上、山が多く平野が少なく、海(日本海)に接している特異な自然条件で、海産物が豊かで 空気がきれいで、どこへ行っても山と野、そして海が調和して共存しており、観光資原は言葉どおりに非常に 豊かで多様であり、観光客を魅了するのに申し分なかった。


▲あの岩をちょっと見てください。

中国龍井市三合通商口を過ぎれば、いよいよ北朝鮮会寧市を踏むことになる。 会寧市から七宝山に行く コースである清津市までの距離は 90km、 清津市から七宝山までの距離は 130km、清津市から鏡城郡まで の距離は 35kmだ。私たちは今度、この 3つの市・郡と七宝山コースを選んだ。

北朝鮮七宝山旅行社の観光バスに乗って車窓の外を眺めると、道の両側の畑では作物がすくすくと順調に育って おり、熱心に働く農夫たちの姿が目の前に見えて来た。畑に植えた作物はとうもろこしと豆が主体で、たまに田と じゃがいも畑があったが、じゃがいもの収穫シーズンのため、収獲に熱をあげている農夫たちの姿が頼もしかった。 紹介によれば、今年、農業の豊年になる可能性が高く、取材チームを楽しませてくれた。 すくすく育っているとうもろこし と豆は、その出来栄えがとても良かった。 どこをよく見ても畑には草一本なくきれいで、北朝鮮農民たちの畑を扱う 姿を窺い知ることが出来た。

苦難の行軍を長く続けている北朝鮮だが、都市は清潔さを失っていなかったし、路頭には紙くず一つなく きれいで、心をさわやかにさせ、本当に白衣民族は違うねという思いにさせてくれた。


▲中国の観光客たちが楽しい野遊会をしている。

北朝鮮会寧市は人口が約 12万名余で朝鮮の北部地方で一番古い都市であり、図們江を間に置いて中国 東北地方と向い合っており、交通上、国境観光に非常に有利な地域であり、ここには北部地帯の独特な 自然風景と金貞淑(金日成主席夫人)同志革命史蹟館を含む革命史跡地があり、一行が尋ねた時にも多くの 学生たちと現地人がここを尋ねて来ていた。

清津市は咸鏡北道の所在地であり、政治、経済、文化の中心地で、人口は 60万名余であり、美しい港湾文化 都市として遜色なかった。

鏡城は咸鏡北道で最も古い郡の一つで、北朝鮮の有名な陶磁器産地であり、温泉休養地だ。 そして鏡城磁器、 鏡城温泉、鏡城枸杞といえば、世界的にも認められているという。


▲七宝山脈明川郡には観光客のための戸建て民宿が 20軒もある。

昔から “咸北金剛”として広く知られた七宝山は、珍しい自然風致を成しているだけでなく、長年の歴史 と文化を持っている北朝鮮の名山だ。 他の名山では見つけにくい独特の山岳美、 渓谷美、海景色そして季節 によって美しさを誇る七宝山は、地域特性と参観コースによって内七宝、外七宝、海七宝地域に区分されていた。

内七宝は七宝山の内陸側に展開している名勝区であり、多くの峰と奇妙な岩がにょきにょきとそそり立ち、その 荘厳で秀麗さが特徴で、神秘の世界に入って来たような微妙な感じを与える。外七宝は高く聳えた雄大で奇妙な 峰と奇巌絶壁、水晶のように清い水の流れる谷間が多く、山岳美と渓谷美を成しているのが特徴で、感歎を禁じ 得なかった。


▲紀元 826年に建てられた開心寺。 北朝鮮咸鏡北道の建物の中で一番古い建物であると同時に、
最大の寺だ。 開心寺には大雄殿を含む尋剣堂、音響閣、万歳楼などの建物がこぢんまりと陣取り、
国宝第120号に指定されている。

海七宝は岩の上にそそり立つ大小さまざまな島々と、とりどりの奇岩そして起伏を成しながら押し寄せる清い波 が岩にぶつかり、水しぶきを飛ばす珍しい海岸絶景を広げて見せており、自然の神秘さをもっと深く感じさせる。

地理的に七宝山は咸鏡道漁郎郡、化城郡、明川郡に位置しており、サンメ峰という山が最高峰であり、 その高さは 1103mに達する。

幾多の峰ごとに美しい伝説が込められているが、そのうちいくつかの峰を紹介したい。

外七宝の露積峰は一年の農業が終わって収穫の俵を高く積んでおいて農夫が満足げに見下ろすといわれ、 朝鮮国家天然記念物に指定されたりした。 また万物相はどんな物でも思い出せば直ちに再生するから というのでこのような名前をつけたし、母性岩という岩にはこんな伝説が込められた。 遥かな昔に4人の娘 と息子一人を残した母親があまりにも早く死んだので、子供達が母の墓前で日夜泣いてこれが再生して石 として固まったと言う。

“偉大な金正日将軍様が七宝山に民宿を建てて観光客にサービスしなさいという指示の下、2004年に 七宝山脈明川郡に 20軒の民宿を建てました”と説明した朝鮮七宝山旅行社の観光ガイドは、比較的上手な 中国語で中国観光客たちを迎えていた。 それによれば毎年 1000人余りの中国観光客たちがこの地域を尋ね ており、朝鮮族はもちろん北京、上海、 天津、南京、 新彊等の観光客たちがいるかと思えば、満族、ヤオ族、 ミャオ族、トゥチャ族など中国の少数民族もこの地域を観光しているという。

観光客たちを楽しませてくれるコースの一つがまた子供たちの公演だ。 この子供公演チームは清津製鋼所幼 稚園子供公演チームであり、現在この幼稚園に通う子供は 250人で、そのうち歌と踊りそして伝統楽器を扱う子 供が 70名にもなると言う。

公演が始まると二人の子供がそれぞれ中国語と朝鮮語で挨拶し、観光客の拍手喝采を受けた。 公演種目ごとに 童心から流れ出る姿が引き立ち、非常に賢く、どんな演技も観光客たちの心を捕らえるには十分だったが、特に子 供たちが中国の歌“世界でママが一番好きだ”、“良い友達”を歌い、漢族の観光客たちの絶賛を受けた。

延辺から来たある漢族の観光客は、この歌を聞いてあまりにも殊勝で、自分の子供もここの幼稚園に通わせられれ ばいいのにと言った。

取材チームは彼らの公演を観覧しながら、涙が出て随時に目を拭いながら何とも言えない緊張感が生じ、心が 非常にときめいた。

七宝山見物は食後が良い、と北朝鮮側で配置した食事メニューはとてもこぎれいで清潔だっ たし伝統的な味がした。 特に食事ごとに上がるみそ汁、ワカメスープ、さまざまな 伝統キムチはその味が本格的なので、漢族の観光客たちも賛辞を惜しまなかったし食 事ごとに豚肉のおかずと海産物、そしてナムルが上がったが、豚肉を とにかくよく食べる漢族たちも、豚肉のおかずには箸をつけず朝鮮伝統の食べ物にだけ随時に 箸をつけていた。

それだけではない。七宝山観光コースの一つこそが、浜辺で “魚がゆ”を楽しむ食事 だ。 海産物で精巧に沸かした魚がゆに、現地人たちが直接炭火で焼いたたこを 添え、お酒一杯飲んだら、まるで神がうれし泣きしそうな歓声を上げた。

“まことに百聞は一見に如かずという名言を、今度の七宝山観光で感じました”と感歎を禁 じえない延辺科学技術大学党委書記イム・ヨンセ教授は、今度来なかったら本当に一生後悔しただろうとと語った。

“持ちつ持たれつ”という言葉があるように延辺海蘭江旅行社と朝鮮七宝山旅 行社はこの観光コースを開発しながら北朝鮮と中国人の友情増進の役割を果たしており、 なおかつ観光経済の創出にも多くの業績を挙げていることを肌で感じた し、龍井の経済にも大きな役割を果たしていることを知るようになった。

最後に今度の取材を支援してくれた延辺海蘭江旅行社と朝鮮七宝山旅行社そして七宝山 の頂上までくねくねした山道を非常に安全に運転してくれた北朝鮮側の運転手 に深く感謝を申し上げる。

(黒龍江新聞 ユン・ウンゴル、クム・ソン、リュウ・ヨンサン、ユン・ワンジュ記者 2006年7月19日)
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