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[文化] 民族詩人・尹東柱、日本で 《平和と和解の象徴》に

尹東柱の妹・尹恵媛とご主人・呉N範夫婦に会って



民族詩人・尹東柱(1917〜1945)が日本でアジアの平和と和解の象徴として浮上している。

1995年、日本同志社大学今出川キャンパスに尹東柱詩人の詩碑が初めて建てられたのに続き、 去る 6月 23日、日本京都の京都造形大学のキャンパスでも尹東柱詩碑除幕式を盛大に行ったと、 尹東柱の妹・尹恵媛女史(83歳)と彼女のご主人・呉N範さん(83歳、中国朝鮮族中学生<尹東柱文学賞> 運営委員会顧問)が伝えた。

尹恵媛・呉N範夫妻は20年前、韓国からオーストラリアへ移民、今度の除幕式に日本側の特別招請を受け て日本へ行ってから来る 23日に中国朝鮮族中学生 《尹東柱文学賞》 授賞式に参加するため延吉に来た。 呉N範さんは 4ヶ月前に脳の手術を受けて身体が不自由な状況だが、尹東柱記念行事にはあらゆる万難を 排してしっかり参加すると言いながら、今回も出て来たという。

京都の京都造形芸術大学のキャンパスは、尹東柱詩人が日本同志社大学留学時代に住んでいたアパートが ある所で、また尹東柱詩人がここで創作の炎を燃やした最後のねぐらだった。 詩人はここでハングルで詩を 書いたという理由で、治安維持法違反の冤罪を着せられ、 1943年 10月日本警察に逮捕され、不明の原因で 1945年 2月に日本福岡刑務所で獄死した。

当時、一緒に逮捕されてやはり獄死した詩人のいとこ宋夢奎に面会した人々が明らかにした証言によれば、 尹東柱、宋夢奎は獄で毎日正体不明の注射を打たれたというところから見て、彼ら二人は当年日帝の悪辣な 生体実験の犠牲者という説が今、日本で流れていると言う。

その日の除幕式には彼ら以外に尹東柱記念事業委員会会長である韓国延世大・鄭暢泳総長なども参加した。 除幕式で徳山詳直・京都造形芸術大学理事長は、 《詩人の人生を突然に閉めてしまったのは、戦争であり植民 地化であった》として、芸術と文化の力で平和を取り戻そうと訴えたという。

弘益大と東アジアの平和をテーマに芸術分野での韓日共同研究を推進している京都造形芸術大学はこの日、 詩碑除幕式をアジアの平和回復のための出発点にすると明らかにした。

尹東柱追慕碑建立運動は他の所でも活発だと言う。安西育郎・立命館大学教授が共同代表を引き受けている 《詩人尹東柱記念碑建立委員会》は、尹東柱詩人が逮捕される 2 ヶ月前に同志社大学の学友たちと一緒に 写真を撮った場所である京都宇治市の天瀬橋付近に記念碑をさらに建てる事にして、目下、さまざまな事業を 推進中だと言う。天瀬橋は毎年 5月に多くの人々が集まって尹東柱詩人を追慕する場所だそうだ。 《詩人尹 東柱記念碑建立委員会》は 《侵略戦争に対する反省と真の和解のために尹東柱が生きて来た証拠をここに 刻み、未来の記念として残そうと思う》とし 《小さな願いが集められてアジア地域の真の友好と平和と和解に つながれば、どんなに良いことか》と安西教授(会長)が自らの構想を明らかにした。

尹恵媛女史は、兄の詩と人生が国を超越して愛されていることを実感しながら、とても感激していると感懐を 明らかにした。

(吉林新聞 オ・ギファル記者 2006年7月18日)
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