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[社会] 田植えと縁のない朝鮮族女性達

多忙な田植えシーズンになった。 猫の手も借りたいという田植えシーズン、火掻き棒も走るという忙しい田植えシーズン… 昔は稲作こそが 朝鮮族のイメージであり、田植えは朝鮮族女性たちの特産だった。 農業法が直播から田植えに履行した後、一年の農業のカギであり多収穫をおさめる 秘訣は、田植を質的に正しく完遂することにあった。 そのためには田植えの主力軍である女性労働力が多くなければならなかったし、それゆえ田植え シーズンは女性たちの役目が大変に大きく、彼女たちが活躍する季節だった。

夜明け 4時… 薄明の頃から田に出る女性たち… 5月と言ってもまだ田の水が冷たく、手が赤く凍え、感覚さえ失うほどだが、女性たちは熱心に苗を植 える。 1列だけでなく、4列、5列を交互に植えて行くと、腰すらまっすぐに伸ばすことができない。 獣ののようにかがんで苦労して田の中を歩き回っ てからも、寝る頃にはまた赤ん坊の母親たちは赤ん坊に乳を飲ませるために村の託児所へ走って行かなければならない。 このような大変な労動が夕方 7時、 8時まで続く。 まっ暗で前が見えなくなる頃にようやく終わる田植え… 疲れてだるい労動に携わる朝鮮族女性たちを慰めるように痛々しく鳴く蛙の鳴き声…

その頃、漢族たちが敢えて稲作が出来なかった理由こそ、田植えを完成する女性労働力が不足していたからだった。 冷たい水が恐ろしく、 一日中腰を曲げる 田植えが大変なので、漢族の女性たちは初めから田植えをやりたがらなかったのだ。

しかし改革開放の後、今日は大きく変わった。 田植えの名人だった朝鮮族女性たちはいなくなり、田植えとは完全に縁が消えた。 遅ばせながら、むしろさらに 積極的でしつこい漢族の女性たちが朝鮮族女性たちの素早い仕事の腕と共にがめつくしつこく働く精神を受け継いだのだ。

早朝、某県庁所在地のある町角。ここで誰かが日雇い田植えをする女性たちを待っている。 地主の話によれば、同じ値段なら腕の良い朝鮮族女性たちを使い たくても、日雇い田植えの朝鮮族労働者を捜すのは夢物語だという。 服を優雅に着て外出したり、それとも目覚めたように楽しく遊ぶ、綺麗に飾った朝鮮族 の若い女性たちには数多く会えるが、いざ長靴をはいて泥水の中に入って行ける女性となると、いないというのだ。

《何で田植えなんか?考えただけでも恐ろしい》 昔、日雇い田植えをしていた女性たちが言う言葉だ… もう二度とこんな大変な労動はしない。 《儲けら れなくても構わない。 田植えだけは死んでもできない… 》 この言葉は田植えの仕事を一度も体験したことがない朝鮮族女性たちの不可 《宣言》だ。

村の入り口に自転車、バイクがずらりと置かれている。 疎らに食器が見える。 賃仕事をしに来た女性たちの自転車だ。 彼女らを乗せてくれる夫たちのバイ ク… あちこちの田では速度を上げる田植えの労働者たちが見える。 遠くから見れば頭には花手拭、身なりや田植えの腕前で彼らがどの民族なのかを区別する ことはできない… しかしいざ身近に行って聞けば、れっきとした漢語の言葉だ。 漢族の女性たちなのだ。

代わりに漢族の女性たちがピチャピチャとしぶきを上げて田植えに熱中する時、それと対照的に村からはこんな音が聞こえる。 突然にガラガラ― 音… 若々 しい女性たちがマージャン牌を掻き混ぜる音だ。 今や盛んに働いていても儲かる… 仕事さえあれば稲妻のように飛びついて行く彼女らだが、うんざりする田 植えとは縁がない。 分置場を綺麗にして、朝からマージャンで歳月を過ごす。

黒龍江省には朝鮮族がたくさん集まって住み、原野が広いことでうわさの河東平野… 6000人余りの朝鮮族が集まって住むここで、朝鮮族田植え労働者を捜す のが非常に難しい。 これからはほとんどいないと言っても過言ではない。

日雇い田植えを待つある地主から、五常市に日雇い専門の田植えをしてお金を儲ける朝鮮族女性 7人がいるが、今彼女らと連携しており、彼女らが日雇い 田植えに対する金額の要求が非常に高いので困っているという情報も聞けたのは幸いだった。

しかしこんな事は、既に普遍的なことから極めて珍しい朝鮮族社会の現象になった。

ある女性は韓国に行って来たが、前に日雇い田植えでお金を儲け、今も遊ばずに僅かなお金でも儲けたいが 70世帯が住む朝鮮族村に田植えを一緒にする 女性を一人も捜すことができないと述べた。 それでも女性がいないわけではない。

朝鮮族女性たちが既に田植えと縁がないということは、農業社会から産業社会へ完全に移行したということを示している。今や本当に 《農業》から脱した という確認のため… 団地の人口数千人が集まる朝鮮族コリアタウンに漢族の女性たちが列をなし、水が流れるように広い農村に流れ、 《僅かなお金》でも 倦まず弛まず儲けているのに、田植えは名人という朝鮮族女性の中から労働者を捜すことができないという点…

それはただ田植えというこの一つの労動形式よりは、既に中国朝鮮族農村女性たちが、もはや艱苦奮闘しなくなったという説明にもなるかと思うと恐ろしい。

もはや田植えの次元を脱し、 《あくせくと熱心に働く》と言う表現さえ、あれ程に勤労していた朝鮮族女性たちとは縁が消えるのではないか?

(吉林新聞 カン・ヒョサム記者 2006年5月25日)
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