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[文化] CCTVに響く'沈清伝'

延辺歌手・卞英花、'CCTV 青年歌手コンクール'で'沈清伝'熱唱



北京で開かれている '第12回 CCTV 青年歌手コンクール' 決勝戦の熱気が例年になく熱い。 1984年から始まった 'CCTV中国青年歌手 コンクール'は国内最大の影響力と公信力を備えた権威的な声楽コンクール大会で、 2年に一度ずつ開かれる。

多くの歌手たちがこの舞台を通じて有名スターとしてデビューし、朝鮮族グループ 'アリラン'もこの大会を通じて中国音楽界に名をとどろ かせ始めた。 今年の決勝戦がどの年よりも高い関心を集めている理由は、延辺大学芸術学院の卞英花(23)嬢のためだ。

卞英花嬢は 1,000人余りの競争者たちを退けて決勝戦に上がり、多くの延辺朝鮮族に喜ばれているが、もっと感動的なことは彼女の歌った歌 こそが我が民族の伝統パンソリ '沈清伝'であるからだ。

CCTVの舞台を通じて我が民族の調子が響くのを見た多い朝鮮族が熱い声援を送っているのだ。

15歳の時から延辺芸術界で有名な姜信子先生からパンソリを学び始めた英花さんは、今や卒業を控えた大学 4年生だ。 23歳の若い年令なら盛ん に現代音楽に打ち込みそうなものだが、パンソリに 8年の歳月をそっくりそのまま捧げた '音師'だ。

幼い頃から多くの種類の音楽が好きだったが、パンソリに接するようになった後には我が民族のパンソリにすっかりはまったという卞英花嬢は、 去る 2000年韓国チャンフン歌舞楽全国祭典最優秀賞を始めとして、2004年 CCTV西部民謡テレビコンクール金賞受賞に至るまで派手な経歴を続けて来ている。

非常に多くの歌のジャンルの中で、よりによってパンソリを選択した理由を聞けば "何となく良いから"と答える卞英花嬢は '最も民族的なものが、 最も世界的だ'などの雄大な言葉も言えない素朴な友達だ。

去る 2004年の金賞受賞は、彼女に大きな喜びであると同時に胸の痛む思い出を思い出させる。 普段、心臓が弱くて治療を受けていた祖母が、卞英花 嬢の受賞の知らせを伝え聞いて、嬉しさのあまり心臓病で倒れ、死にそうになったのだ。 そのためか、パンソリを上手にできる秘訣を聞くと "両親が 皆元気でいらっしゃること"という、思いがけない返事が帰って来た。

'パンソリ'という伝統音楽で 'CCTV 青年歌手コンクール'に挑戦している卞英花嬢。 彼女の新しい挑戦に多くの人々の声援と拍手喝采が続いている。

(黒龍江新聞 2006年5月18日)
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