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[社会] 我が子たち、お婆さんの手で育つ

隔世教育は普遍的な現象、さまざまな問題点も抱える

中国社会全般的に見ると、お爺さん、お婆さんが孫、孫娘を育てる隔世教育が非常に普遍的だと言える。 現代社会で生活 のテンポが早くなり、競争が熾烈になりストレスが大きいなどの原因で少なからぬ親が子供の教育に投資する精力と時間が不 足になり、初めから子供を老人に任せて扶養したりする。

2005年の統計によると、上海ではおよそ 60%の児童が祖父母の手で育ち、北京と広州は半分ほどになると言う。 その外の都市も これに似た状況で、 隔世教育のプラス・マイナスが社会的関心を集めている。

夕方下校時間、朝鮮族小学校の校門前に数多く集まった父兄を見れば、大部分は頭が白くなった老人たちだと言っても過言ではない。

青壮年層が大挙して沿海都市や海外へ進出した朝鮮族は、隔世教育現象がさらに明確だ。こんな現象は少なからぬ問題を招いており、 今後は必ず解決しなければならない宿題として提起されている。

先日、尚志市の一部の小学生を相手に調査を行ったが、 167人の調査対象の学生中 68%は祖父母が育てていることが判明した。

子を育てる人々の年齢構造を見れば、 50代が 27%、60代が 46%、70代が 25%、80台が 2%だった。 すなわち、現在 60代の老人たち が子供たちを育てる主力軍になっているわけだ。

それだけではない。老人たちは一人の孫、孫娘のみを育てるのではなく、何人かの孫、 孫娘を引き受けて育てている。 調査で見れ ば 1人の孫(孫娘)を育てる老人が 35%であり、 2人の孫(孫娘)を育てている老人も 35%も占め、 3名以上の孫(孫娘)を育てている老 人も 30%にもなった。 だから老人たちの苦労も並大抵ではない。

事実上、孫、孫娘を育てている老人たちが、子どもをどれだけよく面倒を見られ、子供の勉強や事由習慣、人格成長、心理資質などの 面でどんな役割をすることが出来るのか? 一部の老人たちを対象に調査をしたが、生活上、子の面倒においてはいずれも大きな問題はな いという。 しかし大部分の老人たちは各方面で子をよく指導することができると言いながらも、困難は多いと訴えた。

小学生の勉強指導は難しくはあるが、どうにかこうにかしてこなすことはできる。 しかし創造的な事由習慣を育てること、 独立的な人 格と意志を育てること、 元気な心理資質を育てることなどの面で、しっかり出来ているのかは疑わしい。 調査を受けた老人たちの学歴 をよく見れば、 50%が小学校程度、 34%が中学程度、8%が高校程度であり、小学校以下と大学は極めて少なかった。 すなわち子供を 育てている大部分の老人は小学校あるいは中学卒業程度だった。

海外か沿海都市にいる親と子供の連絡方法について調べた結果、大部分は電話が主であり、極少数が電話をしながらもたまに手紙を書く という。 連絡頻度は大部分が一週間に一度程で、一ヶ月に一度ぐらいしか連絡しないという家庭もたまにあった。 また老人たちは外地 にいる子供たちが孫、孫娘に与える影響について、大部分が否定的視覚だった。

子供が電話で連絡はするものの、電話で勉強しなさいと言ったところで大きな効果は期待できないという主張だ。 また最近には韓国政府 の新しい政策の恩恵で偶然に帰って来ることはあるが、すぐに行ってしまうため、子の情緒安定に影響を与え、親とあまりにも離れている ことで寂しさや懐かしさがこみ上げるという意見や、親子間の血縁の情が遠くなるという意見などがあった。

親は電話で子供と長期間話し合うことができるのを期待するが、子供たちは話すことがなく、親から来た国際電話を聞くだけで切ってしま うと話す老人が多かった。 それ以外にお金で親の愛を買うことができないとか、子が親から愛されることができないのが胸が痛む、など の反応もあった。

その外、現在、僻地の朝鮮族学校が崩壊して行く状況で、少なからぬ老人たちは都市に進出し、(地区級都市及び県庁所在地進出が大部分) 子を育てている。 臨口に住んだ後、牡丹江市に出て孫娘を小学校に送っているという金ドンヘ(70歳)さんの話によれば、現在、牡丹江 市内に外地から入って来た老人たちを見れば、そのうち 70〜80%は子供の教育のためだという。 しかし一生村で生活した老人が不慣 れで人情の薄い都市で生活するというのは決してたやすい事ではない。

このような点を勘案すると、老人たちの孫、孫娘教育は客観的な状況が及ぼす影響も決して見逃すことができない。

現在、朝鮮族社会で隔世教育は非常に普遍的な現象として位置づけられ、さまざまな問題点を抱えている。

(黒龍江新聞 チェ・ボクスク記者 2006年4月19日)
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