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[教育] “韓−日−モンゴルの共通のルーツはジュシン族”−韓国

“‘ジュシン’という民族をご存知ですか?”


▲ 金雲会教授

この見慣れぬ名前の民族が韓国はもちろん、日本、満州など東北アジア民族の共通した始原であるという 主張が提起された。高句麗問題で再燃した韓国古代史の秘密を解く新しい仮説が登場したのだ。

金雲会(国際通商学) 東洋大教授は、最近発刊した著書 ‘大ジュシンを訪ねて’(全 2冊・ヘネム)にてモンゴル、 満州、韓半島、日本を連結する文明史的ベルトの主役と同時に共通の民族的始原としてこれらの地域に金属文明 を伝えた‘ジュシン’という遊牧民族を提示した。

金教授は三国志に隠れている中華主義の深刻性を暴いた ‘三国志正読’(2004年)を通じて中国の歴史に対する 該博な知識を誇示した人物。 彼が今度は史学だけではなく人類学、神話学、考古学を総動員して‘大ジュシン論’ を主唱し始めたのだ。

○“実体は一つ、名前はいろいろ”

中国の史書は満州と韓半島一帯に居住した東夷族を大きく東胡(モンゴル、契丹)、粛慎(靺鞨、女真)、穢貊(古朝鮮、 夫余、高句麗)に分類して来た。 韓国の学者たちはこのうち穢貊族が韓半島南部の韓族と結合して今日の韓民族に なったと説明して来た。 最近、中国は古代史侵奪のためのプロジェクトである東北工程を通じて、これらの東夷族が 皆中華文明に吸収されたので、中国の歴史の一部であると主張し始めた。

一方、金翰奎(史学) 西江大教授は 2004年 “東胡、粛慎、穢貊は韓民族も中国の漢族でもないから韓国史も中国史 でもない遼東史”と主張して波紋を生んだ。

こんな中で提起された金雲会教授の大ジュシン論は “東胡、粛慎、穢貊はもちろん、韓民族と日本民族まで同一の 源流から始まり、これは中国漢族とははっきり区別される民族的アイデンティティを持っている”と中国の東北工程 に強い論理で反論する。

金雲会教授は先に考古学的に中国黄河文明とはっきり区別される光線紋土器、琵琶型青銅剣、石墓、墓石などの 特徴を持った古代文明が遼河流域に存在し、徐々に遼東と韓半島、日本へ伝わった経路に注目した。 ここに現在、 モンゴル族、満州族、韓民族、日本民族が遺伝的に非常に密接でこれらの言語も似ているという人類学と言語学の 研究結果を組み合わせた。 またこれらの種族の創世神話と建国神話に天孫神話と卵生神話が混在して現われ、 名弓が登場する特徴を持って、これらが立てた国の名前に鉄、鳥、太陽、光、朝、火、金属などお互いに繋がる意味 の単語が入っているという神話学的分析を結合させた。

彼はこれを総合してB.C. 7世紀頃、アルタイ山脈に出現した高度の青銅器技術を持つ遊牧民族が中国の河北省と 山東省まで南下し、また漢族に追われて満州に移動し、その一部はモンゴルへと西進して一部は韓半島、日本に 南進したと分析した。 中国史書の記録はこの種族がずっと移動することによって、時代的、空間的な差から多くの 名前で混同して呼んだだけだというのだ。 まるで今日の韓国人を地域によって朝鮮族、高麗人、コリアンと呼ぶように。

○コリー族またはジュシン族の驚くべき類似性

それではこれらの古代種族の名前はなぜジュシンなのか? その種族名は大きく分けてコリー系列とジュシン系列 がある。 コリーはこれらが初めて出現したアルタイの種族名で、句麗、高利、高句麗、高麗などにより受け継がれて 来たとのこと。 その語源は銅または空を意味する可能性が大きい。

ジュシンは朝鮮、粛慎、息慎、稷慎、珠申など漢字表記は少しずつ違うが、発音は類似の形態に継承されて来たと いうのだ。 ジュシンの語源は太陽、朝、山などが複合されたものと説明される。

コリーは韓民族の系列に現われるが、ジュシンは満州と韓半島に共通に登場するという点で、もう少し包括的だ。 清を建国した満州族は自分たちの種族を珠申と呼び、後日 ‘文殊菩薩’の文殊の発音を借りて ‘満州’と呼び始めた。

金教授は満州族が建てた金や清の歴史書が自分たちの始祖を新羅出身の金函普だと明らかにしている事に注目する。 金や清はこれによって自分たちの姓を金を意味するアイシンジャオルォとして、その漢字表記を愛新覚羅とし、 ‘新羅を愛して憶えなさい’と言う意味に刻んだ。

金教授はこのように ‘中国 25史’はもちろん、モンゴル秘史と古事記、日本書紀などを隅々まで調べ、韓民族、 契丹族、満州族、鮮卑族、モンゴル族、日本民族の共通したアイデンティティを一つ一つ説明する。 特に遊牧民が 移動する時、故郷の地名を持って行く伝統のため、朴達山(普勒項山、洪山、白頭山)、平壌(古朝鮮と高句麗の首都)、 阿利水(アムール川、鴨緑江、漢江)、ソラボル(慶州、ソウル、東京) などの地名がアルタイ、モンゴル、韓国、日本に まったく同じく存在するという説明は圧巻だ。

彼は “中国漢族の民族意識の水源池が漢なら、ジュシン族の水源池は高句麗”として、“中国に高句麗を渡せば モンゴル−満州−韓国−日本を引き継ぐ過去と未来の共同体としての ‘ジュシン’は砂漠化するしかない”と警告した。

(東亜日報 クォン・ジェヒョン記者 2006年3月14日)
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