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[社会] 安山 '国境のない村'−韓国



自分の姿が見窄らしいと感じたことがあるか。 自分のする仕事が無味乾燥に思われた事があるか。 周りを取り囲む多くのものがふと意味のない存在に感じられた事はないか。 そんな感じがしたら、 日常をしばらく離れて安山に出かけて見よう。 地下鉄 4号線安山駅で降りて、駅広場前地下歩道に 入って行って左側出口に出る。 '新興通り'という道しるべが見えるだろう。 安山 '国境のない村'が始 まる所だ。 貴方や貴方の家族とは少し違う顔の人々が生きている、少し異なる横町風景は違和感が あるかも知れない。 ゆっくり歩いて目に入って来る食堂があれば、入って見ても良い。 運が悪ければ 言葉が通じないかも知れない。 それでも大きな問題はなかろう。 最悪の場合でも、口にあわない異国 の食べ物を味わうようになるだけだから。

内部の飾りは安物でむさくるしい可能性が大きい。 席を占めて座ったお客さんたちの身なりもあまり派手で はないだろう。 しかしそこで貴方は見知らぬ人々の汗と涙、そしてそれらがもたらす生の希望に出会うだろう。 そして貴方は安山行きの地下鉄に乗る前、貴方がいた場所がどれだけ大切なもので、貴方がしている仕事が どれだけ価値のある事だったのかをもう一度確認することになるだろう。

*** 漢字・アラビア語・英文看板立ち並ぶ '多国籍街'

京畿道安山市元谷洞。 韓国人よりも外国人がより多く暮す。 特に週末や祝日の夕方には、ここが韓国 なのか外国なのか判断がつかないほどだ。 それゆえ、国境のない村だ。 国境のない村は事実上、半月 工業団地や始華工団で働く中国・ベトナム・スリランカ・パキスタン・インドネシア・モンゴル・ネパール・バング ラデシュなど 20ヶ国余りの出身の外国人労動者たちが成した村だ。 一事、外国人労動者が 4万人に迫った が、政府の不法滞留者取り締まりと景気低迷などにより、今は 1万5000人ほどが暮している。 それでも漢字 とアラビア語、英文看板を掲げたアジア各国固有の飲食店が相変らず列をなして並んでいる。 文字どおり '韓 国の中のリトルアジア'だ。 村の商圏が大きくなり、韓国人が運営する PCバンやカラオケ、ビデオルーム、イン ターネットカフェ、生活必需品店などがたくさん出来た。 これらの所は大部分、韓国人が運営する所だ。

午後になれば国境のない村のメインストリートである新興路に露天商が並ぶ。 あごひげをたくわえ、白い帽子を かぶったムスリムたちが立ったままざわざわ騒いで、辛そうに見えるトッポキやかまぼこを食べる。 下手な韓国 語で "トッポキだけではなくキムチチゲもよく食べる。 もう韓国式の味覚になってしまった"と笑う。

特に 20代の外国人勤労者たちは韓国の食べ物だけではなく生活や文化に適応する速度も早い。 PCバンで インターネットゲーム・リニジを楽しみ、カラオケで歌手イ・ヒョリの歌をついて歌うと言う。

*** 週末、十中八九は外国人

土曜日の夕方や日曜日午後 2時になると、約束でもしたように村道にはアジア各国の若者達で埋め尽くされる。 皆、近隣の工業団地で仕事を終えた外国人勤労者たちだ。 最近には仁川南東公団と華城・軍浦等の工団の外国 人勤労者も、故郷の有人に会うことを兼ねた遠征ショッピングの場所として浮上した。

日が暗くなると、国境のない村は各国の若者と派手なネオンサインが一団となって、ソウル江南のメイン・ストリートに 劣らぬ活気を見せる。 ジャンパーにジーパンの身なりでデートを楽しむネパール人、酒に酔って鼻歌を歌うインドネシア 人、タバコをくわえて通りを歩き回るベトナム人等々…。 肌の色と言語が違うだけで、ソウルの大学路や新村一帯をぶ らつく韓国の大学生たちが週末を楽しむ姿と同じだ。


アジア伝統の飲食店はパキスタン・インドネシア・モンゴル・ベトナムなど全部で 10ヶ所余りになる。大部分は食料品 店を兼ねているのが特徴。 中国の飲食店や食材料販売店まで含めれ 100ヶ所を越える。 中国同胞が多いせいか、 やはり中国飲食店が一番多いが、路地ごとに二つ三つずつ隠れているベトナム・インドネシア・パキスタンなど東南 アジアの飲食店が人目を引く。 ソウル都心のレストランやホテルのように派手ではないが、現地人を相手にするため、 現地の食べ物の味がそっくりそのまま生きている。

ベトナム米麺店 '故郷'がそんな所だ。 ライスヌードルは全国どこででも味わうことができる料理になったが、他の所が 韓国人の口に合うように味が変わったのに対して、ここはお客の 90% 以上がベトナム人であるだけに、徹底的に 正統の味にこだわる。崔ウルシク(42)・ネティハイト(韓国名・李ミヒョン・34) 夫婦が運営する所で、ベトナムにいる妻の 母が食材料を供給している。

パキスタン食堂兼カフェー 'パラダイス' 社長アブドゥール・サラーム(36)は "このごろは噂を聞いて尋ねて来る韓国人も 結構多い"として、 "安い価格に現地そのままの味を楽しむことができる所"と誇る。

*** パキスタン・ネパール・モンゴル・インドネシア…行く先々に美味しい店

■ベトナムレストラン故郷(031-492-0865)

創業5年目だ。 メインメニューはフォー(ライスヌードル)・バンダネム(饅頭)・チュビロン(アヒルの卵) など 10種類余り。 ベトナムにいる妻の母が送ってくれる食材料に妻の腕前が加味された食べ物は、ベトナム現地に劣らない。

■モンゴリアンライフ(031-494-8413、011-9680-1740)

マトンが主流をなす。 モンゴル草原民の食卓は主に家畜を屠殺して得る肉類が多い。 韓国のマンドゥククのような バンスィタシュンが 5000ウォン、肉まんのブウジエが 5000ウォンで、我が国のジャジャンミョンと類似のハルモクホ ロガが 6000ウォン。

■平壌屋(031-491-6929)

こぎれいで室内も広く、 150名余りの団体客を迎えても不便がない。 5年前に開業した後、主に平壌式冷麺を販売 している。 '冷麺+カルビ'を注文するお客が多く、カルビも添えて売っている。 国境のない村で一番規模が大きく、 親切な所というのが主人の誇り。




■カントリーハウス(031-494-9471)

公園を挟んで右側の路地に入り、さらに左折すると、2階位の建物が見える。 羊・ニワトリ・牛肉などインドネシア料 理専門店なのにパキスタン・バングラデシュ・スリランカ・ネパール料理も味わうことができる。

■アボム串店(031-493-8281)

中国正統の串焼き店で、朝鮮族が直接料理しながら運営する。 食卓から直接炭火で焼く羊・豚串は一つが 600 ウォン、中国式水ギョーザ、中国式スンテ、 温麺それぞれ 4000ウォン。

■アジアンランド(031-495-2242)

安山駅地下道出口をすり抜けて来て、国境のない村の最初の店。インドネシアなどで生産した包装類、缶詰類の 食品と香料品などがこぎれいに陳列してある。 外国人労動者のために東南アジアの言葉が上手な熟練した店員 がお客を迎える。 常に外国の放送を流し、ショッピング客の目をひく。

(中央日報 チョン・チャンミン、ピョン・ソング記者 2006年2月25日)
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