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![]() [社会] 朝鮮族農村高齢層、貧困化現象が進む 社会の関心も必要だが、養老保険などの安全装置を通じた'一人立ち'の基盤作りも加速化必要 今や老人時代が到来し、高齢化問題と共に高齢層の貧困化現象が深刻化し、社会の関心が必要な時点 を迎えている。樺南県、東寧県、林口県など朝鮮族集中地域の 10余りの村に対する不完全な集計によれば、 黒龍江省の朝鮮族農村の場合、 3年前まででも高齢人口の 5%にとどまっていた高齢貧困層が、今年 1月まで に 14%に迫っている。 上昇幅が毎年 4.9%ということになる。老人 10人のうち 2人の老人が貧困層という話になる。 以前、親と子が一つの村に住んでいた時には、老年貧困層というものは存在しなかった。 親が子と一軒家に住 み、分かれて住むといっても同じ村で暮したため、子供が親を疎かにすれば村の世論の叱責を受けたため、現状 維持ぐらいはしていたのだ。 しかし今は家族単位に隠れて見えなかった秘密が、子どもたちの離村により自然に 露出し、高齢貧困層現象が水面にで浮上し、社会の注目を集めている。 貧困層高齢老人の増える原因はさまざまがあるが、第一に高齢により労動力を喪失し、二番目に子どもたちがい ない独居老人たちの生活に対する欲望の低落で、三番目に子どもたちに対する依存心が生じて堕落したものと分 析される。 高齢老人たちの労動力喪失は、生計を続ける所得源を失った主な原因だ。 農村で老人たちが最低生 活水準で生きて行こうと思っても、 1年に一人当り 900元のお金が必要であるといわれる。このお金があれば、何 とか衣食住を解決することができるのだ。 その外、医療費、保健費、扶助費などさまざまな雑費の支出により、高 齢老人たちの生活が貧しくなった。 農村老人の場合、一年に最低でも 1300元のお金があれば、非難を浴びない ほどに生計を維持することが出来るといわれる。 親たちを村に残して外国や沿海都市に出ている子どもたちは、大部分が毎月でなくても半年に一度は親にお金を 送る。 しかし送ったお金が '災い'を生む事例が多い。全てがそうだというわけではないが、一部の老人たちは、子 どもたちが生活費として送ったお金さえ手に入れば、その日からは金持ちのような生活をする。 毎日市場に通っ て服を買って着て、友達を招いて盃を交わしたりして、送ったお金はまもなく底が尽きてしまう。 手元にお金のない 彼らは、いつになったら子どもがまたお金を送って来るのかと、漠然と待つ。 後にこの事実を知った子どもが、その 次からは生活費を減額して送る。 すると老人たちは悪口を言うようになり、来るお金もますます少なくなる。 村に行 って見ると、貧しく暮す老人たちは、大部分が両手をぶらぶらさせて遊んでいる。 生活費用はないながらも自分の 手で小銭儲けをしようとも考えない。 もちろん老衰のため、辛い仕事は出来ないかも知れないが、経済源泉が基本的にない老人たちが自立する意欲ま で捨てれば、その時は貧困は必須となる。 独居老人たちの場合、精神的に崩れているため、頑ばろうという心もな く、貧困に対する羞恥心もない。自分の頑ばりこそが、その基本的な解決になるわけだが、当分は知人たちの愛 の手助けと社会の関心が必要なのだ。 '11.5計画' 期間、国家では公共財政支出を増加して農村社会保障システムの建設を強化し、農村の保護家庭と 極貧家庭の根絶を強化し、郷鎮にある養老ホームの施設を改善し、 2010年には 50%の極貧家庭の生活を中流 水準に向上させる計画だ。5年後には新しい農村の建設が基礎的段階から発展段階に移り、その時には高齢貧 困層も社会福祉の恩恵を受けるだろう。 今、政府では福祉増進のために画期的な施策を展開しているが、現在 の足元の火は消すことができない。 これから高齢化の急速な進展で、老人の扶養及び健康管理の問題が社会 的な問題として目立って来るはずで、特に高齢貧困層の所得と医療保障の自立基盤を作るために、政府の役目 が大幅に増大して来るのは不可避だが、政府だけに頼らず、民間団体や村を単位とする高齢貧困層に備えた具 体的な施設改造や経費の調達を、新しい農村建設の主な一環とし、今から体系的に準備して行くことが望ましい 。 生活が貧しい低所得脆弱階層である高齢貧困層を対象に、最小限の生活ラインでの生活維持のためには、何 よりも家庭解体を防止して家族機能を補強することが重要だ。 老人福祉機構と社会と住民参加を拡大して国家財 源配分だけに依存せず、民間次元の道を開いて行かなければならない。 保険意識が微弱な農村の老人たちに保 険の優越性を強調し、老人たち皆が医療保険、社会保険、生命保険に積極的に参加するように条件を用意し、導 いてあげることも望ましい事だ。 そして国内や国外の良い経験を取り入れ、環境作りに力を合わせ、 '同窓家庭'、 '隣り家庭'、 '同い年の家' など多くの人力を合わせて、消費を減らし労動力を再活性することも無視することがで きない資源だ。 そして高齢貧困層の老人たちの '一人立ち' の基盤作りも急がなければならない。 (黒龍江新聞 キム・ドンギュ記者 2006年2月18日)
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