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![]() [経済] そっぽを向かれている国内労務市場 黒龍江省の朝鮮族村から青島、北京、上海などの沿海や大都市に出ている人口が約 5万名と推算され ているが、その中から老人たちと学校に通っている学生を引けば 2万名余りが韓国企業やその他の店に 就職していることが明らかになっている。一人当たりの月収を 1500元と計算しても、 2万名なら一ヶ月に 3千万元の 収入を創出することになる。これは無視することが出来ない収入源の一つだ。 沿海地区に進出した就業者たちのうち、少なからぬ数が、実は私たちがよく言う農民工であるのは間違いない。 農民工と言われるのが嫌なのか、朝鮮族たちは韓国企業に出勤すると言い、自分たちが農民工であるとは信じず、 自分たちが漢族の農民工からは区別される高級労働者であると錯覚している。もちろん沿海地区に出た朝鮮族たち に管理職や技術方面の仕事をする人々もかなり多数であるのは事実だが、物売りをして安月給を受けるという範疇 では確かに農民工である。農民工なら農民工らしい意識と姿勢にて仕事をしなければならないのに、自分の境遇を 錯覚しているからなのか、沿海地区で働いている朝鮮族たちは自我保護意識の欠如で農民工としての合法的な権 益を享受することができない。そして労賃支払い遅延や職場で事故に遭った時、私的に大まかに解決を図ろうとし て損害を被ることが多い。 就職している個人たちが農民工としての準備が充分でなかった、あるいは、村の指導部 でも村を去った農民工たちに対する関心が不足しているせいだろう。 今、黒龍江省の漢族村ごとには ‘農民工の家'という専門機構があり、郷毎に ‘農民工職業紹介所'が建立され、 農民工たちの就業を勧奨し、統一的に管理して専門人員が職業斡旋に投入された上に、インターネットを利用して 職業を求めている。 しかし朝鮮族たちが集まっている県や郷鎮、そして村には、沿海都市に出た労務者たちのための 管理機構や職業紹介所みたいなものがほとんどない。理由は、沿海地区に出ている人々が個人的にいくらでも 解決できる事を、村から干渉する必要がないからだ。 朝鮮族がただ外国への出稼ぎにのみ関心を持ち、国内へ の出稼ぎは無視している証拠だ。 2万名余りの労務者たちが沿海都市の隅々で汗を流しながら働いているが、 行政や村の組職から度外視され、孤軍奮闘をしている状況だ。 私たちは大金を儲けることにだけ偏り、国外へ の出稼ぎにのみ関心を払う観念から変えなければならない。 今、国内労務市場に朝鮮族が大挙進出している のは否定することができない現実だ。 しかし朝鮮族の農民工たちが物売りをする過程で、組織化、正規化する ことができないため、沿海都市に出て働く人々が悔しい損害を被りながらも訴えるところもなく泣き寝入りする 事態が発生している。 支払いが遅延した月給を受けようとしたら、鞭打たれて追い出され、会社が不渡りに なったため、半年の間虚しい苦労をした羽目になったかと思えば、職業紹介所にお金を出して探した会社から 一ヶ月も経たずに辞めてしまい、基本給もなく、職業紹介所に出した仲介費まで受け取ることができなかったり する。 といえども朝鮮族は誰を訪ねてよいのかも判らず、行き場もない。 しかし漢族たちは村ごとに外地に出て 働く人々を総合的に管理し、一旦揉め事が起これば、村から出て来て、集団単位を通じて問題を解決する。 青島のように、朝鮮族の国内出稼ぎ者が集中している所では、問題が起これば朝鮮族農民工が、出身地の 政府と村の指導者たちと手を取り合って至急に適切に解決することができる民間機構を立て、沿海地区に 出ている農民工たちの心配や生ずる問題を解決してあげなければならないだろう。 これは国内の労務市場 で立場を固めることができる地盤作りをするためにも、回避することができない重要な鍵なのだ。 私たちが無視している国内労務市場が、実は大儲けの場だ。 去年の旧正月に樺南県 明義郷 永昌村では、 正月に李ジェミョン氏が村の 6人の青年を連れて寧波に行って韓国人が請け負った波止場建設現場で半年の 間働き、一人当たり 2万元余りの収入をあげ、村ではもちろん近隣で話題の種になったりした。 阿城市勤労村 に住んでいる池ヨンイル氏は去年、ハルピン、 内モンゴル等で働く3人の息子が月ごとに送ったお金の帳簿を決 算すると、総計で4万 6千元だった。その上、3人の息子が皆、外地に出てしまって見ると、一年の食糧だけでも 1000斤余りを節約し、日常雑費も 1500元は少なく使った。 大まかに計算しても 3000元は残ることになる。 つま り3人の息子たちが国内の出稼ぎで稼いだお金が 5万元になるわけだから、やはり忽視することができない収入 だ。 韓国や外国へお金儲けに出る道は、昨日も今日も明日も、いつも制限されている。しかし国内労務市場は 夥しい余裕があるのだ。 2年前にあったことだ。勃利県のある村の横に高速道路を建設することになったが、村の前にある川に橋を掛け るようになった。そして建設現場からは‘頭目'が村へ来て 20人余りの人夫を募集するようになった。 請負制で 仕事をするのに一日平均 50元、一ヶ月に 1500元を儲けることができるとして、支部書記が放送で毎日動員し たが、村では申し込む人が一人もおらず、結局は外地にいる漢族が村へ来て空き家を修理して藁の上で寝て 乾いた餅に白菜汁を食べながら半年の間働いたが、帰る時には一人当たり 8千元余りのお金を儲けて行った。 結局は村では模様眺めをしたまま、10万元余りのお金を漢族の懐に入れてあげたわけだ。 市の文明村になっ たある村で村道を新たに作ろうとしたが、幹部たちが村民を動員出来ず、結局は漢族の労働者を使うようになっ た。 このように私たちは ‘端金儲け'にそっぽを向いて来た。 いくら国内労務市場で外国より儲けるお金が少ない と言っても、国内労務市場でお金を儲ければ私たちは他郷の生活で悲しみに打ちひしがれる必要もなく、不法滞 留というレッテルをつけなくてもよいのだ。 朝鮮族は外国へ行っては劣悪な環境にも耐え、危ない建設現場でも 口に出さずに静かに仕事をしているが、国内労務市場では多くのお金を儲けることができないという条件一つの ために関心も払わない。今は国外労務市場が誰も得られない、その分け前を、私たちは国内労務市場に求めな ければならない。 塵も積もれば山となるという言葉がある。 毎日空想にでも耽り、いつか大金を稼ぐ日があるだろ うという取りとめもない夢に酔っているうちは、誰も日銭一銭すら持って来てくれる人はいないだろう。 家の前のお 金儲けを無視して、国外にばかり現を抜かしていると、私たちは '一兎も得られない' 無一物になることを免れること ができないだろう。 (黒龍江新聞 キム・ドンギュ記者 2006年2月16日)
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