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[社会] お正月には韓服を着ます



何年か前まででもお正月の朝には母は間違いなく服櫃にきちんと仕舞って置いた韓服をきれいに着飾り、 絨毯の上にうずくまるように座って孫達の歳拝も受け、またいちいち頭を撫でてくれて徳談もして下さっ たものだ。年を取った老人だから腰は弓のように曲がっても、母が着た紫色の韓服だけは正月の雰囲気を いっそう爽やかにしてくれた。ところが子供達が一人二人と大きくなった最近には、正月が戻って来ても母は 韓服を仕舞ったまま、外孫が贈り物としてくれたジャケットで身繕いをしておられる。 こうして、ただ一人、 母親だけがずっと守って来た韓服の身なりさえ、音もなく我家の正月から消えた。 顧みればとても残念な 気がする。

今年、私は旧正月を控えて母とそっと約束をした。 正月の朝、母も私もきちんと韓服を着てはどうかと?! 私は韓服によく似合う前掛けをかけ、キッチンでおいしい節日のお膳を調えるから、お母さんは韓服の身なり で壻や孫が準備するユッノリ、花札、生け花を指揮してくださいと。 そうすれば次々にやって来る二番目、 三番目の姉たちが門を開けて入って来る瞬間、 私とお母さんの派手な節日の身なりにびっくりして皆目を 見張るわけで、たちどころに盛り上がるに決まっているではないか。

最近は、節日ではない普段にも誰もが流行の服を着飾っているが、正月に特別に素敵な新しい服で身を飾る と言っても、正月らしい雰囲気を演出するにはあまり良くない。 それで今年のお正月には韓服を着ようという 思いが強かったようだ。 珍しくて風変りな我が民族の韓服の身なりは、部屋を明るくすることができるし、家族 皆に笑顔をプレゼントすることができ、正月に着る人も眺める人もまったく同じように楽しく郎らかな気持ちに なると思う。気難しい夫も、その日だけは “お前にはそれでも韓服が一番似合うね"などという言葉もかけて くれるだろうと思うと、何となく心が浮ついて落ちつかなくなる。

童心に戻るというものだろうか?楽しい家族の集まりに豊に食卓、そしてきれいなチマチョゴリで節日をいっそう 正月らしく飾る、その正月が、子供のように指折り数えて待たれる。

(黒龍江新聞 キム・チュンシル記者 2006年1月24日)
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