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［社会］　ハルピンの朝鮮族民宿、客激減で悲鳴 松花江汚染騒動の余波で韓国客、結婚登記政策の変化で朝鮮族客も減少 ハルピン第22回国際氷雪祭りが幕を開け、最近は大量の国内外観光客が '氷都市' ハルピンに雲の ように集まって来ている。 各中高級ホテルは部屋が足りず、お客を接待出来ない '嬉しい悲鳴'の中で好況を 享受しているかと思えば、市民が運営する民宿もシーズンを迎え国内外のお客接待に余念がない。 ところが、今年冬に入ってハルピン市の朝鮮族が経営する民宿だけは、例年に比べて寒い雰囲気だ。松花江 汚染騒動の余波により、韓国の観光客が大幅に減ったうえに朝鮮族のお客も激減し、朝鮮族の民宿主人たちは 悲鳴を挙げている。 ハルピン市には家庭旅館がしめて 300ヶ所余り。そのうち朝鮮族の運営する民宿が 10ヶ所 余りになる。 ハルピン市の最初の朝鮮族民宿は 1992年の中韓修交が成立して多くの朝鮮族が韓国への出稼ぎ 手続き、 国際結婚手続の件でハルピン市を数多く訪れ、韓国ビザの手続き及び国際結婚登記処を中心に、香坊区 に民宿が一つ二つと現われた。 そして最近、ハルピン氷雪祭りを主とした黒龍江省の観光が韓国人に徐々に広報 され、韓国人のハルピン行きが活性化された。これにより、観光区域と商業繁華区域を擁している道里区に民宿が 一つ二つとでき始めた。 一言で言って朝鮮族の民宿は朝鮮族や韓国人を相手に運営され、朝鮮族の運営する民宿は韓国の観光客、ビジ ネスマンと留学生及び省全体の各地から集まって来る朝鮮族に宿泊を提供するだけでなく、現地情報も得られる有 益な窓口になったりした。 その他、朝鮮族民宿はまずきれいで、言語もお互いに通じ、民族料理を食べることがで きるし韓国 TVの視聴も可能など、朝鮮族と韓国人に多くの便宜をもたらし、一日の宿泊費用は 50元程で、どんな 大都市より安い方と言える。 そして少なからぬ民宿は飛行機チケットと汽車チケットの購買、観光案内、さらには 病院診察案内まで付けて得意先を確保する。 現在、ハルピン市には友誼民宿、チンダルレ民宿、韓国人民宿、 紅梅民宿、青島民宿など朝鮮族の経営する民宿が10ヶ所余りで、大部分の民宿費用は北京、瀋陽、天津などよ り安い。 記者が調査したところによれば、去年まででも朝鮮族民宿は好況を享受していたが、今年に入ってめっきりお客 が減った。 道里区に位置する民宿の主人たちは、松花江汚染騒動による断水事件が韓国の言論メディアで大々 的に報道され、その波紋から今年の冬には氷雪祭り見物に来る韓国の留学生団体と韓国観光客が大幅に減っ たと吐露した。 大部分の民宿は顧客が 1／3位減ったものと推定される。 チンダルレ民宿の主人によれば、去年 の今頃にはお客があまりにも多くて収容し切れず、一度に 30人のお客を他の所に紹介してあげなければならな い程だったが、今年は一日のお客が多くて 5〜6人に満たない。 その外、香坊区の国際結婚登記処の近所の民 宿は、朝鮮族の結婚登記手続きが韓国で可能になり、そこへ牡丹江−ソウル航空路線が開通、朝鮮族のお客が 大幅に減り、一部の民宿は業種を変えることを考えはじめ、初めから門を閉めているのが実情だ。 朝鮮族の経営する 民宿がハルピン市で発展して来てから、早くも１０年という時間が経った。 しかし合法的な許可もなく、 広報に相当な困難があり、いつ取り締まりを受けて罰金を払わなければならないか分からない不安感などで、 やっと支えて行く民宿が一つ二つではないものと調査された。 （黒龍江新聞　パク・ヘヨン、キム・ミラン記者　２００６年１月２１日） Copyright(C) 朝鮮族ネット