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［文化］　在日朝鮮族学者文人・金文学、初の日本語長編小説を出版 在日朝鮮族学者文人・金文学(瀋陽出身、43)さんが、渡日した朝鮮族文人のうち最初に 40万字に達する 長編小説 “天馬のクロニカル”(クロニカルは年代記と言う意味)を出版した。 渡日してから十数年間、比較文化博士課程を修了して中、日、韓 3ヶ国で 30件余りに達する著書を出版した 金文学さんは、その間さまざまな文体の著書を出版したが、長編小説は今度が初めて。日本で先に出版された 後、韓国でも間もなく出版される見込みだ。 この小説の主人公は、渡日したある中国青年作家で、著者の半自叙伝ともいえる。“無国籍”、“地球人”、“世界人”と 自任する主人公・馬ムンヘは “さまざまな文化人格意識を持った、どの特定文化にも属さない文化コウモリ型人間”と して中、日、韓 3国を往き来して講演、図書を出版してヨーロッパでもよく講演を行う。 この渦中に彼はさまざまな文化の 衝撃を受けるようになって徐々にこうした文化衝撃を人生の楽しみと見做すようになる。 小説では性愛の描写部分が数多く登場するが、言わば主人公が日本女性、アメリカ留学生と恋愛、同居をする場面だ。 しかしここで “性愛”は 21世紀末に流行した文学的な冒険でもなく、社会の古い倫理道徳に対する反抗や排斥でもない。 金文学さんが描いた “性愛”は人類の一番本能的なもので、文化的な接触と交流を象徴する。 異民族と異民族文化交流 の楽しみ、 新鮮感、自然感の描写を通じて人間の自由を主張しているのだ。 小説ではまた、さまざまな角度から日本人の心理を暴き、外国人たちを見る偏向した意識形態に一針を加えたりした。 小説は事実敍述を主たる線として、意識の流れ、内心独白、統計資料、絵、数字配列など非文学的言語を動員して小説の 異国的趣き、象徴性、多様化を豊かにさせたりした。 ユーモアある文風、鋭い風刺手法、膨大な世界的な社会背景などは、 ただ金文学のような “文化コウモリ型文人”だけが作り出すことができる作品であり、この小説自体が “多国籍文化”の 産物との評価を受けている。 日本でも斬新な文風を披露したとの評価を受けている金文学さんのこの小説は、まもなく日本で TVドラマに製作される と言う。 （遼寧朝鮮文報　リ・ドクグォン記者　２００６年１月１７日） Copyright(C) 朝鮮族ネット