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[教育] 延辺磨盤村古代東夏国官倉遺跡で粟と小豆出土



2日、吉林省文物考古研究所考古研究院は、2017年に吉林省、延辺磨盤村山城遺跡を発掘する中で、古代東夏国の大型官倉遺跡を発見、粟、小豆、小麦などの様々な穀類を出土した。 専門家は、これは長白山地域の金国の農業分野の考古学での新しい発見であるとして、800年程前の東夏国の神秘的なベールを一歩前進して剥がすのに役に立つと語った。

専門家の紹介によれば、東夏国は金国の女真人・蒲鮮万奴が東北東部に創建した地方割拠政権で、1215年に建国、1233年に滅亡した。 近年の考古学的発掘で出土した多くの文物や 建築跡などの遺跡を見れば、吉林省延辺朝鮮族自治州図們市長安鎮磨盤村の磨盤村山城は、東夏国の南京城所在地であることが証明される。

磨盤村山城考古学チーム執行チーム長であり延辺州文物保護センター主任・李強は、“2017年に発見した官倉遺跡磨盤村山城中部東夏国建築群北側は、5本の礎石で構成され、 東西の長さが21.25m、南北の幅が7.5mになり、排水口が周辺を囲み、遺跡には陶磁器で作った建築瓦がたくさん散在していた。 このような特殊な建築構造は、過去、中国で発掘した 金国の遺跡の中では滅多に見られず、東夏国だけにある建築形式だ。

考古研究院は、建築遺跡ですでに炭化した穀類をたくさん発見し、建築遺跡に大量に散在していたと発表した。 厚さが20cm程で中部に集中しており、集中した穀類の厚さは35cmになる。 炭化した穀類量が多く、純度も高く、種子の粒であることが肉眼で明らかに見ることができる。 この建築遺跡の外側の西北側にはまだ原型のままの炭化穀類が積もっており、 直径が4m、現存厚さが40cmになる。 ここの穀類の粒がより大きく、建築遺跡内で発見した穀類の種類とは異なる。

研究院が遺跡内外で出土した炭化穀類を選別、鑑定した結果、建築遺跡内で出土した穀類は主に粟で純度が高く、建築遺跡外で発見した穀類は小豆であり、少量の黍、小麦、ソバで あることが確認された。 考古研究院は、当時、モンゴル族軍隊が東夏国南京城を攻撃する時に穀類倉庫に火を付け、燃え残った穀類が炭化して8世紀を経て来たと推測した。

李強の紹介によれば、近年になって磨盤村山城遺跡内で様々な農業生産関連の斧、ツルハシ、鎌、石臼などの生産道具を発見、今回発見した‘皇家穀類庫’を見て、東夏国時期の 農業生産がすでに非常に成熟しており、遺跡周辺の布爾哈通河の河谷、海蘭江畔班は早くから人類が生存する農耕地であったことを十分に証明している。

吉林大学辺彊考古研究センター教授・馮恩学は、磨盤村山城大型官倉遺跡は中国の東部辺彊で近年に発掘した中でも、保存状況が完全で建築構造が明らかで、同じ場所で出土した 穀類量が最も多く、種類が最も多い重要な遺物だと認めた。 また出土した様々な穀類種は、当地の住民たちの生活構造、農業発展、経済形態の変化を調べて、金国東北図們江流域の 気候状況、生態環境、自然資源に対する人類の効果的な利用などを深く研究する禹で、得難い貴重な資料を提供したと専門家は語る。

(吉林新聞 2018年1月3日)
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