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[社会] 20万斤ものリンゴナシを牛に《プレゼント》



10月3日、リンゴナシの収穫と子供たちの生活体験を兼ね、図們市愛心福利院を訪ね。 ところが果樹園に入ると、木にリンゴナシが一つもなかった。

図們市愛心福利院の韓哲範院長は、10haに2500株のリンゴナシの木を植えた。 リンゴナシを取る季節になれば、働き手がたくさんやって来た。

韓哲範院長によれば、今年、深刻な日照りのために山の草が枯れ、牛の飼育が困難になった。 降水量が多い年には牛と羊が草を食べた後にも新芽がまた生えたりもしたが、 今年は草の根まで枯れたという。

牛24頭を育てる韓院長は、家族を呼んで牛を生かす方法を考えた。 野外に放って放牧すれば他人の畑に入る可能性もあり、心配なのでそうすることもできなかった。

《牛の方が大きな財産だ》と考え、韓哲範院長は、いっそのこと《牛を果樹園に放とう》と考えた。 牛を生かして他の家の畑も踏みにじらない方法は、これしかないと考えた。

そして20万斤もの、よく実ったリンゴナシを牛にプレゼントしたため、果樹園の農業では1銭の収入も得られなかった。 その上、リンゴナシを噛み切って食べる時に牛が枝まで 折ってしまうため、枝がめちゃくちゃになってしまったという。

《牛を生かし、さらに牛を繁殖させれば損失を埋めることが出来るでしょう》 韓哲範の素朴な一言だ。

(吉林新聞 2014年10月8日)
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