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[教育] 123年前の《琿春地方図》を発見

琿春市で年内に入居使用予定の文書館建設を急ぐ一方、歴史学者を招請して琿春の歴史発展の流を整理しており、《千年古都》保管書類の展示準備をしている。 その渦中で、 123年前《清光緒17年間》と表記された《琿春地方図》が発見された。

123年前のこの地図が再現されたことは、タイミングがぴったり合ったものということが出来る。 しかし年代が非常に古くなっており、該当地図がどのようにして保管書類庫に 入庫されたかは不明という。

該当地図には《琿春城図毎方為十里》と表記されており、もし表記された時期のとおりなら、この地図は1891年に製作されたものとなる。 すなわち1886年10月12日、中露間 《中露琿春東界約》および《中露査勘両国交界道路記》を締結して《土》字碑を補充して建て、黒頂子を回収、図們江口区の通航権を取得した後、5年目になる時期で、 今から123年の歴史が流れたことが分かる。

琿春所轄区域は今よりはるかに広かった

地図の高さは39.5cm、幅は94.5cm、1:500000の縮尺で製作された。

地図の東側はウラジオストクまで、西側は長白山天池まで、南側は海まで、北側は寧古塔まで、東西が920里、南北が570里、管轄区面積が13万平方kmになる。 そのうち18の島、河川、山脈、村鎮などの182の古代地名が入っている。

琿春の歴史研究学者・何立民の紹介によれば、清朝末期、朝廷は琿春に副都統(軍営?)を設立、副省級を与えたが、《琿春地方地図》は実際の光緒年間の 琿春副都統疆域図であると見られる。

地図表記によれば当時、琿春の所轄区域は東西640里、南北470里になる。 東は帝政ロシアと隣接、南側は朝鮮と隣接、北側は今の汪清県と黒龍江省の東寧県の境まで含み、 西は長白山天池まで含まれている。 言い換えれば、当時の琿春地区の面積は、現在の延辺と黒龍江省の一部をカバーしていたということである。

研究によれば《琿春地方図》は、格子形で製図された。 多くの古代の地名は123年という歳月の変遷を経て、今は完全に変わった。 例えばこの地図の中では 延吉を盤営、図們を離嶺、龍井を石子溝、長白山天池を長白山海泡と表記している。

地図は、琿春から近い地域ほど詳しく表記されているという。 制度手段の制限により、地図には等高線がなく、山勢と河川の方向で大まかな方位を探して今日の地名に当る場所を 探すことが出来る。

注目すべきは図們江入海区の国境線画分

この地図の最も注目される点は、図們江入海区の国境線画分だという。 地図を通じて明確になるのは、光緒年間、琿春は外国との重要な通商口だったということ、 当時、中国は出海権を持っており、図們江を通じて直接海に出ることが出来たことが分かる。

また、歴史上、琿春は中国がロシアとの海上貿易で他では果たせない役割を果たしたということも分かる。

琿春歴史研究学者・何立民はまた、《琿春地方図》は呉大瀓が中露国境を明確にした後、中国側の辺彊の変化を反映しており、中国の近現代の歴史と 琿春の通辺通海の歴史研究において重要な史料価値があると語る。

ただ、この地図の年代を確定することが出来ないため、琿春市ではまもなく関連専門家を招請して鑑定するという。

(吉林新聞 2014年8月21日)
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