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![]() [社会] 延辺には名称に《延辺》が入った建物が多過ぎる 延辺州創立60周年記念建造物の一つである帽児山レーダ塔が《延辺気象塔》という名前で6000元の価格で公募決定されたという記事を見て、唖然とした人は一人だけではないだろう。 あまりにも単調で常識的な名前ではないか。 こういう名を付けるために公募をし、専門家・審査チームを編成し、公証処の公証まで経たというのだから、何とも情けない。 最近、延辺で市民を対象に建物の名称を公募したのは、二度だったと記憶する。 延龍路と帽児山レーダ塔の名称公募だ。 2011年6月には市民の参加で延吉市南端の延南市場から帽児山までの道路名を公募し、今まで延龍路と呼ばれている。 昨年12月には延吉市帽児山森林公園にたてたレーダ気象塔に 名前の公募を進めたが、その結果、《延辺気象塔》と命名されたとの結果が公布された。 延龍路の公募の時、市民の参加で100余りの道路名が公募されたが、風情園路、白鶴路、延南路、帽児山路など5つの名称が候補になり、それを市民が直接参加して 最終選定するように公示までしたが、結果はどうしてなったのか、何の情報もない。 帽児山レーダ塔は926の名前が公募され、延辺州気象局と専門家チームの評議を経て《181気象塔》、《延辺レーダ塔》、《延辺観光塔》、《帽児山塔》、《海蘭江明珠》、 《延吉観光塔》、《チンダルレ塔》などの名前が入選、最終的に《延辺気象塔》が塔名として確定した。 ここで2つの問題点が提起される。 広範な市民の参加とあまりにも狭い枠組みの束縛を受ける評価標準だ。 2つの公募では市民の参加率は比較的高かったが、これは延吉(延辺州)市民の行政に対する関心度が高まったことを物語る。 しかし公募過程に市民の意図が公正に評価されたのかは、 誰も断定し難い。 なぜならば、指導者と評価委の視線の高さに合わせなければならないためだ。 市民はこのように呼ばれたら良いと考えるが、それが専門家や主要指導者の標準から見て 気に入らなければ、簡単に否定されるためだ。 朝鮮族の長いスカートとチンダルレの花の造形になっているレーダ塔は、延辺の代表的な建物といえる。 このような建物に《延辺》という二字が入ってこそ豊富な延辺の文化的内包と 市民の美しい念願が体現され、勤勉で勇敢な延辺人民の気質を表現することが出来ると考えるとすれば、現代的な発想が欠乏した頑なな専門家意識と言える。 延辺には、名称に《延辺》という字が入った建物が多過ぎる。 筆者が昨年に書いた《延吉に<9.3>の名称の代表建物でもあれば》という文にある《延辺に<9.3>の名称の建物や広場が欲しいだけでなく、<9.3>塔も欲しい》というコメントが 非常に印象的だったが、今回の《延辺気象塔》公募記事に《気象塔として建設したら、そのまま帽児山気象塔といえば良いのに、なぜお金をかけて名前の公募をしますか?》という コメントもあり、対照的だった。 真に市民の考えと希望が入った名前を公募するなら、専門家や評価委の視線の高さでなく、市民の視線の高さで評価されるべきではないだろうか? 口によく上がり、 呼びやすいながらも延辺の歴史文化と伝統を代表することができる名前には、必ず《延辺》という二つの字が入らなければならないという標準は控えてほしいというのが私の希望だ。 (吉林新聞 2014年2月28日)
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