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[特集] 日本《朝鮮族研究学会2013年学術大会》開催

《北東アジアの知的リーダーは私たちがならなければならない》



去る3月16日、在日朝鮮族の最大行事である日本《朝鮮族研究学会2013年学術大会》が、東京の大阪経済法科大学会議室で開催された。

今回の学術会は、中国朝鮮族、在日韓国人、在日朝鮮人、韓国人など多国籍の学者、大学院生、職員、現地メディア関連者など 30人余りが参加した、朝鮮族が主導する《国際学術会》であった。

この日の学術会で、宇都宮大学 大学院国際研究科博士後期生、金英花の《中国朝鮮族の出国出稼ぎによる欠損家族の児童の 現状と課題》、一橋大学大学院・金雪花の《朝鮮族−いったい何者か?》、ECC外国語学院・厳貞子の《在日朝鮮人と中国朝鮮族の 比較》、日本大学法学部・佐渡友哲教授(日本人、北東アジア学会会長)の《多様な経済連結の中に埋没する<北東アジア> 》、 立命館大学 経済学部・鄭雅英(在日同胞)の《中国朝鮮族の現象と課題》などの論文が発表された。

発表後続いた討論会議で、北海道大学大学院・玄武岩准教授(韓国人)は、《今、在韓中国朝鮮族は在外同胞であると同時に、 外国人労働者という二重の身分を持っている》とし、《韓国で朝鮮族は当然、恩恵的な待遇だけでなく自身の権利を要求し 享受する待遇を受けなければならない》と指摘、佐渡友教授は《日本は友人のない孤独な先進国である》とし、朝鮮族(民族)社会も 下からの市民次元でソフト地域主義を形成することが重要だとし、ドイツのある友人が《私はドイツ人でなくヨーロッパ人だ》と 説明した事例から、ヨーロッパ人はすでに成功裏に自分たちの地域を形成していると明らかにした。

JCK話音語学教室・張景子代表は、《ヨーロッパは何十年間もの戦争を体験したが、EUで一つになってノーベル平和賞まで授与 された。 私たちもいつかは<私は北東アジア人だ>と語る日が来るだろう》とし、私たちの民族が地域的・世界的に一つになる ことの必要性を強調し、《私たちの民族は政府や政治的な環境により、揺ぎない市民交流、市民外交が重要だ。 北東アジア人の 形成で私たち朝鮮族が大きな役割を発揮しなければならない》と主張した。

日本朝鮮族研究学会。李鋼哲会長は、《私たち朝鮮族は当然、開かれた社会の開かれた民族にならなければならない》とし、 《北東アジアの知的リーダーは、まさに私たちの民族がならなければならない》、《知的リーダーになるためには、より多くの 学者、学会、市民などの役割が重要である》とし、朝鮮族研究会の使命をより一層強調した。

朝鮮族の日本進出は、1980年代中盤に学者、研究者、留学生たちで始まり、現在は5-6万人、日本で朝鮮族社会が日増しに活発に 形成されている。

朝鮮族社会の形成および活躍に照らし、李鋼哲教授が1999年に在日中国朝鮮族と9000人に達する留学生たちを新しく組織し、 1999年1月に中国の日本留学生のうち朝鮮族研究者6人で中国朝鮮族研究会を設立した。

李鋼哲会長によれば、日本朝鮮族研究学会は日本朝鮮族研究会を土台に拡大発展した学会として2007年12月8日に発足した。

日本朝鮮族研究会を日本朝鮮族研究学会と名称変更したのは、第一に《朝鮮族》は中、日、韓および国際社会ですでに市民権を 得た民族として浮上したためで、二番目に、最近20年余りに《朝鮮族》は中国から韓国、日本、ヨーロッパなどの国に大量に 移動している実情により、研究範囲が中国という領域を超越するためだ。

現在、全地球上でグローバル化と地域化の潮流が同時に形成されており、時代は私たちに民族、国境を越えてグローバル的な視点と 地域的視点で私たちが東北アジア地域の平和、安定、繁栄に寄与することを要求している。

このような国際的な大環境にしたがって、日本朝鮮族研究学会は東北アジア地域を越えた舞台で活躍している独特の存在としての 《朝鮮族現象》を深く探求すると同時に、日本社会のコリアン、華僑そして国際化を指向する日本市民と広く深いネットワークを 作りながら、学術交流と文化交流などの活動を展開する。

日本朝鮮族研究学会会員は、初期には民族、宗教、国籍を問わず朝鮮族社会および朝鮮族研究に関心と興味を持つ研究者、会社員、 大学院生、大学生、一般市民などが構成員だったが、今は朝鮮族研究者を中心に日本人、在日朝鮮韓国人(ニューカマー含む)、 在日中国人(漢族)等多国籍の構成員で構成されている。

李鋼哲会長によれば、日本朝鮮族研究会は2001年に初めて日本天池協会と延辺大学日本学友会と手を握り、日本で 《第1回在日本中国朝鮮族国際シンポジウム》を成功裏に開催し、日本社会の注目をあびた。 2005年11月に招集された 第2回シンポジウムは、日本だけでなく中国、韓国の研究者学者も参加して国際的ネットワーク構築の第一歩を記した。

2009年に開催した《第3回シンポジウム》は、初めて日本朝鮮族研究学会、中国朝鮮民族史学会(会長・黄有福教授)、 韓国東北アジア共同体研究会(会長・李スンユル、延辺科学技術大学対外副総長)等、中、日、韓3ヶ国の研究団体が共同で主催した。

日本の主流メディアの一つである朝日新聞はその時に行事を特別記事として新聞の1面と2面に専門的に報道、在日朝鮮族の現状を 日本社会に広く広報した。

このシンポジウムは朝鮮族の国境を越えるグローバル ネットワークを結成するプラットホームで、朝鮮族研究学者だけの集いでなく、 企業家、市民、女性組織、留学生(組織)等の共同参加で在日本朝鮮族の最大行事になっている。

2011年に開催した《第4回国際シンポジウム》は中、日、韓の6団体が共同で主催、中国、韓国、米国などの国々の30人余りの学者、 専門家、メディア関係者たちが参加した。

日本朝鮮族研究学会で組織したシンポジウムに参加した韓国仁荷大学・李振翎教授は、《韓国には中国同胞研究会がない。 朝鮮族を中国同胞だとしながらも中国同胞を研究する学者、そして修士、博士課程の後続世代も日本より少なく、日本のように 節度をもって朝鮮族の集いを進める学問的主流も形成されていない》、《今、中国同胞が日本で率先して力強く動いている》とし、 感慨無量の様子だった。

今見れば、日本には80年以後、留学生たちが自分が習った知識と人脈で貿易、IT、建築設計、不動産、旅行などの多業種創業ブームを 起こしている。

特に朝鮮族の女性企業家たちが朝鮮族の食べ物の特色を生かして切り開いた延辺料理、朝鮮族料理、東北料理業者は、 東京だけで30余りあり、飲食店のお客は朝鮮族だけでなく韓国人、中国人日本人たちも多い。 特に、かつては犬の肉を冷遇した 日本の人々も、今はたびたび朝鮮族料理店を訪れて犬の肉の濃い味を楽しむ。

李鋼哲会長は、《朝鮮族は名実共にグローバル朝鮮族として、今は多民族、多文化間の壁を越えて開かれた社会の、先導的な 開かれた民族で、<私はアジア人だ>という意識でグローバル朝鮮族ネットワークに積極的に参加しなければならない》と繰り 返し語る。

日本の朝鮮族研究学会は今年、日本の関東、関西支部会が研究会を3回開催し、全国学術大会を1回開催する予定。

(吉林新聞 オ・キファル記者 2013年3月27日)
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