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[社会] 延辺、'二人目の子供奨励政策’に朝鮮族夫婦ざわざわ

’朝鮮族家庭が二人目を産めば、50ヶ月の間、毎月1000元ずつ総額5万元の出産補助を与える’という内容を骨子とした ‘延辺朝鮮族自治州朝鮮族人口発展条例(草案)’(以下‘人口条例’と略す)がインターネット吉林新聞などのメディアを 通じて伝えられてから2ヶ月目、これに対し各地に住んでいる延辺籍の若い朝鮮族夫婦がザワついている。

‘人口条例’の前の5年以内に生まれた二人目も奨励政策を享受出来たら・・・

延吉市の千ホチュン(33)は、日本留学の際に出会った瀋陽籍の朝鮮族女性・王ジュラン(32)と結婚して息子を作り、 2007年に帰国して一歳の誕生日を祝ったのに続いて昨年12月には延吉で生まれた二人目となる娘の一歳誕生日まで祝った。 彼は友人から家族人口を300%成長させた朝鮮族人口増加の‘功臣’と呼ばれて羨ましいという声を一身に受けている。

‘二人目の子供奨励政策’を伝え聞いた千氏は、該当部門で‘人口条例’を実施する以前50ヶ月中に生まれた朝鮮族二人目の 子供も5万元の奨励政策を享受出来るという内容を‘人口条例’の条項に追加してもらえれば良いのだがと語る。

毎月1000元補助、労賃にくらべれば韓国よりさらに高い

長春に住む金氏(仮名)と妻の李氏(仮名)は、延辺出身の朝鮮族新婚夫婦、長春にある大学に入学して各自戸籍を長春に移した。 だが、金氏は農村戸籍ではあっても延辺戸籍として残しておいた方が都合がよいと考え、大学卒業後、延吉へ戸籍を再移転した。 そのため、夫は延吉の人、妻は長春の人と、戸籍も別々になっている。

‘人口条例’記事を読んだ後、金氏は戸籍を長春に残さなかったことが、今になってみると全く正しい 選択であった気がするという。 彼ら夫婦は、結婚前から子供二人を育てたかった。 韓国で家事手伝いとして幼い子供たちの世話をしている金氏の妻の母も、 韓国で二人目の子供を産めば20-30万ウォンずつ奨励してもらえるが、延辺の労賃水準を考慮すると、毎月1000元ずつ50ヶ月 あたえる奨励金は決して少ない金額ではないとしながら、財布の紐をいくらきつくしめても子供のより一層健全な 発展のためには二人目まで産めと支援している。

経済的負担が二倍に増えるだろうが、朝鮮族人口の成長にたとえ小さくても助けになり、友人の手本になりたいという金氏。 彼は100%朝鮮族の子供として育てるため、何年か内に延吉に引っ越しする計画まで立てている。

‘人口条例’実施すれば外地籍の子供も延辺へ移籍するはず

青島に住んでいる敦化籍の韓グァンス(32)は、何年か前に青島籍の漢族の娘と結婚して初めての子の戸籍を妻の戸籍地である 青島で朝鮮族とした。 去る12月末、二人目を計画していた韓氏は、‘人口条例’がまもなく実施されるという情報に接した。 同時に彼は、延辺の朝鮮族人口減少問題が確かに深刻だと再び実感し、最初の子の戸籍を敦化へ移籍した後、二人目が生まれたら やはり敦化に送って伝統的な朝鮮族教育を受けさせるようにするつもりだと明らかにした。

‘人口条例’に喜ぶ彼らに比べ、南京に住む延吉出身の李ウォンギュ(33)は、多少淡々とした反応だ。 結婚前、アパートを 用意して南京へ戸籍を移した李氏は、当分の間は戸籍を延吉に再び戻すつもりも、延吉に居住するつもりもない。 だが、朝鮮族人口増加問題に対する延辺州該当部門の重視と、それにともなう付属的な措置を垣間見ることが出来、 非常に嬉しいと語った。

人口成長において、急務は奨励政策ではない...

“延辺で朝鮮族人口の流失と減少を防止するための急務は、二人目の子供の生育に対する奨励補助政策ではない。 反腐敗政策を強化して、本当にきれいな事業環境と投資環境を作り、延辺出身の朝鮮族大卒生の外地、外国への流失を防ぎ、 多くの朝鮮族高級人材を迎え入れることがより重要だ”と主張する人もいる。

これは、浙江省某市の重点病院に医師として勤めている延吉生まれの盧氏(34)。彼は6年前、韓国の某医科大学で修士課程を終えて 延辺州の某重点病院に勤めようと、人を通じて調べてみたところ、ある仲介人は15万元の活動費用を要求した。 当時でも 延吉市で80平米のアパート一戸を買うことが出来る金額であった。

馴染んだ故郷を突然離れた盧氏は、他郷に定着した。

盧氏によれば、延辺に残っている数少ない彼の友人も、殆どが国家機関や事業単位に勤務、‘関係’がない彼のような人は故郷に 帰って活躍したくても手のつけられない状態だという。

他民族の夫婦は‘奨励政策’が羨ましい限り

‘人口条例’をめぐり、若い朝鮮族夫婦が賛否両論を繰り広げているのに対し、吉林省内、特に延辺のその他の民族の若い夫婦は 内心羨望の表情を見せている。 その中でも、夫婦双方が一人っ子である夫婦は、政策により二人目の子供を産むことは出来る ものの、奨励政策は享受することが出来ないため、朝鮮族夫婦が羨望の対象になっているのだ。

(黒龍江新聞 2013年3月1日)
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