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[社会] 在韓朝鮮族の安全意識向上が至急な課題

近年になって、韓国の様々な報道機関や韓国で発行されている同胞新聞で、在韓朝鮮族の事件事故の情報にしばしば接し、胸が痛む。

《在韓朝鮮族の人夫、建築材料に轢かれて死亡》、《在韓朝鮮族の勤労者、粉砕機に引き込まれて亡くなる》、《三陟で 水遊びしていた中国同胞が死亡》、《中国僑胞(海外在住韓国人)勤労者、リフト車に轢かれて死亡》、《工事 現場朝鮮族人夫、貝石灰の下敷きになり死亡》…これに先立ち2008年に発生した利川冷凍倉庫火災惨事では、 中国朝鮮族10人余りが亡くなり、論峴洞考試院事件では3人の在韓朝鮮族女性たちが大切な命を失った。

他の人々より良い暮らしをしたいという一念と家庭の生計のため、馴染んだ故郷と両親兄弟および妻子らと別れて韓国へ 来た在韓朝鮮族が、安全憂患と自己保護の意識不足と他人および自身の一瞬の気の緩みで、異国他郷で貴重な生命を失ったという ニュースを見るたびに、実に無念と遺憾を禁じ得ない。

《安全第一》のスローガンは1906年、米国の鉄鋼業が不況に瀕している時、米国の鉄鋼会社の会長であるE. H. ゲリーが会社 経営の基本方針を安全第一、品質第二、生産第三と改正して安全作業に関する施策を強化して実施した結果、事件事故が大幅に 減り、製品の品質と生産量も向上したという実際の事例に由来するものだ。

私たち在韓朝鮮族は、金を儲けるのも重要だが、常に安全を念頭に置いて作業することを肝に銘じなければならない。 瞬間の 油断と気の緩みが、事件事故に発展し、軽ければ重傷を負い、障害者になり、大きければ貴重な生命を失うことすらあるのだ。 そして在韓朝鮮族が安全憂患意識を高め、自我保護意識を向上させ、重大な事件事故を避け、生命の安全を守ることが急務だと思う。

筆者が調べてみたところによれば、多くの在韓朝鮮族は数十年間、農村で生活しながら農作業をしてきたためなのか、安全憂患意識と 自我保護意識が非常に欠けている。 そこに毎日12時間ほどずつ持続する激しい労働による過労状態で、辛く危険で乱れている3D業種に 従事したところ、無意識の内に様々な事件事故を呼び起こしていた。

歳々代々農耕民族だった私たちの朝鮮族は故郷で農作業をして、せいぜい耕運機のような農機械を扱って来たぐらいであった。 そのため、会社生活と建設現場の安全などには門外漢であり、様々な機械の使用にも疎い。 ただ金を儲けるために隅々に危険が 潜んでいる劣悪な環境で作業するので、事件事故の死角地帯に置かれているのではないか?

韓国は発展した国なので、会社の機械設備などは中国よりはかなり先進的だが、少なからぬ中小企業では依然として劣悪な設備を 使い、機械の状態も良くない。 言ってみれば機械や設備に、まず安全憂患が存在するということだ。 その上、会社ごとに 重装備設備まであり、操作時に不注意だったり粗雑にすれば、自身や他人に深刻な傷害をもたらすことにもなる。

韓国の自動車付属品会社などには、プレス機械があり、操作を間違えたり赤外線感知が良くなければ、指をケガしやすく、 ロール ベンディング機は注意しなければ腕が巻き込まれて入りやすく、リフト車は急カーブをすれば転覆しやすい。 このような道理を在韓朝鮮族が知らないわけではないが、一瞬の油断で他人の家庭や自分の家庭に取り返しのつかない 損害をもたらし、遺族とケガ人に一生の間のこの上なく大きな苦痛を与える。

北京の会社で数年間行政と安全などの責任を負ってきた筆者は、韓国で安全意識と自我保護意識が欠乏した会社同僚に、 そのようにすれば事故が発生する危険があるから注意しろと何度も勧告したことがあるが、その都度、彼らは余計な心配を するんだなあという表情であった。

どのようにすれば事件事故を未然に防止し、また重大な死亡事故を減らすことができるのか?

建設現場に通う人々は先に安全憂患の有無確認後に作業を始め、作業時には必ず安全化を申告、安全帽をかぶらなければならない。 そしてビルなど高所作業をする時には、必ず安全ベルトを着用、墜落事故を避け、出来るなら高所作業中は機械やクレーンなど 危険区域内で仕事をすることを控えなければならない。 そして夏にいくら喉が渇いて酒を飲みたくなっても、作業中にはマッコリなどを 飲んではならない。

機械作業時には必ず安全規則を守るべきで、機械故障時にはまず機械を止めて修理しなければならない。 そして風邪をひいたり 睡眠不足などの原因で体調が良くなければ、危険な機械で作業することを控えなければならない。 そして安全憂患があると 考えられれば、再三確認するべきであり、可能ならば毎日機械のストップ装置などがまともに作用するかを確認することが上策だ。

私たちを愛し尊敬し信じて待つ大切な家族に、いかなる不幸も抱かせてはならず、その責任感と使命感を尽くすためには 安全憂患意識と自我保護意識を向上させなければならない。 さらに両親妻子らと兄弟姉妹および故郷の人々の前に健全で 堂々とした姿で出るためには、一時も油断してはならない。

在韓朝鮮族の皆がビザ満了時には、父精母血で作られた身体が健全なまま、故郷に錦を飾ることを願って止まない。

(吉林新聞 パク・グァンイク記者 2013年2月19日)
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