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［社会］　朝鮮族人口、30年後は半分に減る可能性も 朝鮮族人口の自然変化、今や危険水位 2010年第6次全国人口普遍調査統計資料において、朝鮮族の部分につき集中研究をしている中央民族大学・ 朴光星副教授が驚くべき数値を本社に提供した。 以下は朴副教授が提供した数値とそれに対する彼の分析だ。 10年間で約10万人減少、人口の絶対数が減少したのは中国の民族中で唯一 2010年に行なわれた第6次全国人口普遍調査で、朝鮮族の人口は183万 929人と集計された。 2000年第5次全国人口普遍調査で 集計された192万3842人より9万2913人が減った数値だ。 通常、人口の増減は、増加率減少で絶対数が減少に向かうには 30〜50年の時間がかかるという。 ところが朝鮮族の人口は1994年から減少傾向を見せ始め、絶対数の減少が確定するまでに 僅か16年の時間しかかからなかった。 中国の56民族の中で人口の絶対数が減少した民族は朝鮮族しかない。 その原因について朴教授は、“移住、外国流出などで機械的に減少したことが主要因であり、これは人口増減の法則を破って 深刻なまでに破壊されたもの”と分析した。 （表1）2010年朝鮮族の年齢・性別人口状況 朝鮮族の合計出産率は世界最低水準 一つの人口群体が人口現有数を維持するには、代替出産率が2.1を維持しなければならないが、 これは一組の親が2人の子供を出産してはじめて現在の人口規模を維持出来るという意味だ。 合計出産率(PFR)、 すなわち1人の女性が出産する子供が1.1人であれば、その人口群体は30年単位で半分に減るという。 朝鮮族女性の 現在の合計出産率は0.98人だ。 朴教授は“このような状況が続けば、計算上は朝鮮族人口が３０年後には現在の水準の 半分に減るだろう”と語った。 朝鮮族社会は既に高度老齢化社会 正常な社会の人口年齢構造につき、国際標準での平均年齢は35歳だ。 ところが朝鮮族人口の平均年齢は42.12歳だ。 国際標準では老年係数が7％ならば老齢化社会に分類され、14％を越えれば高度老齢化社会だという。 ところが朝鮮族人口の 老年係数は何と17.01％だ。 朴光星副教授は“朝鮮族社会はすでに国際標準をはるかに越えた高度老齢化社会だ”と診断した。 （※）中国の老年係数は60歳以上の全人口比で、日本の老年人口指数（65歳以上）とは異なる。日本の老年人口指数は、 平成15年の時点で19％になっている。 朝鮮族の都市化率、世界の先進国水準 改革開放後、朝鮮族社会の都市化率はすでに69％で、中国の平均51％を超えていただけでなく、中国でも都市化率1位の 民族に浮上していた。具体的に常住人口(6ヶ月以上長期居住)の比率を見ると、都市常住人口は99万9237人、鎮常住人口は27万1198人、 村常住人口は56万 494人。1万人以上居住する省、直轄市の順では、1位が吉林省の104万167人、2位が黒龍江省の32万7806人、 3位が遼寧省の23万9537人、4位が山東省の6万1556人、5位が北京市の3万7380人、6位が上海市の2万2257人、7位が内モンゴル自治区の 1万8464人、8位が天津市の1万8247人、9位が広東省の1万7615人、河北省の1万1296人。 （表2）2010年朝鮮族の地区・性別人口状況 （表3）2010年朝鮮族の年齢・性別人口状況（都市・鎮・郷村） 朴教授は、“人口調査で外国に出た人口は戸籍所在地域に帰結させたので、実際の居住数値は誤差があるだろう。 東北3省が大抵の 場合、これに該当する。 しかしその他の地域の人口は実際の居住人口と常住人口数が似ており、特に常住人口がほとんどの都市で 暮らしているので、その都市の都市人口数と似ている”と分析した。 朴光星副教授は、“朝鮮族は今や農耕民族ではなく、都市民族だ”と語る。 朴教授はまた、統計表を見れば農業、林業、牧畜業、 漁業などの農耕事業に従事する人口が大幅に減り、サービス業に従事する人口が70％水準に増えているなど、朝鮮族の職業、 従事業は高水準に発展し、教育水準もやはり本来の教育重視の民族性そのままに高い水準を維持していると語った。／ジョグロ （黒龍江新聞　２０１２年１０月１７日） Copyright(C) 朝鮮族ネット