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[文化] 解放前の朝鮮族児童文学

評論家・崔三龍先生《解放前児童文学作品集》を出版



朝鮮族評論家・崔三龍先生が主筆を引き受けた《解放前児童文学作品集》(上下2冊)出版会が20日午前、 延辺青少年文化振興会と延辺作家協会児童文学創作委員会の主催で延吉で行われた。

民族出版社朝鮮文編集室で企画した《中国朝鮮族文学遺産整理編纂》叢書の一部である《解放前児童文学作品集》 (以下、作品集)は1945年8月15日、日本敗戦前に朝鮮民族の新聞、雑誌、図書に掲載された朝鮮語で創作された童詩、 童謡、童話、少年小説、作文、児童劇など434(首)の児童文学作品を収録した。

《作品集》は1930年代《北郷》雑誌と《カトリック少年》雑誌、《満蒙日報》と《満鮮日報》などの新聞雑誌に掲載された 児童文学作品を収録、様々な状況によって解放後に陽の目を見ることになった児童文学作品も収録した。

《作品集》に収録された児童文学作品の作家たちの中には、20世紀の朝鮮文学史を輝かせた著名な作家である尹東柱、蔡澤龍、 金礼三、李豪男、朴八陽、宋鉄利、姜小泉、尹石重、孫素煕、尹福鎮、鄭芝溶などの名前も見える。 また、身元を明らかにする ことが出来ない200人余りの作家たちの100首余りの作品も収録された。

《作品集》に収録された児童文学作品には、該当時期、日帝植民統治下の満州国の社会像、さらに世相が真剣に反映されており、 朝鮮民族の解放前の人生の現場と朝鮮民族の精神時論と精恨がそっくり含まれており、進歩的知識人たちの精神的な追求と悩みが 表現されているのみならず、該当時期の子供たちの夢と童心世界が面白く描かれている。

定年退職後、延辺人民出版社文芸部、延辺大学朝鮮-韓国言語文学研究所の要請で解放前の朝鮮族文学の収集整理事業に参加し、 親日文学、現代詩、抗日文学、民謡、総合散文など多数の作品集を出した崔三龍先生は、解放前の児童文学にも関心を向け、 2004年度から解放前児童文学作品を収集し始めた。

崔三龍先生は、解放前児童文学を発掘、整理する過程で、一言で概括して私たちの児童文学が早くからすでに相当高い文学的 境地に到達していたことを感じたと指摘した。

特に最近何年かの間に、自然と人間の関係に対する新しい観念が形成され始め、自然と共に生きる幸福に関することがおそらく 持続的に進行されており、私たちがこのような問題に気を遣って関心を持ち、気を使い始めたのが、早くても80年代初めから だったと推察すると、解放前の朝鮮児童文学はすでに40年代初めに進歩的な知識人がこの問題について関心を持っていたという指摘だ。

この日の《作品集》出版会で会議参加者は、崔三龍先生がこれまで作品集出版のために努力した労苦に賛辞を送り、東西古今の 多くの文学芸術作品が証明するとともに民族文化遺産について勉強しなければ民族文化を創造することが出来ないと認め、 この《作品集》が中国朝鮮族児童文学を理解し継承・発展させる上で積極的な役割を果たすことだろうと口を揃えた。

(吉林新聞 2012年7月20日)
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