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[社会] 韓国内の朝鮮族7万人、ビザ満了へ

食堂・工場など労働力難'非常事態'…朝鮮族らへの不法滞在の誘惑、新たな問題も

帰国すれば韓国へ戻るのは困難、不法滞在か帰るのかの別れ目に

韓国内の朝鮮族7万人がビザ満了で胸をしめつけられている、と朝鮮日報など韓国メディアが報道した。

"技術学院に通えば(ビザ)延長が出来ますか? 他の種類のビザに変えることは出来ませんか?"京畿道華城に住む朝鮮族・ 鄭(58)氏は最近、ソウル永登浦区大林洞一帯の職業紹介所を訪ねた。 職業を求めるためではない。 2007年12月に 訪問就業(H2)ビザで韓国に来た鄭氏は、ビザの有効期間(4年10ヶ月)が終わろうとしているため、何とかして滞留を 継続したいからだ。 この4年間、京畿一帯で溶接の仕事ばかりして来た鄭氏は"韓国でもらう月給を考えると、中国に 帰って仕事をする意欲がわかない"として"満期が近づく朝鮮族の皆が苦悶に陥っている"と語る。

京畿・光明で製造業者を経営する陳(48)社長も悩みは同じだ。 この4年5ヶ月の間、共に仕事をしてきた朝鮮族職員2人の ビザがまもなく満了するためだ。 今は職員たちと親しくなっているが、どうすることも出来ない。 陳氏は"3D業種だと 離職率が高いが、永らく仕事をしてくれた有難い人々だ"としながら"私が席を外す時に現金出納を任せることが出来るほど 信頼出来るようになったのに、何とも惜しい"と語る。

訪問就業制により入ってきた朝鮮族7万人余りがビザ大乱に陥っている。 訪問就業制は2007年3月、韓国内で就業が 忌避される(3D)業種を活性化しようとの趣旨で導入した制度。 今年は4年10ヶ月の滞留期間が満期になる初年度で、 7万人の'満期到来者'が発生するものと法務部は推定している。 そのため、ビザ満期が到来した朝鮮族は最近、帰国か、 不法滞留かをめぐり苦悶に陥っている。

2000人余りの朝鮮族労働者が勤める京畿道光明の警察関係者は"満期到来者たちが帰国をあきらめ、不法滞留者が量産 されれば、各種の社会問題につながることもあり得る"と語る。

7万人がビザのために悩む理由はこうだ。 法務部は訪問就職ビザが満了して中国に帰ることになった朝鮮族に対し、 1年後に再びビザ申請をすることが出来るように規定している。 だが、中国内で韓国ビザを申請している待機者が非常に 多く、またビザの再申請には年齢制限があり、彼らの心配は深まっている。

李ヨンフ韓中経済親善交流協会会長は“法務部が方案を出し、対象を55歳未満に限定、1年後にどうなるかもわからない という不安感が重なり、これを不安に思う朝鮮族が帰国を忌避している”と語る。

ソウル永登浦区大林駅近隣の80ヶ所余りの職業紹介所には、最近、鄭氏のような朝鮮族の嘆願が絶えない。 17日は一日 平均80人余りの朝鮮族が仕事を探しに来るD職業紹介所は、ビザ満期を控えた朝鮮族たちの問い合わせで業務が麻痺する 状況だった。

既に不法滞留者の身分で紹介所の門を叩く人もいる。 この日午後、紹介所を訪ねてきたおよそ50代の朝鮮族夫婦は “夫婦が共に仕事を出来る製造工場を探している”と語った。 相談を続けると、“実はビザが満了して不法滞留中 なのだ…”と語った。 相談者が難色を示すと、すぐに感づいた様子で引き返した。

ここで3年間、相談者として仕事をしている室長・李(51)氏は、“韓国に来て5年になりつつある朝鮮族の中で、 ビザ満了により不法滞留者になる状況として訴えに来るケースが、一日5件はある”と語った。

訪問就業ビザ(H2)満了の朝鮮族が帰国せずにさらに滞留したい場合、韓国産業人材管理公団が実施する国家資格証を取って ビザを在外同胞(F4)ビザに変える方法がある。

このため、朝鮮族を対象に運営する国家資格証試験学院が、朝鮮族が密集した地域を中心に雨後の筍のように出来ている。

李ヨンフ会長は、“国家資格証試験は韓国人でも合格率が20%に留まるほど難しく、現実的に朝鮮族が取ることはかなり 難しい”と語る。

潘ジェヨル法務部出入国企画課事務官は、“訪問就業第一世代のビザ満了が近づき、今後の対処方案について多角的に 悩んでいる”とし、“20万人と推算される新規入国待機者に対する公平性の問題も考慮しなければならない”と語った。

就業を目的に韓国に滞留している外国人数は58万7732人。鄭氏のように訪問就業中の朝鮮族数は28万9981人で、 このうち不法滞留者は7538人であると韓国政府は把握している。

(黒龍江新聞 2012年4月20日)
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