xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[経済] 五常米農家は泣き、販売商は笑う

産業連鎖は平衡失い、利益不均衡を招来

注文が栽培農家にはかえって束縛に


最近、新華社は、名品米として市場で高価格で売れている五常米がその生産者の栽培農家が非常に低い買入れ価格で 米を売るほかない現象を集中的に点検、国内外のメディアが乱雑に報道したため、社会で大きな反響を呼び起こした。

3日、‘新華視点’は、五常市民楽郷で生産される五常米は、優れた品質を認められ、市中で一般米より2倍程高い500g 当たり40〜50元にて販売されており、最上品の有機農米は500g当たり199元までになっているが、本来のその生産者である 栽培農家は連続8年間豊作を迎えても喜びを感じることが出来ていないとして、栽培農家と販売企業の間の利益不均衡問題を扱った。

五常米は、収穫前に大部分が予約販売されており、北京や上海などの大都市の有名デパートで人気を呼びつつ売られている。 しかし農民が買い入れ商らに販売する最上品有機農米の産地価格は500g当たり1.9元に過ぎない。

産地で米を買い入れ、加工して販売する中間買い入れ商は、包装や運送料など流通に必要とされる原価を考慮しても、 10倍以上の暴利を取る反面、生産農家は人件費を回収するのがやっとという実情だ。

栽培農家・張氏は、"1万3千平米の畑で12.5トンの米を生産、5万元にて売ったが、生産コストの2万2千元を除けば、1年間 一生懸命栽培して得られる取り分は3万元にもならない"と愚痴った。

栽培農家によれば、米の加工後、出米率を60%として計算する場合、企業で500g当たり50元ずつ売ったとすれば、米の買い入れ 価格は当然30元にはならなければならない。 しかし、企業の買入れ価格格は平均2元にもならない。

米加工企業の原価については、企業は‘企業秘密’としているが、事実、米の買入れ価格を除いて保存、乾燥、物税と電気代 およびその他の販売費用まで計算しても、加工、流通費用は1トン当たり150元〜200元ほどにしかならないという。 すなわち500g当たり0.2元にしかならないわけだ。

五常市緑色食品弁公室の姜大偉主任によれば、五常米が市中で高い価格にて売れたのは、主にその栽培モデルが良いためだと いうこと、米加工技術は事実上全て似たようなものと語った。

五常は米の品質が良いので、国内の著名な米企業大手が乱雑にここに工場を設立、国内の北大荒、中粮グループ、東方グループなどの 大手だけでなく、海外企業まで五常に陣を敷いている。

200余りの加工販売企業が米を買い入れるならば、栽培農家は当然高い市場価格で売るべきだが、現実はそうでない。

調査によれば、五常米加工販売企業は、注文をその通りに履行しない。 注文はかえって企業が一方的に栽培農家を束縛する道具と なってしまっている。

栽培農家・李氏によれば、昨年、彼は某会社と注文を締結し、その会社で提供する種子を購入、秋に米を市場価格より500g当たり 7銭ずつ高い価格で売ることにした。 ところが、秋に米を会社に出荷しに行くと、問答無用の仕打ちを受けた。様々な会社で連合し、 栽培農家の米を買い入れないため、農民が米を高い価格で売れなくなってしまうと語った。

民楽郷のある女性は、注文を締結して市場価格より高い価格で売るように契約したが、お金を支払ってもらえぬまま、昨年11月末に なって販売企業から米買入れ価格が市場価格より10銭もさらに低くなると通知してきたとのことだ。

一部の企業がこのように注文を履行しないとはいえ、一部の注文は内容上、‘水分が16%を超過してはならない’、“最低買入れ 価格が1.80元/500g”、 “乙側は甲側に保証金として1ha当り1000元ずつ払わなければならない”という不合理な条目がある。

ひいては極度に規範から外れる注文もあったが、某企業の注文は栽培農家の拇印しかなかった。 だから農民が法的措置を通じて 権益を守ろうとしても、方法がない。

栽培農家が報告したこのような問題に対し、企業は米が不合格だったからそうなっている、企業秘密だと繰り返すだけだ。

五常市の米栽培産業は、基本的に受注農業に属しており、栽培面積が90%以上となっている。 これは農民たちの米販売の心配を 減らす上では良い契機になったが、実行中の企業が市場リスクを農民たちに転嫁して戻って来るため、農民たちの利益を 害している。だが、該当部門でも農民の権益を守るための努力をしてしなかったと'新華視点'はコメントしている。

また、企業間に連合により市場を統制する現象が現れた。 現在の五常には登録された関連米企業は222社で、これらの企業が 五常の186万畝の水田で生産される25億斤の米を基本的に消化している。

五常市のある副郷長は、この25億斤の米で500g当たり10銭ずつだけ引き上げても、農民収益が2.5億元も増大するが、誰も そのようなことはしないと語った。

中国農村社会学研究会・陸学芸会長は、五常米の産業発展問題は現在の代表的なものであり、農民収益増大の目的を達成する ためには、栽培農家と企業の間の利益調節のしくみを構築するべきであり、ここで政府の役割を欠かすことは出来ないと語った。 また、農産品の流通での混乱と一部企業の不当な暴利問題を解決しなければならないと語った。

(黒龍江新聞 2012年1月5日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット