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[社会] 《2012訪問就業事前申請》問題点多し

2012年訪問就業の事前申請が15日午後1時から始まった。 だが、アクセスが多く、インターネット登録サイトが 初日から接続不能になるなど難航しており、サイトにも様々な問題が発生し、登録申請が前回の韓国語能力試験の 時よりさらに難しくなった。 申請者には悪材料、ブローカーらには好材料として作用した今回の事前申請の状況を調べてみた。

今回の訪問就業事前申請は、《1人1件》ということが、従来の韓国語能力試験登録と違う点だ。 これはインターネット 使用者が自分のIPアドレスで一日1回だけ申請が可能であるという意味であり、インターネットに接続したコンピュータで 一日一人ずつのみ登録することができるということだ。 ブローカーから来る被害を減らすための手段として登場した このような改革は、相対的にインターネット使用者やコンピューター利用家庭が少ない中国朝鮮族社会にとっては一種の打撃とも言える。 数多くの申請者が大挙して旅行社やブローカーに殺到する目的こそ、まさに自分がコンピュータを知らずインターネットに不慣れであるためだ。


▲IP制限によるエラー画面

こうした情況から推察すると、中国朝鮮族社会の実情に明るいといわれる韓国法務部やシステム開発に参加した 関係者たちは、まだ中国の実情にはやや暗いとも言える。 12日、延辺大学で開催された説明会に数千名の申請者が現場を 訪れた理由も、まさに《説明会の現場で訪問就業事前申請を代行》してくれるためだった。 一言でいえば、申請するのが 難しいということがその原因であった。 この日、韓国法務部のある説明者は、申請者が多くて事前申請を代行することが 出来なくなった点につき謝罪しながら、今回の登録サイトはプログラムを新しく開発したので数多くの登録者が同時に登録を 円滑にすることが出来、登録期間が長いので、誰でも皆申請することが出来ることだと述べた。 だが、現実はそのように 《潤滑》でないばかりか、より一層難しくなったとのことだ。

訪問就業の事前申請過程に入っても難しいのは同じだ。 ハイコリア会員加入の時、入力した英文姓名は修正が不可能で、 一部のコンピュータでは漢字姓名を入力しにくいプログラムを作っており、また、姓と名前を分けて書くなど手続を説明や 案内にすみやかに提示しないため、多くの申請人が初めから申請し直さなければならなくなり、多くの困難を来している。 すでに申請登録をした数多くの人の中には、英文で姓と名前を分けて書かなかったために無効として処理される可能性が 非常に多くなるだろう。

ブローカーたちのトリックを分析し明らかにして、彼らに利用する機会を与えないようにするという新しいシステム開発が、 逆効果になったという指摘も出ている。 インターネットが上手な人も、一日に一人しか申請登録をすることが出来なく させたため、ブローカーにも介入の口実を与えてしまったのだ。 《それ見ろ、事前申請登録がどれくらい大変なことか? 金も払わずに申請出来るなどという話は絵空事に過ぎない。 やれるものなら自分でやってみなさい》と強弁出来るように なってしまったのだ。

ネットカフェを推奨する人々もいる。 だが、結果は同じだ。 一般的に中国のネットカフェは数十台のコンピューターが あるが、IPアドレスはただ一つを使うためだ。 また、誰か気立ての良い人を探して登録をお願いすれば20元以下で出来ると いわれる。 しかしいくら気立ての良い人といっても、各家庭を飛び回る才覚が無い限り、自らのコンピュータで一日に訪ねてくる 数十人の申請者をみな登録させることは出来ない。 自分の仕事を犠牲にして毎日一人ずつ登録させるとしても、結局は30人しか 出来ない。

《山に行けば山の歌、野原に行けば野原の歌》という諺がある。 中国朝鮮族を相手にした訪問就業制のための事前申請、 ブローカーの被害を防ぐためのシステム開発、ここまでは出発点としては良かった。 それゆえ、多くの旅行社やブローカーも いらいらして、説明会のような韓国政府の努力に対して懸念の眼差しを送っただろう。 だが、そのシステムが中国朝鮮族社会の 実情に全く合わないため、彼らに利用する機会を提供したとすれば、彼らは再び快哉を叫び、対応できない申請者は泣く泣く お金を捧げるほかはなくなった。

願わくば韓国政府が中国朝鮮族社会に対して、より一層接近し、彼らの実際的な問題について、より一層目を向け、 詳しく体系的に理解し、不必要な誤解と困難で韓国行を望む申請者たちに不便をかける愚を犯さないようにしてもらいたい。

(吉林新聞 2011年11月17日)
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