xxxxxxx
朝鮮族ネット 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[社会] 韓国の朝鮮族社会、《富の両極化》現象が進行


▲ソウル地下鉄7号線南九老駅と2・7号線大林駅周辺に2000年代に入り朝鮮族が大挙流入し、朝鮮族タウンに変貌した。
朝鮮族が運営する中国式食堂がぎっしり入った永登浦区大林2洞中央市場の一帯。

9日、韓国ファイナンシャルニュースは、《韓国で朝鮮族が食堂を経営し、高級乗用車に乗って移動する人々が いるかと思えば、貸し部屋でひっそり暮らす貧しい人々も多い》としながら、《コリアンドリーム》を夢見て韓国を 訪れた朝鮮族社会にも最近、《富の両極化》現象が急速に進行していると伝えた。

報道によれば、低賃金人材として韓国に入ってきて劣悪な生活環境で、特有の勤勉誠実により必死に仕事をして基盤を 築いた朝鮮族が増え、韓国社会で新中産層を形成している反面、家賃20万〜30万ウォンの借家住まいの境遇を免れない上、 韓国での生活に適応出来ずに文化的差異と偏見の中で疎外階層に転落している朝鮮族勤労者も数多いという分析だ。

■《コリアンドリーム》で新中産層形成

報道によれば、朝鮮族が密集しているソウル地下鉄2・7号線大林駅と7号線南九老駅周辺で、自ら食堂を運営して金持ちに なった人々が少なくない。 現地の仲介業者のある関係者は、《朝鮮族が運営する食堂のうち、商売がうまくいっている所は 権利金を5000万ウォンも払う場合もある》とし、《この地域は朝鮮族が、朝鮮族や中国人を相手にする店が多く、 韓国の人々がここで出来ることは携帯電話売り場ぐらいしかない》と語った。

相当数の家族単位で韓国に入ってきて共稼ぎをするケースが多く、1世帯当りの月収入が300万〜500万ウォンに達する 家族も少なくないという。 大林洞一帯で自営業を基盤として成功した、ある朝鮮族の中には、高級な外国製乗用車を 乗り回す金持ちもいくらでも見られ、朝鮮族の留学生たちも増え始め、エリート人材として浮上しているといわれる。 大林駅と南九老などの地域に縁故を持つ朝鮮族留学生は、現在5000人程度で、彼らはハンマウム協会(朝鮮族青年会)、 在韓朝鮮族留学生ネットワークを通じて集いを形成しているという。

朝鮮族の地位が高まり、職業選好度も変わっているため、一時、ソウル 江南一帯でベビーシッター(家庭保母)の 主要供給源だった朝鮮族女性たちは、最近は高い賃金を要求したり、あるいは忌避する雰囲気だという。

中国で教師活動をするなど、主に高学歴出身の朝鮮族女性たちは、最近、韓国でベビーシッターとして入居する時に 入居可否を自ら選択する場合もあり、江南に居住するある主婦は《朝鮮族ベビーシッターを助けてあげようと思って 面接をしたが、家が狭くて古いうえに運転手もいないのかと言い出すなど、生活環境を難しく問い詰められた。以前と 大いに変わったことを実感する》と語ったと伝えた。 ベビーシッターの給与は月120万〜150万ウォンの水準だ。

ベビーシッターをした朝鮮族の中には、食堂の仕事へ転業する場合も少なくないという。 ベビーシッターは一日中 家事を世話しなければならないばかりか、家族と共に過ごすことが出来ず、給与が食堂に比べて低い方だ。 食堂業務は 肉体的に大変でも、かなりの食堂で月180万ウォン程度もらうことが出来、入居ではないため、家族と共に生活することが 出来る点が長所だ。

■生活・勤務条件劣悪、《両極化》進行

だが、相当数の朝鮮族は相変らず文化的差異や偏見、低賃金などで苦しんでいると分析されている。 ソウル大林2洞の 中央市場一帯に朝鮮族がたくさん集まっており、大林洞一帯にはシングルルームが多いが、大部分は共同トイレを使う 古い住宅だという。 賃貸料は保証金500万ウォンに家賃30万ウォン水準で、トイレが外にあり、共同で使う場合には 20万ウォンまで下げられるという。 最近この一帯の古い住宅に居住しようとする借家需要があまりないので、朝鮮族が その空白を埋めており、家主にとっては嬉しい存在だという。

韓国人と朝鮮族間の葛藤も相変らず深いといわれる。 大林駅通りで横断歩道一つを挟み、道の向い側の生活環境は完全に 異なっており、アパート村が密集しているところは主に韓国人が居住し、大林洞中央市場側は朝鮮族が掌握しているという。

大林洞に20年間住んだというある韓国住民は、《夜になると無法者の天下になり、治安が悪く、成人男子もここはなるべく 通らないようにしている》としながら、《朝鮮族が暮らしていることによりゴミ分別の概念がなく、ゴミをどこにでも捨てるので、 あちこちに閉鎖回路(CC)TVを設置したが、それでも守られず、住民たちの不満が大きい》という。

朝鮮族タウンに対する再開発推進も大きな変数となっており、ソウル市は大林駅周辺地域を駅中心圏として開発する計画を 準備している。現在、この事業は遅々として進まない状態だが、本格的に開発が始まれば、この一帯に居住する朝鮮族の激しい 反発が予想されると指摘されている。 朝鮮族が密集している加里峰洞の再整備促進事業も現在の事業計画は初期段階に止まって いるが、朝鮮族に対する移住対策がまだ出て来ていないためだ。

最近では、大林や南九老一帯の住居価格も上がり、首都圏郊外周辺や地方へ部屋を移してソウルへ出退勤する朝鮮族も 増加しているという。

南九老駅一帯の早朝建設工員市場でも、朝鮮族に対する韓国人の不満が少なくないが、南九老駅近隣の人材紹介所の関係者は、 《韓国の人材より朝鮮族人材の人件費はやや低く策定している》としながら、《しかし朝鮮族人材の人件費が低く策定されて いるために全般的な給与の上昇幅が足踏みしているという韓国人らの愚痴も少なくない》と、その不満の原因を伝えている。

(吉林新聞 2011年11月10日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット