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［社会］　延辺朝鮮族の平均寿命、今は漢族より2〜3年長い 平均期待寿命80.58歳でも漢族の77.73歳より2.85年長い ▲ 10年前の朝鮮族住民期待寿命は漢族より1.63歳短い ▲他民族が語る《延辺朝鮮族の寿命が長い数種の原因》 ▲朝鮮族、10年間に寿命9.85年伸長、毎年一年づつ伸長 先日、記者が延辺州愛国衛生運動委員会で調べたところによれば、現在の延辺州朝鮮族の住民たちの平均期待寿命は 80.58歳で、漢族より2.85歳長いことがわかった。 (《期待寿命》というのは、病気・事故などを勘案して出生時に予想される平均寿命であり、《期待寿命》と《平均寿命》は 統計学的に同じ意味だ。) 朝鮮族住民の平均期待寿命は80.58歳で、10年前である2000年の70.73歳と比較すると9.85歳も向上しており、10年間に毎年寿命が ほぼ1年ずつ延び、2000年の全国の朝鮮族平均期待寿命である73.60歳と比較すると6.98歳向上した。 漢族住民の平均期待寿命は77.73歳で、2000年の72.36歳と比較すると5.37歳向上し、2000年の全国漢族平均期待寿命である 72.96歳と比較すると4.77歳向上した。 注目すべき点は、朝鮮族住民の平均期待寿命(80.58歳)が漢族住民の平均期待寿命(77.73歳)より2.85歳高いことである。 10年前の2000年には、朝鮮族住民の平均期待寿命が漢族住民より1.63歳低かったことと比較すると、現在の朝鮮族の 平均期待寿命は相対的に顕著に向上したということが出来る。 男女別で見ると、延辺自治州の男性の平均期待寿命は76.05歳で、2000年の67.82歳と比較すると8.23歳向上した。 女性の平均期待寿命は81.75歳で、2000年の75.71歳と比較すると5.94歳向上した。 延辺州の男性たちの平均期待寿命は女性たちより5.70歳低く、2000年当時の男性たちの平均期待寿命が女性より7.99歳も 低かったことと比較すると、これまでに男女間の寿命差が2.29歳縮小したことになる。 延辺州の全住民の平均期待寿命は79.26歳で、10年前の2000年の71.28歳と比較すると8.34歳向上した。 そのうち都市住民の平均期待寿命は78.19歳で、10年前の2000年の73.35歳と比較すると4.84歳向上した。 農村住民の平均期待寿命は80.25歳で、2000年の66.12歳と比較すると14.13歳も向上した。したがって、農村住民の 平均期待寿命は都市住民より2.06歳高い。 対比で見る朝鮮族平均寿命の向上原因 ▲延辺朝鮮族平均寿命延長について記者の取材を受けている延辺州愛国衛生運動委員会弁公室・戴宝柱主任 朝鮮族の平均期待寿命が顕著に向上した主要因について、今回で二度目(2000年に最初に実施)となる延辺州住民健康状況調査を 実施した延辺州愛国衛生運動委員会弁公室・戴宝柱主任（漢族）は、漢族との対比において朝鮮族の生活方式を調べた。 最初に、生野菜を食べること 朝鮮族は生で食べることができる植物は全て生で食べる。 生野菜を薬味につけて食べるなど、生で食べられるものはいずれも 健康に良い。 二つ目に、塩分摂取の調節 本来朝鮮族は、高塩集団に属しており、10年前の2000年の調査によれば、70％の朝鮮族の毎日の食塩摂取量は19ｇに達していた。 ところが10年が過ぎた今日、65％の朝鮮族の一日の食塩摂取量は8ｇに下降しており、ほとんど正常レベルに接近している。 しかし漢族の食塩摂取量は現在、一日15ｇで10年前の2000年と同じ数値だ。 世界保健機構で規定した一日の食塩摂取量は5ｇ、米国心臓協会では健康な成人の一日食塩摂取量として2.3ｇを超えないように することを推奨しており、この量ならば人体の体液代謝均衡を充足することを保障出来るという。 調査によれば、現在、朝鮮族が塩漬けにした食べ物を食べる比率は39.5％で、10年前の2000年の頃より下降しており、若い世代は もちろん、既成世代も食卓にキムチ、塩漬けなどがあってもなくても関係なくなりつつある。 また、以前は初冬にキムチが醗酵し過ぎないように塩辛く漬け、甕に小分けして冬の間の何ヶ月かを主要なおかずとして 食べていた朝鮮族は、今では市場で塩分控えめで漬けたキムチを少しずつ買って食べたり、家で1、2株ずつ必要に応じて塩分控えめで 漬ける。 そして多くの人が塩分控えめに漬けて食べる方が健康に良いという理屈を知っており、あらゆる食べ物を塩分控えめで食べている。 ところが漢族の場合、現在、漬物の食用率が60.5％に達し、10年前より26.3％も多くなっており、普遍的に食べ物を塩辛くして 食べている。 三つ目、油摂取の調節 漢族は豚肉自体がもともと油が多いが、それをさらに食用油にて炒めて食べる。 だが朝鮮族はしばしば豚肉を煮て食べ、普遍的に豚肉より脂気の少ない牛肉を好む。 四つ目、飲酒習慣... 《しばしば飲むが、暴飲せず》 朝鮮族の飲酒回数は、普遍的に漢族より多い。 調査によれば60歳以上の男性の場合、毎日酒を飲む男性は朝鮮族は 調査対象者の22.7％で10年前の2000年に比べて0.3％増加したが、漢族は10％で2000年の時より9.4％減少した。 飲酒は高血圧、脳血管の病気と直結し、朝鮮族が漢族より飲酒回数が多いという点は必ず是正して行かなければならない生活方式だ。 しかし朝鮮族の飲酒回数が漢族より多いとはいっても、各回の飲酒量は漢族より少ない。 そして漢族は酒を大量に飲んだ後、横になって寝るが、朝鮮族は酒の後にカラオケに行って歌い、踊ってサウナに行って 汗を流す。 そうすると酒はきれいに覚めてしまう。 翌日になれば、またすっきりしたヘジャンククで腹の中のアルコールを抜く。 五つ目、牛乳を飲むこと 豆製品および乳製品の食用状況を見ると、朝鮮族の豆腐と牛乳の食用回数は2000年の時より普遍的に増加した。 一方、漢族は少し減少している。 牛乳を飲む朝鮮族は10年前は漢族より少なかったが、現在は普遍的に牛乳を飲むようになっている。 六つ目、身体鍛練 朝鮮族は昔から歌って踊りを楽しむ。 それに加えて改革開放と共に延辺でカラオケが大都市よりさらに早く迅速に普及した。 祝い事のある家に行ったりカラオケに行ったり、大人子供を問わず歌い踊る民族こそが私たち朝鮮族だ。 歌って踊るのも一種の身体鍛練である。 前日の夕方遅くまで酒を飲み、翌日出勤時間になっても立つことが出来なかった延辺の朝鮮族男性たちも、いつの間にか 朝早く起きて歩き運動し、ゆっくり駆け足運動をするようになった。 週末の課外登山隊は多く、週末に帽児山へ行く家族もまた、数え切れない。 延辺へ行くと、韓国の影響を受けて、健康センター、ヨガ院、ボクシング訓練場…などが少なくない。 朝鮮族の年配者の場合、毎日、老人大学、舞踏場、歌の練習場、さらに帽児山などに通われる方々が少なくない。 韓国の保健機器、医療機器販促行事の一環となる機器の無料使用も、朝鮮族の寿命延長に一役買っていると思われる。 七つ目、健康食品の普及 ある退職教員は、朝鮮族の寿命の大幅延長は、朝鮮族が健康食品を重視し、健康食品の服用が普遍化したことも 関連しているのではないかと語る。 この10年間、朝鮮族の間に健康食品は急速に普及した。 八つ目、高い文化水準 延辺で朝鮮族の文化水準程度が高いため、健康知識の宣伝に対する反応がはやい。 2000年、すなわち10年前に比べて朝鮮族が上述のいくつかの面で顕著な向上を見せたのは、 文化水準が高いためだと戴宝柱主任は指摘した。 朝鮮族の慢性病疾患率 朝鮮族の生活方式の変化、改変により、死亡の第一原因である脳血管の病気と死亡の重要な原因である高血圧の 疾患率が10年前より大幅に減少した。 10年前の調査で、60歳以上の朝鮮族のうち、高血圧患者は39.9％に達していたが、10年後の今は17.8％と大幅に減少した。 漢族の高血圧患者比率も10年前に比べて現在は減少したが、その下降幅は朝鮮族より少ない。 また、心血管病の疾患率は60歳以上で朝鮮族は4.21％だが、漢族は8.26％、70歳以上では朝鮮族は8.15％であり漢族は11.14％に達する。 結論 全国56の民族の中で、朝鮮族の平均寿命は漢族に続き二番目に高い。 だが、大都市上海の平均寿命89.2歳に比べれば、 朝鮮族の平均寿命80.58歳はまだ低い。 科学者たちの推理によれば、人類の寿命は100〜140歳だ。 また科学者たちの研究の結果、健康な生活方式を堅持すれば、高血圧を55％減らし、脳卒中、冠状動脈硬化心臓病を75％減らし、 悪性腫瘍を1/3減らすことが出来るだけでなく、投資金額が非常に少ない状況で平均寿命を10年以上延長することが出来るという。 80％の心臓病、中風と糖尿病は、予防が可能だ。 特に塩分は世界が公認する健康の敵だ。 私たち朝鮮族も塩分の摂取量を減らし、飲酒を減らせば、寿命をさらに延長することが 出来る。 それはすでにこの10年の実践が証明している。 この良き歳月に私たち一人一人、いつまでも健康に生きたいものだ。 （吉林新聞　２０１１年８月１９日） Copyright(C) 朝鮮族ネット