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[文化] 少数民族の無形文化財保護、難題に直面

“息子はギターを習おうとはするが、尺八は習おうとしません”これは延辺朝鮮族自治州図們市に居住 している朝鮮族老人・金サングク氏の話だ。

尺八は中国朝鮮族の独特で代表的な伝統楽器中のひとつであり、国家級無形文化財だ。 金サングクは数少ない 無形文化財継承者の一人であり、子供が尺八を習おうとしないので他の人に教えてあげようとしても、習おうとする 人がいないので心配している。 継承者がいないため、彼の技芸が消失する危険に直面している。

延辺朝鮮族自治州は、中国朝鮮族の主要な密集地だ。 11日、‘中国朝鮮族無形文化財展示館’で金サングクは観覧者 などに尺八‘アリラン’を演奏した。 彼によれば、図們で尺八を上手に吹ける人は10人にもならないという。

図們市だけでなく、中国の多くの少数民族密集地でも無形文化財の継承と保護が難題に直面している。

先日、2011年‘延辺の夏’中国図們江文化観光節が開かれた。 文化観光節の中の重点行事の一つである中国少数民族 無形文化財図們シンポジウムと第2回図們江文化シンポジウムが同時に招集された。 国内外の30人余りの専門家たちが 少数民族の無形文化財発展に関連して討論研究した。

彼らは、現在の少数民族無形文化財保護は3つの大きな問題に直面していると認めた。無形文化財の資源は豊富だが、 社会経済が急速に変化する中、文化財の存在と継承の文化生態も急激な変化が生じており、保護事業関係者と経費、 施設が足りない。

中国国家無形文化財保護事業専門家委員会専門家委員であり中央民族大学教授の祁慶富は“無形文化財には民族の ‘文化情感’が含まれており、無形文化財を保護するのは‘精神家園を守る’ことだ。 それゆえ無形文化財を保護する ことが私たちが至急に解決しなければならない問題として台頭している”と付け加えた。

現在、中国各地では無形文化財を保護する措置を講じており、5つの民族自治区のうち3つの自治区で無形文化財保護断行 法規を公布した。

2003年10月、ユネスコ‘無形文化財公約’が承認され、今までに国連人類無形文化財代表名録に中国の28件が入っており、 そのうち少数民族‘無形文化財’が10件も入っている。

広西チュアン族自治区各級政府では伝統歌謡を含む‘無形文化財’保護機構を設置したと同時に、相応した発展計画を 立てており、一部の広西少数民族歌手が無形文化財の代表的な継承者として資金的支援を受けている。 政府では伝統的 民謡競技を招集するなど、行事で民族歌謡の生存空間を作っているが、無形文化財保護と継承のためであった。

吉林省延辺朝鮮族自治州は近年、‘図們江流域文化生態保護区’の初歩的な計画を立て、措置を講じ、無形文化財の保護 継承を推進している。 現在、朝鮮族の板跳び、ブランコ、長鼓踊りなど10件が国家級無形文化財代表項目目録に入っている。

情報によれば、今年6月に開館した中国朝鮮族無形文化財展示館は中国の5つの少数民族の中で最初に開館した無形文化財 展示館であり、この展示館の開館は少数民族無形文化財の文化、社会と経済価値を向上させることを目的としている。

祁慶富は“現代社会で最も必要で、保護すべきものが文化遺産だ。 少数民族無形文化財代表名録は中華民族の 優秀伝統文化の重要な構成の一部として重要な価値がある少数民族無形文化財を救助、保護する上で大変重要だ” と語った。

(黒龍江新聞 2011年8月15日)
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