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[文化] 端午節に望むこと

 

端午節が目前に近づいた。

端午節が迫ると共に、端午節をめぐり熱を帯びた市場の雰囲気も感じることが出来る。 茅の葉に ナツメともち米ご飯を包んで作ったきまきと、五色玲瓏たる長命縷などが市場で飛ぶように売れており、 商人たちのポケット収入も結構多そうだ。

端午節の日にちまきを食べ、長命縷を買い、子供たちの手首に付けてやるのは、漢族だけの風俗習慣だと 思っていたが、今ではますます多くの朝鮮族も端午日にはちまきを忘れずに買って食べ、長命縷まで買って 子供たちにかけてあげ、名節の雰囲気を楽しんでいる。 BR>
朝鮮民族にも端午節には必ずやっていた民族的な風俗習慣と歳時の食物があったが、日が進むにつれ色褪せて 行っているような感じがして残念だ。

風俗習慣を調べると、朝鮮民族は端午日にヨモギを米粉の中に入れてつき、ぐっと色が出てくるようにしてから 車輪の形に丸く作った草餅を作って食べる。 この餅によりスリッナルという名称が出来たところから見ると、草餅が 端午節の最も代表的な食べ物とされるのもうなずける。

芽生えたばかりの無公害のヨモギが健康に良いことは言うまでもないことだ。 こうして見ると、朝鮮民族の伝統節食で ある草餅も漢族の伝統節食のきまちに劣らぬ端午節の食べ物として遜色がなく、推薦に値する。

私たちの賢い先祖たちは、端午日になると朝早く起きて菖蒲で髪を洗い、爪櫛で100〜200回とかすという習慣があったと いうが、化学洗剤が氾濫する現代において無公害、無汚染の伝統体験を活かした大切な菖蒲による洗髪や櫛による髪の手入れも クローズアップに値する。

昔の人々が端午日に、夏を元気に暮してほしい、いつも有り難うという意味で差し上げたという端午扇をお互いにやりとり するのも、良い端午節の贈り物として意味を持つだろう。


▲端午日に子供たちの手足にかけて、長生きし災難のないようにと願う五色縷-長命縷を売っている延吉西市場の賑わい。

端午節日に女たちはぶらんこに乗り、男たちは相撲をとる端午節の風景は、朝鮮族が多く暮らしている延辺でも今は見るのが 非常に難しい風景になった。 それだけ端午節の歳時風俗と行事が随分忘れ去られていっているというのが残念な現実だ。

そんな中、長春市や吉林市をはじめとする散在地域の朝鮮族が、毎年端午節になると忘れずに朝鮮族端午節の行事を 盛況裏に繰り広げ、端午節を通じた民俗風俗習慣と伝統を継承、発展させているのは、本当に幸いなことであり 祝うべきことだと思う。

《私たちの伝統は実際のところ私たちが継承、発揚し発展させてこそ、経済にも役に立つ文化産業に成長出来る》という ある知識人の話を、6月6日(陰暦5月5日)の端午節に望むこととして送りたい。

(吉林新聞 2011年6月4日)
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