xxxxxxx
朝鮮族通信 中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト Search by Google:
ホーム 朝鮮族概要 地域紹介 政治 経済 歴史 観光 ショッピング コミュニティー お問合せ



[社会] モスクワの中心に韓民族が集まる


▲モスクワのロッテプラザ建設現場で冬の夜明けを力強く開く韓国人と高麗人職員たち。
左から、高麗人建築技師・イノケンティ金氏、ロッテ建設・金容徳理事、呉ウンテク部長、パベル金氏。


▲モスクワのカレイスキー(韓国)タウンと呼ばれるオルリョノク・ホテル。
韓国食堂と韓国人専用ホテル、 商店、ビデオレンタル店、不動産仲介業者、美容室などが集まっている。


▲昨年、モスクワ韓人会が開いた送年行事。高麗人や朝鮮族も共に参加した。キム・キヒョン

12日の夜明け、ロシア・モスクワのメインストリート、アルバート通り。 冬夜が特に長い北国の都市らしく、暗さ と寂寞に包まれた市内で、特に騒々しい機械音と明りが忙しく動く所が目立った。 ロシア最大の建設投資プ ロジェクト(4億ドル規模)として数えられるロッテプラザ建設の現場だ。

零下の寒さも忘れたまま一日 24時間、工事が続いている。 今年の末、地上 21階、地下 4階のデパートとビジ ネスセンターが、 2008年に地上 9階のホテルが門を開けば、ここは韓国企業のロシア進出の足場になる。

工事に投入された人力は 600人余り。 ロッテ建設本社から来た 20名余りの韓国人職員が工事を指導している。 また他の核心人力は 10名余の在ロシア韓人同胞(高麗人)の管理職員と技術者だ。 現場の人夫のうちでの30名 余りも高麗人だ。

工事現場を指揮しているロッテ建設・金容徳理事は、 “ロシアのエンジニアたちは韓国の企業文化になかなか適応 が出来ずに去る場合が多いが、高麗人のエンジニアたちとは息が合う”と語った。 建設エンジニアであるイノケンティ 金(55) さんとパベル金(43) さんは 10年余り前からロシアに進出した裕元建設と三星物産建設部門などの韓国建設 業者で働いて来たベテランだ。

彼らは “初めは無謀な位に早い韓国企業の仕事の処理に慌てたが、今では慣れて、むしろロシア式の遅い工事が 息苦しく感じられるほどになった”という。

二人とも中央アジアのウズベキスタンで生まれた。 1930年代、極東から中央アジアへ強制移住された高麗人たちは、 最近またモスクワなどロシアに群がって来ている。

ウラジミール・プーチンロシア大統領は 5日、国籍法改正案に署名した。 新しい法は旧ソ連市民権者のロシア国籍の 取得を容易にするもの。 人口減少で労動力が不足するようになったので、旧ソ連住民たちの移民を受け入れようと するものだ。 これによって今後、中央アジア居住の高麗人たちのロシア移住がさらに増える見込みだ。

それに最近、ロシアへ進出する韓国人が多くなった。 いまだにモスクワに住む韓国僑民は 3500人余りに過ぎないが、 これから 2〜3年に大きく増える見込みだ。 70年前、ユーラシアに先に足を踏み入れた高麗人と 1990年の韓ソ修交後 に進出した韓国人がロシアで共に暮すようになったのだ。

既にモスクワに ‘カレイスキ(韓国) タウン’もできた。 モスクワ西南部コスイギン通りにあるオルルリョノク(子鷲)ホテル 周辺に、 10余りの韓国食堂と商店、韓国人専用ホテル、韓国ビデオテープ貸出店、不動産仲介業者、美容室などが 集まっている。

モスクワの韓国食堂は大部分、韓国人が運営する。 しかしキッチンで韓国人の板前を助ける人は、朝鮮族のおばさん 達で、お客を迎える従業員は大部分高麗人だ。 韓国語が分かる朝鮮族たちはロシア語の下手な韓国人の板前を助け ることができるし、ロシア語が分かる高麗人従業員が現地のお客を迎えるのだ。 モスクワの韓国食堂でも韓民族同士 の分業が成り立っているわけだ。

ロシアには極東の建設現場と材木伐採場で働いてから脱出した脱北者まで住んでいる。 ロシアと北朝鮮政府に追い回 されている人々は、モスクワで韓国人が運営する食堂や事務室、建物などの建設現場で働いたりする。 このように ‘多様な人間模様’の韓民族が共存しながらお互いに葛藤も生じている。 血は同じだが暮して来た背景が多様なので、 文化的差異で時には誤解が生じるからだ。

辺大豪 駐ロシア韓国大使館総領事は “お互いを理解して尊重する努力が必要だ”と語った。

■ 去年、モスクワ朝鮮族協会を結成

“私たちは国籍は中国で生活の根拠地はロシアだが、血だけは間違いない韓民族です。”

去年 10月結成されたモスクワ朝鮮族協会の金泰洙(44) 会長は “凍土の地で韓国人・高麗人とともに夢をつ かみたい”と語った。

1980年代末から ‘荷担ぎ商売’で旧ソ連を出入りし始めた朝鮮族は、ソ連崩壊後、本格的にロシア極東とシベリア 地域へ寄り集まった。 今はモスクワ周辺に 2000人余り、 ロシア全域には数万人が住んでいるものと推定される。 ロシアと中国が最近、同盟関係を強化しながらお互いにビザ発給手続きを簡素化し、中国国籍の朝鮮族のロシア 入国がさらに容易になったおかげもある。

黒龍江省ハルピン出身の金会長は “中国は経済ガ急速に発展しているが、朝鮮族がたくさん暮す延辺のような地方 は、まだ立ち後れており、人口が多くて競争が熾烈だからロシアにたくさん来ている”と説明した。

朝鮮族たちは、どうせ中国でも少数民族であるだけに、どこに行っても寄る辺がないのは同じという考えで外国に 出ることを恐ろしがらないというのだ。 米国だけでも既に 2万名余の朝鮮族が暮しているという。 70年余前に高麗人 たちが中央アジアへ強制移住させられて、素手で荒れ地を掘り起こしたように、朝鮮族も裸一貫で不慣れなロシア 大陸へ来て、強い生活力で生活を開拓している。

モスクワ周辺の在来の市場と建設現場、食堂などで働き、今は結構基盤を作った状態。 最近、朝鮮族が運営する 韓国式食堂まで出来た。

(東亜日報 キム・キヒョン記者 2006年1月13日)
Copyright(C) 朝鮮族ネット