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[社会] 中国人、韓国観光の宝物に

中国人観光客の韓国観光が宝物となっている。去る一年間に韓国を訪問した外国人は総計 580万名。 そのうち日本人が 244万名で、旅行客全体の中で 1位、 中国人が 62万7000人で 2位、アメリカ人が 51万名 で 3位を記録した。 中国人は今年も 10月までで去年同期間より 12% 増えた 59万名が訪問し、年末までに 71万名に達するものと推算される。

貧しい国の国民と認識された中国人が韓国を二番目に多く訪れる旅行客であるというのはやや意外だ。 中国 人観光客は 1997年まで 21万名水準にとどまっていたが、政府が自国民の海外旅行を大幅に許容した 2000年 から急増し始めた。 去年の場合、中国本土のみならず台湾の観光客 30万名、香港の観光客 15万5000人、 シンガポールの観光客 8万5000人まで合せると、中国語を使う観光客は 110万名を越えた。 これは北米と 南米全体の観光客 61万名やヨーロッパ全体の観光客 50万名の 2倍にのぼる数だ。 最近になって中国観光客 が韓国観光市場の大口に急浮上していることがわかる。中国の海外観光は 2000年以後に急増し、 1998年から 政府が隣接国から段階的に海外旅行を自由化しつつ、 13億の人口の中国が世界観光市場の巨大な潜在顧客と して動き出している。 急速に進む中国の経済成長とかみ合い、中国人の海外旅行ブームはこれからさらに激しく なる見込みだ。

中国は現在、年間 7〜8%の経済成長率に 2008年北京オリンピックと 2010年上海エキスポ準備期間の特需に より、 0.3〜0.4%の追加成長が期待される。 中国は韓国の人口規模に近い4000万名が年所得 30万元以上の 金持ちであるほどに成長し、年所得 100万元を超える '金領(ゴールデンカラー)' も 34万2000人に達する。 中国人 観光客は毎年 10.4%の継続的な増加率を見せている。 特に去年、香港放映を皮切りに、今年、中国大陸と台湾 まで吹き荒れているドラマ '大長今' ブームのおかげで、来年の中国観光客数はさらに急激に増加するものと期待 される。 中国人海外旅行地のうち、韓国は 3位で、中国政府の集計によれば韓国は中国人が三番目に数多く訪 れる海外旅行国だ。

中国人の海外旅行地は日本 102万名、 ロシア 81万名、韓国 69万名(韓国側の集計と 6万名の差がある) の順序 になっている。中国インバウンド旅行社(外国旅行客を受けて運営する旅行社) KO&Cの金ヨンジン社長は、 “中国人 に韓国は豊かな国、 三星、 'LG'、 現代の国、韓流の国、ワールドカップの国”と “日本と違い歴史的なわだかまりが なく、東南アジアやロシアより学ぶことがあると考えている”と述べた。 しかし韓国を尋ねた中国人観光客のうち一部は、 予想できない反発感を感じている。 韓国人のあざ笑うような言いぐさと表情を体験するからだ。 一部の韓国人は '中国人は貧しい' と言う先入観に捕らわれ、 "何銭くらい落として行くのか" と中国人観光客を見下す。

しかし韓国を訪問する中国人観光客は大部分富裕層だ。 中国人を対象にした 4泊5日の日程のパッケージ旅行 商品は、平均 60万ウォン、中国人平均月給の 2〜3倍の金額だ。 そこに平均ショッピング費用が 20万〜30万ウォン、 ビザ発給の時に中国旅行社に出す保証金 200万〜500万ウォン(不法滞留を防止するための保証金で帰国すれば返し てもらう)がさらに必要なので、ある程度以上の金持ちでなければ夢も思わぬほどの金額だ。 1人当り支出経費も日本 人より多く、中国人観光客の 1人当り支出経費も日本人観光客より多い。 中国人は飲食品費、宿泊費、韓国旅行社 への支払費、ショッピング費の項目でいずれも日本人観光客を超えた。

それにもかかわらず韓国人による冷遇と韓国政府の差別待遇のせいで、 “二度と来たくない”と不快感を吐露する 観光客が多いと言う。 むしろ日本は中国人観光客に韓国より友好的だ。中国を対象にした観光客誘致 TV広告 費用(2005年上半期)にも韓国政府の無関心は現われている。 中国人観光客誘致において最大の障害物は、 厳しいビザ発給制度だ。 観光客に偽装して入って来てから不法滞留する事態を阻むため、韓国領事館はビザの 発給要件を厳しくしている。これに関して文化観光省の関係者は "中国人でもヨーロッパ先進国旅行経験者や 北京、上海、広州居住者から発給要件を簡素化する方案を法務省に建議したが、不法滞留者問題は国政院、 警察とも関連しており、短期間に変わるのは容易でない。" と語った。

(黒龍江新聞 2006年1月6日)
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